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吹奏楽コンクールでの「心臓が飛び出しそうな」緊張感。あれって本当にイヤですよね。
管理人も中学、高校と吹奏楽をやっていたので、「吹奏楽コンクールの洗礼」を受けています。
(それでも、初めてコンクールメンバーに選ばれたのが中学2年の時で、1年ちょっと時間をもらえたのはホッとしましたが)
それで初めてコンクールメンバーに選ばれた時は、演奏直前までプレッシャーで吐きそうになってて、本番を終えた時は、「なんとか乗り切った感じ」しかなく、
もちろん「演奏の出来など考える余裕はなかった」です。
あなたは同じような心境になっていませんか?
この記事では、吹奏楽コンクールで緊張する理由と、解決法について3つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください。
吹奏楽コンクールで緊張する理由って何?
吹奏楽コンクールで演奏するのがなぜ緊張するのかと言えば、1番の原因は、
「ミスをしないように演奏しなければいけないから。」
ですよね。
もうちょっと細かく見ていくと、
- そもそも、コンクールなので「演奏を審査、評価」される
- 他の学校と「比べられて」評価が出る
- 1発勝負でやり直しがきかない
- 吹奏楽コンクールの審査は”減点法”
- 客席の観客の多くは他校の吹奏楽部員(ライバル)なので、カッコ悪い所を見せられない
- とは言っても、他の学校を見ていると「なんか上手そう…」と根拠のない不安を持つ
(会場に漂っている独特の”アウェイ感”…。あれは、本番に慣れている管理人でもビビります)
など。
そして、
「演奏そのもの」は、ほとんどの学校が、これでもかと言うくらいに仕上げてきます。
ですが、「演奏以外の要素」つまり、
- ステージでのセッティング
- ステージでの自分たちの見せ方(魅せ方)
まで、考えている学校は少ないように見えます。
どういうことか?
次の章で書いていきます。
吹奏楽コンクールと言う「”非”日常」に潜むワナ
普段の練習が「日常」ならば、吹奏楽コンクール本番と言うのは「”非”日常」と言えるでしょう。
そして、吹奏楽コンクール本番と言う「”非”日常」に備えて”演奏だけ”は、きちんと仕上げてくる学校が多いです。
ただ、演奏以外の要素、一言でいうと、
コンクールのステージでしか味わえない「普段の練習と違う雰囲気」に”のまれないように対応する”練習
は、している学校が少ないように思えます。
具体例をあげましょう。
- 普段の練習場とは違うステージの広さ
- 普段の練習場とは違う音の響き
- 普段の練習場とは違う気温(ライトの熱)
- 普段の練習とは違う譜面台の高さと距離
- 普段の練習時間とは違う時間に始まる本番
- 普段の練習にない入場方法
- 普段の練習ではしない客席へのあいさつ(全員一斉に起立、指揮者”だけ”礼をする)
- 普段の演習では着ない「特別な服装」
など、これに慣れるための練習は、そもそも「しにくい」ですよね。
そして、
9.やや暗い照明の中ステージに入り
10.客席が怖くて直視できない
11.準備ができると照明が明るくなる
12.そして、アナウンス
(「〇番○○学校、○○作曲、○○(曲名)、指揮○○」と言うもの)
と、9~12で一気に緊張する方も多いんじゃないでしょうか。
つまり、
これら”演奏以外の練習”も普段からどれだけやっているか。
も決してバカにできない要素だという事です。
1~12、全部をやるのは、現実的に厳しいと思います(やれるにこした事はないですが)。
が、最低、
4.普段の練習とは違う譜面台の高さと距離
→練習と本番で違わないようにする(距離が難しいなら、せめて左右方面の置く場所は決める)
6.普段の練習にない入場方法
→どのパートがどの順番で入るか?上手(右側)から入るか、下手(左側)から入るか実際にやってみる
7.普段の練習ではしない客席へのあいさつ(全員一斉に起立、指揮者”だけ”礼をする)
12.そして、アナウンス
(「〇番○○学校、○○作曲、○○(曲名)、指揮○○」と言うもの)
→部員の誰かに言ってもらうか、録音してもらったものを流すか
を、普段の練習で1日1回はやれば、本番の緊張度もだいぶちがうでしょう。
次の章では、緊張するもう一つの要素
「本番のステージでは客席にいい所見せたい!」
と、「誰もが無意識に持つ感情=緊張の原因」への対処法を書きます。
吹奏楽コンクールでは普段の力は出しにくい
吹奏楽コンクールで緊張しないためには、
「どれだけ”普段通りの自分の力”を出せるか?」
にかかっています。
そして、一般的に本番(特にコンクールのようなもの)で出せる力は
「普段の自分の”70%程度”」
と言われていますね。
具体例でいうと、
- 普段の練習で”ギリギリ指が回っている”フレーズとか
- 普段の練習で”ギリギリ出せている高音”
- 普段の練習で”ギリギリ出せているpp(ピアニッシモ)”
は、本番では出せないと思った方が良いです。
なので、本番で「100%に近い数字」を出したいなら、練習段階で「130%」まで仕上げに行く
という気持ちは必要でしょう。
目安としては、
- 「ギリギリできているから良かったぁ♪」ではなく
- 「もうちょっと余裕をもって出来るようにしておこう!」
ですね。
逆に、「危なそうなところをごまかす」と言う手もあるにはありますが、むしろこちらの方がよほどテクニックがいります。
審査員に、「あ…。ごまかしたな…」と悪いイメージを与えないようにしなければならないので。
できれば「130%に仕上げる方」をおススメします。
最後に
いかがでしたでしょうか。
吹奏楽コンクールで緊張する原因と対処法について、
- 吹奏楽コンクールで緊張する理由って何?
- 吹奏楽コンクールと言う「”非”日常」に潜むワナ
- 吹奏楽コンクールでは普段の力は出しにくい
の3つの項目に分けて書いてきました。
それと、学生さんだと特に目立つのが、「人間関係が原因で十分な力を出し切れない」という問題。
コンクール前に人間関係の問題が出てくると、一生懸命サウンドを作ろうとしても、どうしても「合わせきれない所」が出てきて、あせりも出てきて悪循環…。
そして、いざコンクールに出ても不本意な成績に終わる。
これに関しては、本当に早い段階で「吐き出しあった方が良い」です。しかも徹底的に。
2,3日練習せずにミーティングに使ってでも解決した方が良いです。
ミーティングをして「練習しなかったブランク」よりも、後々、取り返しのつかない”コンクールでの減点要素”を抱える事になります。
「コンクールの為だから…」と、モヤモヤした想いを、
ため込んで
ため込んで
ため込んで…
爆発させてしまうよりは、早い段階で解決したいものですね。