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トランペットのメンテナンス面での一番の特徴として、
「あまり手入れをしなくても、結構なんとかなってしまう」
と言うのがあります。
合奏やセッションをした後、かたづけの時に、あたりを見まわしてみると、
「トランペットのかたづけが圧倒的に早い」事に、気が付くことも多いでしょう。
- マウスピースを抜いて
- ケースに入れて
「終了~」と。
ただし、トランペットもやはり”楽器”なので、お手入れをしないと、目立たないところから、じわじわと劣化がが始まって来たりします。
という事で、この記事では、トランペットのお手入れで、「吹くたびに(できれば吹かなくても毎日)」した方が良い事や、
なんのために「トランペットの毎日のお手入れが必要か?」などを、3つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください。
毎日やっておくとおススメな項目4つはこれです
トランペットのメンテナンスで、「毎日やっておくといいかな~」と思うのは、以下の4つです。
- トランペットを吹き始める前の、ピストンへのバルブオイルさし
- トランペット吹き終わった後の本体のから拭き
- マウスピースをこまめに洗う(リムとカップは念入りに)
- トランペットを吹き終わった後のマウスパイプへのスワブ通し
ただ、
「”4.トランペットを吹き終わった後のマウスパイプへのスワブ通し”は、できる範囲でやれば良いかな。」
と、管理人個人的には思います。
木管楽器(クラリネットやオーボエ)のように、
「スワブを管内に通して、水分をきちんと取らないと、楽器が割れる(修理代バカ高い、ヘタすれば買い替え)」
という事は、トランペットでは、あまり考えられないので。
次の章では、どんな人が「4.トランペットを吹き終わった後のマウスパイプへのスワブ通し」が必要か?
を書いていきます。
マウスパイプへのスワブ通しが必要な場面とは?
トランペットは、基本、金属でできているので、木管楽器のように「割れる心配」は、あまり必要ありません。
ただ、「やれるものなら、やっておくに越したことはない」のは確かです。
なので、こんな人は「マウスパイプにスワブを通した方がいい」と言う場面を紹介します。
主にこの2つ、
- いろいろ事情があって、管内洗浄がなかなかできない
- 新品のトランペットを吹いている
ですね。
「1.いろいろ事情があって、管内洗浄がなかなかできない」は、
- 借り物の楽器だとか、学校備品の楽器だとか
- 管内洗浄のやり方が分からないとか
- とりあえず、「管内洗浄、めんどくさいな~」と思っているとか
そんなパターンです。
すごく極端な話、トランペットの目立つ汚れのほとんどは、マウスパイプと主管(チューニング管)部分に集中しています。なので、
マウスパイプにこまめにスワブを通せば、結構長い間、管内洗浄をしなくても、なんとかなったりはします。
(そのかわり、3日に1回くらいは吹くとか、ピストンを動かすとかした方がいいです。1か月以上吹かずに放置すると悲惨です)
「2.新品のトランペットを吹いている」の場合は、どちらかと言うと、気持ち的な部分が多いですね。
新品のトランペットは、外側ピカピカ、管の中もまっさらなので、「汚したくないっ!」と、言う思いが強いです。
そして、管の中がまっさらという事は、”ちょっとスワブを通せば、汚れがかんたんに取れる状態”でもあります。
なので、こまめにマウスパイプにスワブを通しておけば、「管内洗浄を少しでも先延ばしにできる」ので、おススメです。
それでは、残りの3つ
- トランペットを吹き始める前の、ピストンへのバルブオイルさし
- トランペット吹き終わった後の本体のから拭き
- マウスピースをこまめに洗う(リムとカップは念入りに)
は、できるだけこまめにやった方がいいです。その理由を、次の章でお話しします。
トランペットの維持費をできるだけ”かけない”ようにするには?
- トランペットを吹き始める前の、ピストンへのバルブオイルさし
- トランペット吹き終わった後の本体のから拭き
- マウスピースをこまめに洗う(リムとカップは念入りに)
の、3つについては、こまめにやる方がいいに決まってまして、その理由と言うのが、
「トランペットの維持費を、できるだけかけないようにするため」
なんですね。
トランペットを吹き始める前のバルブオイルさし
→バルブオイルをささないと、ピストンのすべりが悪くなり、どんどんとすり減っていく
→動かなくなるので、調整に出さなければならなくなる
→お金がかかる
→悲しい…。
トランペット吹き終わった後の本体のから拭き
→から拭きしないと、トランペットの表面がよごれる
→最悪の場合、表面のラッカーやメッキがはがれてくる
→見た目が汚くなる(ラッカーやメッキのやり直しは、お金がすごくかかります)
→トランペットの買い替えを考えたくなる(中身は大丈夫なのに、もったいないです)
→悲しい…。
マウスピースを洗う(リムとカップは念入りに)
→マウスピースが汚れる(微妙な汚れが、吹き心地に大きく影響します)
→トランペットが吹きにくくなる
→「このマウスピース合わなくなってきたのかなぁ…」と、思う
→いろいろなサイズのマウスピースを買いはじめる
→お金がかかる
→さんざん買ったあげく、「最初のマウスピースがよかったなぁ…」と、なる
→悲しい…。
と、なりがちです。
修理代よりは、お手入れ用品の方が確実に安いです。
すこしでもお金をかけずにトランペットを続けようと思ったら、下の3つ、
1.トランペットを吹き始める前の、ピストンへのバルブオイルさし
2.トランペット吹き終わった後の本体のから拭き
3.マウスピースをこまめに洗う(リムとカップは念入りに)
のお手入れは、「できるだけ毎日かかさずに」したほうが良いでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
トランペットのお手入れで毎日した方が良いものについて、
- 毎日やっておくとおススメな項目4つはこれです
- マウスパイプへのスワブ通しが必要な場面とは?
- トランペットの維持費をできるだけ”かけない”ようにするには?
の3つの項目に分けて書いてきました。
沢山ある、金管楽器や木管楽器の中で、トランペットの一番魅力的なところは、「維持費が安い」ところです。
そのいいところを生かすには、お手入れを、こまめに(できれば毎日)した方がいいでしょう。
きれいなトランペットとつきあったほうが、気持ち的にも、スッキリしますから。