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トランペットを吹いていて、
「うん?!なんか息が詰まった感じがする…」
と言うのは、特に初心者さんや、トランペット歴が浅い方には”あるある”です。
それで、
- 新品(買って1か月以内くらい)のトランペットを使っている
- 「徐々に」ではなく、「最初から」息が詰まる感じがする
上の2つの条件がそろったなら、即、買った楽器店に点検を依頼しましょう。
ただ、この記事にたどりついたという事は、
- 使い込んだトランペット(中古品、学校備品を含む)を使っている
- 「じわじわ」と、息のつまりを感じるようになった
のパターンではないでしょうか?
ですので、この記事では、「トランペットを吹いていて、息が詰まる」感じがする場合の対処法について、
3つの項目に分けて書いています。どうぞご覧ください。
トランペットで息が詰まると感じた時に真っ先にやることは?
トランペットを吹いていて、「息(と言うより”音”)が詰まっている」と感じる時は、正直かなりへこみますよね。
練習のモチベーションも上がりませんし…。(ようするに「サボりたい…」と、思います)
という事で、ちょうどいいので、できるなら、以下の3つ
- マウスピースの息の入るところを、マウスピースブラシでゴシゴシ洗う
- マウスパイプをフレキシブルクリーナーでゴシゴシ洗う
- 主管(チューニングの時に抜き差しする管)をフレキシブルクリーナーでゴシゴシ洗う
に、トライしてみましょう。
これで解決してくれれば、もうけもの。
解決しなくても、「他に原因があるのだな。」と、分かるので、解決まで一歩前進するのは間違いありません。
それと、今のうちに書いておきますが、”楽器のメンテナンスをやれる所までやる”まで、絶対に、
「自分自身の吹き方が悪いんだ…。」
と、思わないようにしてください。
難しいことですが、できるだけ「楽器のせい」にするようにしてください。
でないと、トランペットを吹くのが本当に嫌になります(最悪、挫折します)。
では、次に疑うところを、次の章から書いていきます。
トランペットで「消耗が激しい部品」を全部疑ってみましょう
トランペットの”消耗が激しい部品”で、パッと思いつくものは、以下の3つ、
- ウォーターキー(ツバ抜き)の、コルクやゴム(主管と第3抜差管)
- トランペットのピストンのフェルト
- トランペットのピストンのトップキャップのフェルト
コルクやゴム、フェルトですから、減りやすいですし、弾力性がなくなると、息の通りや音色に影響します。
(ピストンのフエルトが、コンマ何ミリか減っただけでも、結構吹いた感じが変わります)
ウォーターキーのコルクやゴムを交換してみて、解決すればもうけもの。
解決しなかったら、ピストンのフェルト交換と、ピストンのトップキャップのフェルト交換です。
ここまでやって、解決しなければ、「トランペット全体の管内洗浄」をします。
と、いう事で、ここまで「パッと思いつく、疑うべきポイント」をあげて、対処法を書いていきました。
まとめますね。
- マウスピースの息の入るところを、マウスピースブラシでゴシゴシ洗う
- マウスパイプをフレキシブルクリーナーでゴシゴシ洗う
- 主管(チューニングの時に抜き差しする管)をフレキシブルクリーナーでゴシゴシ洗う
- ウォーターキー(ツバ抜き)の、コルクやゴム(主管と第3抜差管)の交換
- トランペットのピストンのフェルトの交換
- トランペットのピストンのトップキャップのフェルトの交換
- トランペットの管内洗浄
これの中で、もし、4番以降が”あなた自身で、できない”なら、修理業者(リペア屋さん)に持ち込み、
「音が詰まるんです~」
と伝えて、完全におまかせした方が良いでしょう。
ウォーターキーのコルクやゴム、ピストンやトップキャップのフェルトは、修理業者さんでないと持っていないものです。
つまり、どちらにしても、”修理業者さんのところに行かなければならない”わけで、それならいっその事、
「あなたが吹いているトランペットを一通り見てもらう」方がいいに決まってます。
その上で、どこを修理、調整してもらった方がいいか聞き、
- 修理代金の見積もり(どのくらいかかるか)を出してもらい
- あなたの予算と相談しつつ、調整、修理してもらう
と言うのがおススメです。
それで、修理業者さんに”やれるだけの調整、修理”をやってもらって、”楽器に問題がない状態”になったのに、
「まだ、吹いていて、音が詰まったような感じがする…」
と、あなたが思えた場合にどうするか? を、次の章で書きます。
調整し直したトランペットに慣れる」のには時間がかかります
音が詰まった時の”あるある”なんですが、以下のようになりがちです。
- トランペットを、メンテナンスをしないで使い続ける
- じわじわと楽器の状態が悪くなってくる
- 無意識のうちに、「楽器の状態に合わせた吹き方」に、あなたが変化していく
- あなたの口や体が、楽器の変化に対応できる限界が来る
- 音がおかしくなる(詰まるも含む)
なので、今度は「きちんと調整、修理された楽器にあなたが慣れるまで」に、時間がかかるんですね。
だいたい目安としては、
- 学生など、「毎日最低1時間は吹ける環境」であれば、1か月
- 社会人で、「週に1回、30分くらい吹ける環境」ならば、3か月~6か月
もしも、これで、音が詰まるのが直らない場合に、はじめて、
- マウスピースが合わなくなった
- トランペットそのものが合わなくなった(特に初心者用のものを使っている場合。めったにないです)
を、疑いましょう。
それで、マウスピースの買い替えや、トランペットの買い替えを考えているのなら、少しお金がかかってでも、
「プロの奏者や、プロの講師のアドバイスを受ける事」を、おススメします。
結局、それが一番お金をムダに使わずに済みますので。
最後に
いかがでしたでしょうか。
「トランペットを吹いていて、”息が詰まる”と感じた時に、どうすればいい?」と、言うテーマで、
- トランペットで息が詰まると感じた時に真っ先にやることは?
- トランペットで消耗が激しい部品を全部疑ってみましょう
- 調整し直したトランペットに慣れるのには時間がかかります
の3つに分けて書いてきました。
他にも、息が詰まった感じがする原因として、
・「歯並びが微妙に変わってきた」とか
(「成長して歯が大きくなった」よりも、「年を取って、歯ぐきがやせてきた」の方が、ダメージ”大”です)
・高音の練習ばかりやって、変な吹き方になった
などもあります。ですが、
ここからは、歯医者さんや、プロじゃないと分からない部分なので、あなた自身でなんとかしようとは、考えない方が良いでしょう。
ほとんどは、楽器の修理や調整でなんとかなります。「まずは楽器を疑え」ですね。