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バルブオイルを買おうとたまたま寄った楽器店で見かけた、ウォーターキー(唾抜き)につける為のコルクとゴム。
「ああ、そういえばしばらく変えてなかったな~」
と思ってコルクを買うのは即決めたんですが、一緒に置いてあったゴム製のやつも気になりだして、
- 無駄になるのは嫌だなぁ~
- でも、交換して上手く行くかもしれないなぁ~
- でも値段が~
とか悩み、さらに帰り道で、「やっぱ、買っとけばよかったなぁ~」とか後悔したらどうしよう…。
(そこが家から一番近い楽器屋さんで車で1時間弱。もう一度行くとなると~…って話です)
とか、さんざん悩んだ挙句に買いました。
ゴムに交換して試した結果は本文を見ていただきましょう。
それで、
この記事では、ウォーターキーのコルクとゴムの吹き心地や、それぞれが存在する理由について3つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください。
ぶっちゃけ吹きごこちの違い
ウォーターキー用のコルクとゴム、触ってみると明らかにゴムの方が硬いです。少なくともヤマハ製に限って言えば、ですが。
消しゴムの様な硬さではなく「スーパーボールの様な」硬さ。と言えば良いでしょうか。
コルクの方は100円ショップでも手に入るような「コルクボードの硬さ」と言うか、ですね。
(気になる方は、お近くの100円ショップでコルク製の物に触ってみてください)
それで肝心の吹き心地はと言うと、もう”そのまんま”です。
- 「硬いゴム製の方」が抵抗がありきつく
- 「ゴム製よりは柔らかいコルク製」の方が楽に吹ける
印象があります(あくまで個人の感想ですが)。
ゴムに変えてみたもの。チューニング管の方を変えると違いが一発でわかります。
通常は下図のようなコルク製のものがついている。
ちなみに試したモデルは、ヤマハの”YTR800GS”と言う、特にクラシック用とかジャズ用に特化していないモデル。
良い意味で平凡で、クラシックからポップスまでカバーする吹奏楽に向いているモデルです。
現在ですと、YTR8335XENOシリーズの下に位置するYTR850シリーズに相当するモデルですね。
それで、ここからも管理人の個人的感想なんですが、ヤマハYTR800GSに関しては、
「ゴム製にすると、なんか吹いた感じが硬くてコルク製の時に比べて吹いていて楽しくない」
と思えて、即、コルク製のものに戻してしまいました。
本当に管理人個人の感想になるんですが、コルク製の方が抵抗が柔らかいというか、
YTR800GSにはコルク製の方が合っているんじゃないか
と思えたので。
特に趣味で吹いている身からすれば、
- 鳴りとか
- 音色とか
よりも、続けられるモチベーションの方が何倍も大切ですし、吹いていて楽しくない楽器で続けるのは苦痛以外のなにものでもありません。
その他、「やっぱコルクに戻そうかな~」と思えたもう一つの理由がありまして、その理由を次の章で書きます。
ゴム製はコルク製に比べてひとまわり小さい?
楽器店でゴム製のものを見た時から、
「ん?!、これ(コルク製のものより)ひとまわり小さくないか?」
と思えたのですが、袋に入っている状態だとコルク製のものと上手く比べられませんでした。
なので、
- ゴム製×2
- コルク製×2
と、各2個づつお買い上げ。家に帰って試してみました。結果、
実際にゴム製の方が”ひとまわり小さかった”んです。
コルク製のものはピタッとハマるのに、ゴム製の物は唾を抜いた時に”ポロッ”と落ちてしまいました。
「あ~、これは絶対に接着剤で固定しなきゃいけないやつだ」
と思い、ゴムと金属に対応している接着剤でウォーターキーにベタっと貼り付けた次第です。
それで、「ポロっと落ちる」問題は解決したのですが、後から後からわき上がる不安…。
「これ、本番でポロっと落ちたらシャレにならんぞ」
と。
もしはずれたら、
- 接着剤がないとつかない
- 接着剤が乾くまで時間がかかる
- 息漏れで吹ける状態じゃなくなる
それでテンパって頭が真っ白になるという最悪の展開が待っています。
管理人自身ではありませんが、
「吹奏楽の練習中にウォーターキーにゴム製のものを使っていた方が、ポロっと落として行方不明にし、その方と一緒にかなり長い時間探した」
覚えがあります。
合奏練習が進む中、2人で地面を這いつくばりさがすという、周りから見ると”なかなかに笑える場面”だったと思います。
(もちろん、探しているこちら側は必死で、笑っている余裕などカケラもありませんでしたが)
その辺もゴム製を使うのをやめた理由でもあります。
コルク製だと、とりあえずはめ込めば取れにくいですし、管理人自身も”取れた想い出”がありません。
コルク製・ゴム製それぞれの「使われている理由」
「ウォーターキーの所にコルク製ではなくゴム製のものが使われているモデル」
と言ってパッと思いつくのが、ヤマハの、
- YTR8310Z(ボビー・シューモデル)
- YTR8330EM(エリック宮城モデル)
- YTR8335LA(ウェイン・バージェロンモデル)
です。
どんなモデルか興味のある方は、こちらのヤマハトランペット公式サイトをご覧ください。
いわゆる”ライトウエイトモデル”と呼ばれるもので、実際持ってみると「あ、軽い」と実感できますし、実際”鳴らすだけ”ならかなり軽く鳴らせます。
(軽く鳴らせる反面、コントロールが難しい印象は個人的には感じます)
軽く鳴らせるという事は、上手く鳴らさないと「ペラペラな音しか出せない」と言う事もあり得るわけです。
この記事の最初の方で、『「硬いゴム製の方」が抵抗がありきつく』と書きましたが、
ライトウェイトモデルで、鳴りがペラペラになるのを防ぐために「ほどよい抵抗をつける目的」で、ゴム製のものをつけている可能性はあります。
管理人、一時期「YTR8335LA(ウェイン・バージェロンモデル)」を吹いていた時期がありましたが、
- そういえばあれはゴム製のものがついていたなと思い出し
- そういえば嫌な感じがする抵抗はなかったな
などと思い出しました。
(もっとも、YTR8335LAは管理人の腕では上手く吹きこなせず、吹奏楽で使った時は1曲吹いただけでバテてしまったなどの理由で今は手放しています)
最後に
いかがでしたでしょうか。
トランペットのウォーターキーに「ゴムを使うか・コルクを使うか?」について、
- ぶっちゃけ吹きごこちの違い
- ゴム製はコルク製に比べてひとまわり小さい?
- コルク製・ゴム製それぞれの使われている理由
の3つの章に分けて書いてきました。
「ぶっちゃけ吹きごこちの違い」の章では管理人の感想全開で書いてきました。
これを見て、
「あ~、ヤマハのXENOや850シリーズにはゴムは合わないのかな~」
と結論を出すのは早いかも、です。参考程度にしていただければと思います。
個人によって相性は違いますし、ゴムを試してみると意外に合うかもしれません。
特に
- パワーに自信があり
- 大音量を出す吹き方をして
- なんか音がスカッと抜ける感じがする(入れた息が十分に音になっていないと感じる)
の様な方は、逆にコルクからゴムに変えてみると良い結果が出るかもしれません。