この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。
特にポピュラー系のトランペットプロ奏者で、「前歯を削った」と言う話を聞きます。
プロの方たちなので、”お金をもらえるクオリティの演奏をする”と言う役目は持っているものの、
さらに、「より高次元の演奏を!」と目指していったところ、
「前歯を削った方が、もっと良い演奏ができるんじゃないか?」
と言う結論に至ったのだと思います。
では、アマチュアが「より高次元の演奏を!」と言う理由で、前歯を削るというのはどうなのでしょう?
多分、かなりの確率でうまくいかないでしょう。
あ…、もう結論出してしまいましたね(汗)。
「トランペットを吹く為に前歯を削るのはおススメできない」
です。
では、なぜそういう結論になってしまうのかという事を3つの項目に分けて書いていきます。
どうぞご覧ください。
前歯を削る事はプロに任せっきりにはできません
前歯を削る事によって「結果を出している」プロトランペット奏者は、同時に
- トランペット本体
- マウスピース
- 呼吸法
- 筋肉の使い方
などの知識も深く、それらを研究し尽くしたうえで「前歯”も”削ってみようか?」と言う結論を出しています。
そして、前歯を削ること自体も、”自分自身の歯”を実験台にして、さんざん研究した上で、「ものすごい時間をかけて」やっています。
つまり、そのノウハウを他人に教える事は、プロであっても
- 教え方が難しいですし
- 教えるのに時間がががる
わけです。
そして、これが大事なんですが、もしもあなたが「トランペットの為に前歯を削ること」を考えているのなら、
あなた自身が、プロのアドバイスを真剣に受けるのは当然で、さらに
「あなた自身もきちんと自分で考え、じっくりと研究をしながら取り組まなくてはならない」
んです。
「ぼーっとプロの方の言う事を聞いていればなんとかなる」
という甘い事じゃないんですね。前歯を削る事だけに関しては。
なので、あなたが少しでも「え~…、なんか面倒そう…」と、思ったのなら、やめておいた方が良いです。
- マウスピース選び
- トランペット選び
でなんとかなることは多いので、まずは”マウスピース選びとトランペット選び”を、
「やり切ったよ!」
と胸を張って言い切れるまでは、手を出さない方が良いでしょう。
それでも、「どうしても前歯を削りたい!」というのであれば、管理人に止める権利はないんですが、そのために”一番の障害になる要素”を次の章で書きます。
前歯を削るのはとにかく「お金と時間」がかかります
トランペットを吹く為に前歯を削るとして、必要なものをあげると、
- 十分な知識を持ったプロのトランペット奏者
- その奏者のアドバイス通りに歯を削れる「ウデの良い歯医者さん」
ですね。そして、その方たちが”日本中に”そう何人もいるわけがなく、運悪く”遠くにしかいない”場合、
- プロトランペット奏者のアドバイス料(レッスン料)
- 歯医者さんの治療費
- 交通費(飛行機、新幹線、夜行バスなど)
- 日帰りできなければ宿泊費
- 食事代
と、パッと思いつくだけで、これだけのお金がかかります。
当然、1回ですべて済むわけがないので、これを何回かくり返しせば、「ものすごい額のお金がかかる」のは分かりきっていますよね。
それから、時間もかかります。ヘタすると数年単位で時間がかかります。
プロのトランペット奏者は、それが仕事(=収入)なので、そこまでお金をかけることができます。
「より高みへ行くため(より仕事をもらうため)の自己投資」なんですね。
当然、「仕事をして”投資分を回収できる見込みがある”からこそ」やっています。
あなたは、「トランペットを吹く為に前歯を削る」事に、そこまでの意味を持てるでしょうか?
それを基準にすれば良いと思います。
そして、もしもあなたが10代後半から20代前半ならば、トランペットが上手くなることについては少し回り道になりますが、
「歯を削ることよりも、歯列矯正をしてしまう事」
をおススメします。その理由を次の章で書きます。
歯列矯正を検討することのメリットとは
同じお金と時間をかけるなら、管理人的には、いっそ歯列矯正をやってしまう事が強くおススメします。
(ただし、あなたが「若ければ」と言う条件が付きますが)
美しい歯並びは、社会生活を送るにあたってメリットしかありません。
- 明るいイメージに見えますし
- 「育ちが良い」イメージを持ってもらえますし
- 美人、イケメンに見えますし
そして、歯並びが良い+プロにきちんとレッスンをつけてもらえれば、歯列矯正で回り道をした分を取り返すのは、そんなに難しくないはずです。
歯列矯正も決して安くはありませんが、「トランペットを吹く為だけに歯にお金をかける」より、はるかにコスパは良いです。
もしも、この記事をご覧になっている
- あなた本人が、10代~20代前半か
- あなたのお子さんが、小学生~20代前半で
- さらに経済的な余裕があるならば
歯を削ることよりも、歯列矯正をした方が良いでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
「トランペットの演奏のために”前歯を削る”のはアリなの?」をテーマに、
- 前歯を削る事はプロに任せっきりにはできません
- 前歯を削るのはとにかく「お金と時間」がかかります
- 歯列矯正を検討することのメリットとは
の、3つの項目に分けて書いてきました。
管理人は、今まで「前歯を削る必要を感じた」ことがありません。
前歯を削る理由と言うのは、それこそ超一流のプロトランペット奏者(それもスタジオミュージシャン級のウデの方たち)が、
- より良い音色を手に入れるために
- より高音を出せるようにするために
- よりトランペットをコントロールできるようにするために
やっていることだと思います。
レコーディングにかかわるくらいの方なら、そこまでの精度を求められると思いますが、コンサートメインであれば、前歯を削るほどの必要性はないんじゃないでしょうか。
その辺を基準に検討してみてください。