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「トランペットで響きのある音が出せない…」
あなた、そういう悩みを持っているんですか?
では言わせていただきます。「すばらしい!」と。
そこに気が付いただけでもあなたは立派です! 気が付かずに「響かない音」を出している人は山ほどいますから。
と言う事で、この記事では、「トランペットで響きのある音を出すにはどうすればいいか?」
を5つの項目に分けて説明します。どうぞご覧ください。
まずは楽器とマウスピースのの点検とメンテナンスからです
響きのある音を出したいのなら、まず、
- トランペット本体
- マウスピース
の点検は最低限しましょう。
- トランペット本体の管内洗浄はきちんとやっていますか? 半年以上やっていないというのであればまずいですね~。
- マウスピースはマウスピースブラシで洗っていますか? これは1か月以上やっていなかったらまずいです。
また、
- 学生さんでしたら、学校備品のトランペット
- 一般の方でしたら、3万円以下の”中国”メーカーのトランペット
だと、そもそも「トランペット自体がアウト!」と言う場合があります。
- 学校備品の場合は、長く使われ続けてヘタっている可能性が”大”です(5㎜以上の大きなへこみができていたら”要修理”です)
- 3万円以下の中国メーカーのトランペットは作りが雑と言うか…、響かせるのは厳しいです。
管内洗浄をして、響く音を出せないのなら、楽器屋さんにもっていき、アドバイスをもらいましょう。
あと、響きを決定するカギは、「トランペット本体より」も「マウスピース」の方が握っていたりします。
- シャンク、落としたりして歪んでいたりしませんか?
- (銀色の場合)黒ずんだままのマウスピースで吹いていたりしてませんか?意外と響きに影響します
シャンク歪みは、楽器屋さんで直してもらうか、あまりにひどかったら「買い替え」も考えましょう。
ピッチを気にするより のびのびと吹くことを優先しましょう
さて、楽器とマウスピースが問題ないと分かったら、いよいよあなた自身の練習にかかっていくわけですが、
とにかく「のびのびと吹くこと」を優先してください。
- ロングトーンでも
- 教則本の練習曲でも
- トランペット曲集の曲でも
のびのびと吹く。これ、めっちゃ大事です。
チューニングだけチューニングメーターでやって、あとはチューニングメーターなんて使わなくていいです。
ピッチなんかも気にする必要はありません。もちろん第1、第3トリガーも使う必要はありません。
それと、なるべく16分音符が少ない曲をテンポ遅めでやりましょう。
(アーバン金管教本を、全部テンポ四分音符=60以下でやるというのも、おススメです)
とにかく、あなた自身が「いちばん気持ちよく吹ける」吹き方で、練習を重ねてください。
気持ちよさを追求すると「一番響くポイント」を、体がさがし始めます。
ピッチとか、第1、第3トリガーを使うなんて言うのは、気持ちよく吹けるようになってからでも全然遅くありません。
ピッチを気にしすぎると、響きのない”チマチマした”音になりがちなので、要注意です。
可能な限り広い場所で吹きましょう
特に都会暮らしの「社会人の方」ですと、時間や場所の確保と言うのは難しいと思います。
市区町村などの自治体が運営している公共施設だと、広いし、安いし、理想なんですが…。
もし借りられるのなら、積極的に使ってください。ただ、21時~22時くらいまでしかやっていないんですよね。
事前に、施設に”直接行って”予約を取らないといけない。という、融通の利かなさもありますし。
もし、
- カラオケボックスとか
- 貸しスタジオ
くらいしか練習場所が見つからない。という場合は、部屋のすべてのものを共振させるぐらいの気持ちで吹くか、
目をつぶって、「1,000席くらいの大ホールで吹いている」イメージを持って吹きましょう。
暗示の力って、結構バカにできないものがあります。
機会があったら生演奏をどんどん聞きに行きましょう
- プロのオーケストラ(N響、読響、東フィルなど、出来れば外国の楽団がおススメ)
- プロの吹奏楽団(東京佼成、シエナ、大阪市音など)
- プロのビッグバンド(EMバンド他、解散しているものが多い)
- 他、プロの管楽器メインのプロのバンド(スカパラ、オーサカモノレールなど)
を聞ければ、それに越したことはないですが、お金が続きませんよね。なので、
- アマチュアのオーケストラ
- アマチュアの吹奏楽団
- アマチュアのビッグバンド
- 他、アマチュアの管楽器メインのバンド
で、入場無料で聞けるものがあって、あなたの都合がつくようでしたら、積極的に聞きに行きましょう。
やっぱり、生の音を聞いて、
- お手本にするとか
- イメージを膨らますとか
大事なことですので。
アマチュアは上手いところと下手なところ分かれますが、数を聞いていると耳が肥えてきます。
そして、「どれをお手本にしようかな?」と言うのも見えてきます。
そういう意味でも、生演奏をどんどん聞きに行くというのはおススメです。
最後の切り札はやはり”プロにレッスンを受ける”です
このブログの”お約束”になってしまっていますが、やっぱりプロのレッスンを受けるって、「得るものが大きい」んですよ。
プロのレベルもピンキリではありますが、少なくとも、
- 知ったかぶりのアマチュアに教わるよりは何倍もマシですし(管理人もプロに教わるようにしています)
- 基礎がきちんとできた音色や演奏を聞かせてくれますので
あなたが道を大幅にふみ外すことはありません。また、挫折もしにくいですしね。
なので、可能であればプロのレッスンを受けてください。ネットで検索すれば、
- 意外と近くにいますし
- 料金も1回いくらで融通を利かせてくれる方も多いです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。「トランペットで響きのある音を出すには」と言うテーマで、
- まずは楽器とマウスピースのの点検とメンテナンスからです
- ピッチを気にするより のびのびと吹くことを優先しましょう
- 可能な限り広い場所で吹きましょう
- 機会があったら生演奏をどんどん聞きに行きましょう
- 最後の切り札はやはり”プロにレッスンを受ける”です
の5項目に分けて書いてきました。
本当になんですけど、あなたがまだ「十分に響かせる音を出せない」状態なら、
- ピッチとか
- 音程とか
気にしないで、のびのびと吹いてくださいね。
音を出すことすらうまくできないのに、得意げに、
- ピッチだ~とか
- 音程だ~とか
語っていて、チマチマした音しか出せていない人を何人も見ています。
さて、コンサートで観客席から聞いたとき、印象がいいのはどちらでしょうか?
- ピッチはちょっとずれているようだが、きちんと聞こえてくる音
- ピッチはあってるのか知らんけど、なんかチマチマ吹いているな~位にしか聞こえない音。
よほど耳の肥えているお客さんじゃなきゃ「ピッチの微妙な差」なんてわかりません。
そういうことなんですよ^^