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「ブレスのタイミングがつかめない…」
「指揮者に”ブレスのタイミングがずれてる”って言われた~ToT」
「いつもブレス出来なくて、フレーズが途中で切れてしまう…」
という悩みを抱えていませんか? 昔は管理人も悩みました。もともとの肺活量もなかったですしね。
でも、肺活量のせいにするのは簡単ですが、無いならないなりに工夫するまでです。
その中で管理人が「一番効果的かな~」と思ったのが「リズム感をきたえる」事。
その方法について、4つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください
リズム音痴はブレスのタイミング取りもヘタ
ハイ!もうタイトルの通りで、リズム音痴はブレスのタイミング取りもヘタです。なので、指揮者や音楽監督に、
「ブレスのタイミングがあっていない」
と言われたら、リズム感を養う練習を「これでもか!」とやる必要があるんです。
そしてリズムに合わせて「吸う!吐く!吸う!吐く!」を
- いろんな拍子で
- 表拍や裏拍で
体に
- リズムや
- 体の使い方
がしみこむまでやる必要があります。
【ブレス動画 近日公開します】
どうですか、 この練習やったことありますか?
「私はそんな練習必要ない!吹奏楽やってるし!」と思っている方が一番危ないんですよね。
どストレートな言い方をしますが、プロの先生のもとで
- 「1と2と3と4と」のように拍子をとってもらいながらとか
- カラオケを相手にして
吹いている初心者さんの方が、よほどリズム感があり、この呼吸法が出来ていたりするんですよ。
そうすれば、次にどんな練習をすればいいかだいたい見当がついたのではないでしょうか。
次の章でお話ししますね。
メトロノームはおともだち♪
さて、前の章で、
「ブレスのタイミングを合わせるには、リズム音痴を直さないとなおらない。」
という事を書きました。という事で、メトロノームを使った具体的な練習に入りましょう。
まずは用意するものですが、
- メトロノーム(電子式なら、聞こえなくならないようにイヤホンも用意します)
- あなたが吹ける曲の楽譜(教則本の練習曲でも、曲集でもいいです。多ければ多いほどOK!)
- 筆記用具(鉛筆とかシャープペンシルとか、消しゴムで消せるものがいいです)
の3つ。で、練習方法ですが、
- あなたが用意した曲の楽譜を譜面台にセット。
- メトロノームを「あなたがやりやすいテンポ」に設定する(曲に設定されているテンポは無視していいです)
- メトロノームを鳴らす
- メトロノームの音に「きちんと合わせて」曲を吹く
- ブレスをしたポイントを覚えるよう努力して、その場所にブレスマーク(Vですね)を付ける
です。どうでしょう? うまくいきましたか?
普段メトロノームを使った練習をしていないと、
- いつのまにかずれていたり
- ブレスしている間に何拍も進んでしまっていたり
- 最悪、どこから吹き直したらいいのか分からなくなる
なんて状態になっているでしょう。もしこの状態になってしまっていたら、あなたはリズム音痴だという事です。
(認めたくはないでしょうが…)
「楽譜が追えなかった」と言うのであれば、メトロノームをいったん止めて、じっくりさらうのもいいでしょう。
ただ、メトロノームに追われる練習をしていた方が、譜読みは強くなります。初見の練習にもなりますしね。
話をもどします。では、あなたのリズム音痴をどう改善していくか? その方法を次の章で書いていきます。
「フレーズをいかに止めずに吹くか?」を考える
まずタイトルのやり方から外れますが、一番やりやすいのは、
「吹く前にブレスマーク(Vです)をつけておいて、そこで必ずブレスを取るようにする」ですね。
ほとんどは四分休符以上の長い休符の時に取ることになるはずです。が、「休符の所まで息が持たない」という事も多いと思います。
そしてここからが本題、「フレーズをいかに止めずに吹くか?を考える」になります。
とある映画の言い方を借りるなら、「演奏は続ける!フレーズは止めない!」ですね(笑)
さて、
- 演奏自体は絶対に止まらない
- けど、あなたの息はワンフレーズに必要な分続かない
となれば、こんなアイデアが出てきます。
- 「この音を吹かないでブレスに当てる」と決めて、筆記用具でその音符にマル印を付け、抜いて吹く
- 息があがって、長いブレスをしたい時には、1小節~数小節まるまる吹かずにやり過ごす
です。もちろんその抜いた音符や小節は、吹き直しNGでカウントをし続けます。
曲は止まっていませんから。
(参考までに、ブレスのタイミングをずらした瞬間が、楽譜を見失う原因の上位5位には入ります)
ちょっと高度なテクニック 裏拍で息を吸う
そしてちょっと慣れてきたら。「裏拍を取る練習」をしましょう。
- 慣れないとしんどいですよね。
- イライラしますよね
- 息がめっちゃ苦しくなりますよね
だからこそ、体に染みつくまで練習してください。裏拍をとれるようになると、休符がない場所でも、
「1と2と3と4スッ」→「スッ」の部分でブレスを出来るようになります。
【動画近日公開します】
これができるようになると、
- 他の人ともズレを出さずに
- あなた自身も楽譜を見失わずに
演奏をできるようになるんです。なので、しんどいとは思いますが、やってください。
だいたい合奏時、演奏崩壊が起こるのは、
- リズム音痴が原因のブレスのタイミングの狂いか
- 裏拍をとれていないのが原因で16分音符や16分休符が走るか、遅れるか
が原因ですから。
締めに禁断のひとことを言わせていただきます
指揮者に、
「ブレスのタイミングがずれている」
と言われたとき、実はもう一つ疑わなくてはいけないことがあります。それは、
「ブレスのタイミングをずらしている原因を作っているのは、実は指揮者本人ではないのか?」
という事。
指揮をするって本当に難しい事なんですよ。プロのオーケストラでは、指揮者より演奏者の方が力があって、
「演奏がガタガタになったら、指揮者!お前のせいだからな!」
くらいのプレッシャーをかけてくるところはザラです。指揮者の指揮棒が本当に
- 微妙なふらつき
- 余計な動きをしただけ
で、演奏に影響が出てくるものなんですから。
でも、学校吹奏楽の世界では、間違えても口に出せないでしょうね。
最後に
いかがでしたでしょうか。管楽器のブレスのタイミングの取り方をテーマに、
- リズム音痴はブレスのタイミング取りもヘタ
- メトロノームはおともだち♪
- 裏拍を徹底的に逃げずに練習する
- 締めに禁断のひとことを言わせていただきます
の4つの項目に分けて書いてきました。
メトロノームを使って徹底的にリズムを体に叩き込むっていうのは、演奏を楽にするためにとても有効な方法で、
メトロノームを聞きながら、「ノリのある演奏」ができるようになれば、ブレスのタイミングの事で注意されることもなくなりますし、
他にも、あなただけでなく、他の人も練習すれば
- 楽譜を見失う確率が減る(見失う原因第1位、他の人のフラフラなリズムにひっぱられる)
- 16分音符が早いという恐怖心が減る
- 四分音符以上の大きな音符が走らなくなる、2拍3連がふらつかなくなる
など、良い事が結構あるんです。
あなたが”本気で”悩んでいるのなら、やってみて下さい。