トランペットと唇の因果な関係!形やら位置やら考え方を解説

「トランペットの”音源”は唇」

音源=音の源(みなもと)

という事で、「唇がないとトランペットが吹けない」ってことですね。

・唇を息がギリギリでるくらいまで閉じて
・息をなるべく細く吐く(無理に「ブーッ!」と鳴らす必要はありません)

この状態で、トランペットにマウスピースを付けたものを口につけると、

・「パー」なり
・「ピー」なり
・「ぺー」なり

音が出る。個人差はあれど、いかにも「金属で作られた楽器」と言う音が出ます。

考えた人、天才ですよね。で、管理人も「トランペットに魅了された一人」なわけです。

そういえば、2005年の愛・地球博でしたっけ。自動車を作っている”日本一の大企業”が、「トランペットを吹くロボット」を展示していました。

こいつがねぇ…、軽々とハイD(実音)を出しやがったんですよ。

この音ですね。

B♭管トランペットだとハイEになるので、こうですね。

「トランペットを吹けるような唇」を持っているだけでもすごいのに、

(開発した方々は本当にすごいと思います、相当な苦労があったでしょう…)

軽々とハイDを出しやがったわけですよ。

人間が、ハイDどころか、そもそも「音自体」まともに出せない人だって山ほどいるのに、しつこいですが”ハイD(実音)”を出している…と。

しつこいですが、この音です、(in B♭)

管理人もそうですが、あなただって思うでしょう。

「ロボットに出せて、なぜ私には音が出せないの!」と。

・羨ましさと
・悔しさと
・願わくば「その唇を下さい」って思い

が交じり合った複雑な感情が芽生えて、全くおかしくありませんよね(泣)。

本題に戻りましょう。トランペットの音源は唇なわけですよね。

顔のパーツの中で、皮膚より柔らかい、いわゆる”粘膜”と言われているピンク色(色には個人差があります)の部分。

その「唇のやわらかい部分」を息の流れによって振動する事で、トランペットは音が出せます。

と、言うのは簡単ですが、実際にやる(吹く)となると、これがとても難しい。

トランペットを鳴らす唇の形=アンブシュア

は、唇だけではできずに、

1.唇の周りの筋肉(口角筋)のバランスとりや
2.歯の形
3.上あごと下あごの形
4.さらに言うと顔全体の筋肉や、喉、首回り、肩の筋肉のコントロールなど

が、かなり複雑にからみあって、やっとこさ音が出るもので、「音を出すまで」にエライ苦労をする楽器だったりするのです。トランペットってやつは。

さらに厄介な事には、

1.唇の周りの筋肉(口角筋)
2.歯の形
3.上あごと下あごの形
4.さらに言うと顔全体の筋肉や、喉、首回り、肩の筋肉の付き具合など

は、当然個人差があるわけで、「こうしましょう!」と絶対に言えるものがありません。

(“理想のアンブシュア”っていうのは一応ありますが、それに当てはまらない人も大勢いるわけで)

でも、確実に一つだけ言えることがあります。それは、

「あなたが、今の時点で最も気持ちよく吹けている。また、納得のいく音が出せているなら、それがあなたにとっての理想のアンブシュアである」

という事ですね。

でも、これも現実にはそうそう上手くいかないものです。特に吹奏楽系ですよね。

・本人が気持ちよく吹けていて
・吹いている本人が納得できる音を出しているのに

トランペット未経験の(またはトランペット歴が浅い)人が、やれ、

・「マウスピースの位置が唇の真ん中に当たっていない!直しなさい!」とか
・「私のやり方と違うね。直した方がいいんじゃない?」とか
・「○○さんはこうした方がいいって言ってたよ!」と言って、今のあなたの状態に直しを入れたりとかして、

せっかくあなたがイイ線まで持ってきていた”アンブシュア”をぶち壊し、演奏不能にさせる。

そして、あなたのモチベーションは徐々に落ちていき、あなたの「トランペット吹く事の楽しさ」を見失わせ、挫折に追い込む…。

大きなお世話ですよね。あなたが

・プロのトランペット奏者になりたいとか
・音大にトランペット専攻で入りたいとかいうのなら

話は別ですが、そんな気持ちは全くなくて、”趣味”と割り切っているなら、まずは

「あなたが今のアンブシュアで気持ちよく吹けているか」

が重要なんです。

このカテゴリでは、そんな「外野の声」にあなたがまどわされない様に、ブレずにアンブシュアを保つ方法を書いています。

また、相変わらず、結論は、

・プロトランペット講師や
・プロトランペット奏者に

教わってください。と書いているものが多いですが、やっぱりプロのトランペットの方はその辺をうまくやってくれるんです。

・あなたの良い所を伸ばし
・「ここを直せばあなたの悩みが直るかな」と思える所を直していく

また、「あなたが悩んでいる時にだけ手を差し伸べ、不必要な直しを強制しない。」

と言うのも、プロだからこそです。

(ただ、一部のプロの中には高い楽器を買わせようとする、生徒を「金ヅル」くらいにしか思っていない人もいます。注意してくださいね。生徒が高い楽器を買うと「そのプロにマージンが入る」という仕組みです)

おさらいしますね。

・あなたはプロトランペット奏者を目指していない
・あなたは音大にトランペット専攻で行こうとしていない
・趣味としてトランペットを楽しんでいく

のなら、まずあなたが、

「気持ちよく吹けるアンブシュア、納得のいく音が出るアンブシュア」を目指してください。

そして、気持ちがブレそうになったら、この記事たちを読んでください。

参考にならなかったら、即、ブログを閉じて頂いて結構です。遠慮はいりません。

では、どうぞ。

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