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トランペットで大きい音を出すには?2通りの方法を紹介!

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

「トランペットで大きな音が必要とされる時」っていつ?

だいたい考えられるのは、以下の4つじゃないでしょうか。

1.オーケストラで、fff(フォルテッシシモ)が指定されているような曲の場合
2.吹奏楽で「もっと大きな音を出して!」と言われた時
3.ロックのセッションで、リズム隊(エレキギター、エレキベース、ドラム)相手にマイクなしで対抗しなければならない時
4.ビッグバンドでマイクなしでの演奏

1.3.4番に関しては、トランペット初心者さんが誘われることはあまりないと思うので、おそらく一番多いのは、

2.吹奏楽で「もっと大きな音を出して!」と言われた時

でしょう。ですので、この記事では、

吹奏楽で「もっと大きな音を出して!」と悩んでいるあなたに向けて対処法を、4つに分けて書いています。

どうぞご覧ください。

トランペットで大きな音を出す一番手っ取り早い方法とは?

ハイ!ズバリ「あなたが吹きこなせる、一番大きなマウスピースを使う事」です。

・大きなマウスピースならそもそも音が出しやすいですし
・大きなマウスピースは、たくさん息も入れられます

ので、手っ取り早く大きな音を出すなら、大きいマウスピースを使う事ですね。

ただし、「手っ取り早い手段である」以上、デメリットだらけではあります。

・息をたくさん使うので、テンポ120で4拍持つかどうかくらいに息が持たない
・高い音が出しにくくなる
・長い目で見るとトランペットの上達は確実に遅くなる

と、言う事で、はっきりいって緊急手段です。

「本番が迫っていて、どうしても大きい音が必要で…」という時のためのもの。

正直管理人はおススメしませんし、もし、顧問の先生や音楽監督が

「それでもいいから出して!」

と言うようなら顧問の先生や音楽監督の人間性を疑います。

忍耐がいるが管理人おススメの方法

こちらは、すぐに結果は出ませんし、やっているとイライラする時もあるし、顧問の先生や音楽監督から

「もっと大きな音を出して!」

と、かなり長い事言われる可能性がありますし、トランペットパートの仲間から冷たい目で見られる可能性もあります。

が、長い目で見れば、はっきり言って管理人的にはおススメです。

さて、その方法とは、

「何の音でもいいので、一番音が出るポイントで、1拍でも長く伸ばせるようロングトーン」

です。音の大きさは、一番鳴らせる音の大きさで、テンポは四分音符で72くらい。

最初は息の使い方が上手くいかず、そんなに大きい音は出ないはずです。

それでいいのです。伸ばし続ける事を優先してください。徐々に慣れてきて大きな音が出せるようになります。

この練習の目的は、

「吐いた息をどれだけ効率的に音に変換できるか」

です。気長に取り組んでください。

大きい音を出すために音色を犠牲にしてはダメ!

あなたのトランペット技術が、”大きな音を出せるレベル”になっていないのに、

「もっと大きな音を出しなさい!」

という、かなりの無茶ぶりをされ、なんとかあなたが出せる精いっぱいの大きな音を出したのに、今度は、

「もっときれいな音を出しなさい!」

とか言われようものなら、イライラ度MAXですよね。

管理人としては、音色を優先してほしいですし、あなたも音色を犠牲にはしたくないですよね。

そういう時は勇気を出して

「全体のボリュームを抑えてください。」

とお願いするか、

あなたが言っても聞いてくれなさそうなら、だれかその指示を出した人と”対等に話をできる方”を通して、お願いしてください。

全体のボリュームを抑えてもいい根拠を、次の章でお話します。

そもそもトランペットで大きい音なんて必要なの?

たしかにトランペットは”ある程度大きな音を出せる”楽器ではあります。

でも、あなたが、めいっぱい出さなくてはならないほどの「大きな音」が必要なのかな?

と管理人は思います。実際、

・プロの吹奏楽団(東京佼成ウインドオーケストラ、シエナウインドオーケストラなど)
・プロオーケストラ(N響、読売交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団は聞いています。他、外国オケは欧州系、米国系で論争が起きそうなので具体名はあげません)
・プロビッグバンド、ブラスの入っているロックバンドやソウルバンド、ファンクバンドなど
・プロのブラスアンサンブル
・ディズニーランドの管楽器バンドなど

の「生演奏」を聞いてきましたが、そんなに大きな音は出していないんです。

プロビッグバンド、ブラスの入っているロックバンドやソウルバンド、ファンクバンドなどは、

大きい音と言うよりは、「効率よく楽器を鳴らしている」というイメージがあって、また、

マイクで音量を上げられるので、そんなに大きな音を出さなくても、結構なんとかなっているものです。

それと、これは管理人の印象に残っている出来事なのですが、

シエナウインドオーケストラの演奏会の最後で、アマチュアの吹奏楽愛好者も参加して、一緒に”星条旗よ永遠なれ”を演奏するというのがありました。

(今はやっているのかは、わかりません)

その時なんですが、シエナのトランペットパートより、アマチュア吹奏楽愛好者の個人個人の音量の方が大きくて、

シエナのトランペットの人がアマチュアのトランペットの方をチラ見しつつ、”仕方なく音量を上げた”現場を見ています。

そうなんです! アマチュア吹奏楽の世界のトランペットの音量は、「大きすぎる」のです。

オーケストラでも、生演奏を聞くとわかるんですが、弦楽器がほとんど聞こえません。

(CDやダウンロード音源だと弦楽器がかなり聞こえますが、あれはバランスを相当いじっています)

弦楽器とバランスを取ろうとすれば、トランペットの音量はさほど必要ないんですね。

あなたに

「トランペット!もっと大きな音を出しなさい!」

と言った人がこの事を理解してくれるといいのですが…。

最後に

いかがでしたでしょうか。

「トランペットで大きい音を出すには」というテーマで、

・トランペットで大きな音を出す一番手っ取り早い方法とは?
・忍耐がいるが管理人おススメの方法
・大きい音を出すために音色を犠牲にしてはダメ!
・そもそもトランペットで大きい音なんて必要なの?

という4つの項目について書いてきました。

管理人は基本的にポップストランペットの人間なので、練習メニューに、

・自分の出せる限界いっぱいのpppから限界いっぱいのfffまでのクレッシェンド
・自分の出せる限界いっぱいのfffから限界いっぱいのpppまでのデクレッシェンド

こんな感じの練習です。

は必ず入れていますが、この練習の目的は音量のためというよりは、mpやmfあたりの音色をきれいに出すことを目的としています。

ポップスの時は、

・マイク
・アンプ
・ミキサー

の使い方を覚えれば、リズム隊に音量負けすることはありませんので。

あなたが、まだうまくトランペットの音を操れないのなら、まずは、ていねいに音を作っていく方が重要です。

音量を気にするのは、そのもっと後にやる作業ですので、

「トランペット!もっと大きい音だして!」

と言われても”のらりくらり”とかわしておきましょう^^

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