トランペットのメンテナンスの基礎!プロに任せる境界線とは

あくまで、”管理人個人的な感想”ですが、トランペットと言うのは、西洋音楽で使われる楽器の中で、「維持費の安さ」がダントツです。

維持費がダントツに安い理由として、パッとあげられるものが、以下の2つ

・本体の価格が安い(ただし、初心者さんなら最低限、”ヤマハ製”のものを買ってください)
・メンテナンス費用が安い

ですね。

本体価格が安い1番の理由は、「作りが簡単だから」というもの。

トランペットのライバルとも言える管楽器、「サックス」に比べれば、その作りの簡単さがよく分かります。

(他にも、「欲しがる人が多く、大量生産されるので安くなる」と言う部分もあります)

そして、”作りが簡単”と言う事は、そのまま「メンテナンス費用の安さ」に、つながります。

・バルブオイル、スライドグリス、スライドオイルなどの「お手入れ用品が安い」
・本体が小さいので、その気になれば「丸洗いが自分でできる」
・一応すべてが”金属製”なので、「木製楽器ほどデリケートに扱わなくても済む」
・ツバ抜きコルクやピストンのフェルトなどの消耗品も、サックスに比べれば激安

サックスなんて、キーを押さえる部分についている”タンポ”は、完全に消耗品ですから、数年に一度は必ず「全交換が必要」です。

また、キーも、トランペットのピストンとは比べ物にならないほど、デリケートです。

・タンポの全交換や
・キーの細かい調整

は、プロの修理業者さん(リペアマンさん)でないと、まずできません。

という事で、いったんまとめましょう。

・トランペットは本体価格と維持費が安い
・維持費が安い理由は、メンテナンス費用が安いから
・メンテナンス費用が安い理由は、メンテナンス用品代が安い
・メンテナンス費用が安い理由のもう一つは、自分でできる事が多いから

ですね。

また、初心者さんで、メンテナンスの方法がよくわからず、きちんとメンテナンスができなくても、

「プロのリペアマンさんが『無理です…』と言うほどの致命傷になることがない」

という事も多いです。なので、”初心者さんでもメンテナンスをやりやすい楽器”とも言えます。

(ただし、新品で4万円以下の、中国製と思われる「激安トランペット」と呼ばれるものは、プロのリペアマンさんでも「無理です…」と言われるものが多いので、要注意です)

なので、自分でできる事、つまり「あなた自身でできる事」は、維持費を安くあげるためにも、あなた自身でやるのがおススメです。

ただし、あなた自身でできる事も多いですから、その分”ていねいにやる”ようにしたいですね。

では、「どのくらいていねいにやれば良いか」の基準ですが、ズバリ、

・トランペットの表面に”赤いサビ”を発生させない
・トランペットの管内や息の通るところ全部に”うすい緑色のサビ(=緑青:ろくしょうと読みます)”を発生させない

という事を、最低限めざしましょう。

トランペットに使われている、真鍮(しんちゅう。英語で”ブラス”といいます)は、そもそも「サビができにくい金属」で、できたとしても、サビを取るのはそんなに難しくはありません。

また、トランペットの音を変える「ピストン」の部分には、真鍮ではない金属が使われていますが、1か月に1回くらい演奏しなくても、そうそうサビのできる部分ではありません。

逆を言えば、「トランペットに緑青を出させた」という事は、

「え…どれだけほったらかしにしたの…。」

と言わせるほどに、メンテナンスをしていなかった証拠でもあります。

このカテゴリでは、

・トランペットの表面に”赤いサビ”を発生させない
・トランペットの管内や息の通るところ全部に”うすい緑色のサビ(=緑青:ろくしょうと読みます)”を発生させない

ために、「最低限どんなメンテナンスをすればいいか?」について書いています。

また、トランペットで一番故障が起きやすい「ピストン部分」について、

・どんな状態になったらプロのリペアマンさんに頼む必要があるか?
・自分自身でできる事はないのか?

に関しても書いています。

また、「バルブオイルなどのメンテナンス用品は、どのくらいのグレードのものを使えばいいのか?」

について、管理人のような”田舎暮らしで、なかなか手に入れられないような人”の視線から書いています。

メンテナンスに関しては

1.吹き心地や響き重視で、バルブオイル一つとっても銘柄をこだわる人から
2.”ふだんのメンテナンスのしやすさ”重視で、手に入れやすい用品を優先する人

まで、考え方は人それぞれです。

管理人はどちらかと言うと、

2.”ふだんのメンテナンスのしやすさ”重視で、手に入れやすい用品を優先する人

寄りですが、個人の意見として参考にしていただければ。と、思います。

それでは、どうぞご覧ください。

トランペットのメンテナンスの基礎!プロに任せる境界線とは

トランペットのピストンが引っかかる!自分でやれる事を検証

トランペットを吹いていると「ピストンが引っかかる…」と言うのは、避けて通れません。そして、多くの人が考えるのが、何とか自分で直せないか?です。この記事ではトランペットのピストンが引っかかり、戻りが悪くなった時にできる、せめてもの抵抗を書いています。
トランペットのメンテナンスの基礎!プロに任せる境界線とは

トランペットを改造する時の注意点!相談するべき相手とは?

「トランペットの改造」に憧れている方も多いでしょう。一番の動機は「好みの吹奏感にする」もの。但し、自己流でやるのは超危険。では、お店は?職人さんはどうやって探す?という事で、この記事では、トランペットの改造について、どんな手順でやるか書いています。
トランペットのメンテナンスの基礎!プロに任せる境界線とは

トランペットバルブオイルのおススメ!楽を追求するならコレ

「トランペットのバルブオイル選び」ピストンの動きやすさや、吹奏感なんかも気になるところ。ですが、それ以前に、管理人の場合、それ以上にこだわっている要素があります。この記事では「トランペットのバルブオイル選び」についての"個人的見解"を書いています。
トランペットのメンテナンスの基礎!プロに任せる境界線とは

トランペットを吹いていて息が詰まる!という時の対処法とは

「トランペットを吹いていて、息が詰まる…」これ、色々なパターンがありますよね。それで、「これは楽器のせいじゃないか?」と疑いたくなることも少なくないかと。この記事では、トランペットで息が詰まる場合の、原因の切り分け方と対処法について、書いています。
トランペットのメンテナンスの基礎!プロに任せる境界線とは

トランペットのお手入れ!毎日やるのがおススメなもの4つ!

トランペットのお手入れで、「毎日必要なもの」って意外とないですよね。木管楽器みたいに、水分をきちんと拭き取らないと「割れてショック!」とかいうのもないですし。なので、この記事では、「やっておくと、長い目で見た時におススメ」と言うものを書いています。
トランペットのメンテナンスの基礎!プロに任せる境界線とは

トランペットのピストンが動かない!原因と対処法解説します

「トランペットのピストンの動きが悪い…」これ、熱心に吹いている人ほど経験している事であります。原因はさまざまですが、「自分でなんとかできないだろうか…」と考えてはいませんか?この記事では、トランペットのピストンに関係する直し方について書いています。