スポンサーリンク

音階の種類いろいろ!譜読みやセッションで使えるものを紹介

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

「いろいろな音階を教えてください」

これ、よく聞かれることですが、「では!」と言って紹介を始めると、すごく微妙なリアクションを受けるものの1つでもあります。

  • 覚える事が多いし
  • かといって、覚えても”すぐに使えるもの”でもないし
  • いざ使う場面になると「頭が真っ白」になるし

教わった側からすれば、

「教わったところで、使えないよ~(泣)」

と、ポツリと言いたくなるパターンで、

  • リアルで教えるとか
  • リアルで教わる

のがお互い気まずいのが、この「音階」であったりします。

という事で、この記事では、ネットと言う「ある意味気楽な方法」を使って、

  • 譜読みや
  • セッション

で使えそうな音階を、3つの項目に分けて紹介していきます。ネットですので、つまらなければ気楽に閉じて頂けますし。

どうぞご覧ください。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

「西洋音階の基本」長音階と短音階

最初は、西洋音楽の基本の音階であり、比較的覚えやすい、

  • 長音階(メジャースケール)1種類
  • 短音階(マイナースケール)3種類

を紹介ていきます。

それでは、長音階から。

長音階(メジャースケール)

おなじみのこちらですね。

次は短音階です。大きく分けて3種類

  • 自然短音階(ナチュラルマイナースケール)
  • 和声的短音階(ハーモニックマイナースケール)
  • 旋律的短音階(メロディックマイナースケール)

と、ありますので、順を追って紹介します。

自然短音階(ナチュラルマイナースケール)

参考までに、長音階のドの音から数えて6番目の音から吹き始めると、自動的に自然短音階になります。

楽譜の例:ハ長調の音階の6音目、「ラ」から始まる自然短音階
(ハ長調と同じく「調号がない」ところに注目です)

和声的短音階(ハーモニックマイナースケール

なぜ和声的短音階と言うのが存在するか?なんですが、これは「短音楽器(1音しか出せない楽器)」であるトランペットだけで吹いている限り、ピンとこないんですよね。

  • ピアノやギターのような和音を出せる楽器で和音を出すか
  • 編曲のスキルがあるか

の、どちらかがないと、「なんかアラビアっぽい音階だね~」で、話が終わる音階だと思います。もし必要になったら調べてみてください。

(スミマセン、説明するのが強烈にメンドクサイです→本音)

旋律的短音階(メロディックマイナースケール)

上に書いた和声的半音階(ハーモニックマイナースケール)の「アラビアっぽさ」を、日本人の耳から聞いても(とはいっても、日本人がこの音階を作ったのではないんですが)、

「あんまり変な感じに聞こえないようにした」

のが、「旋律的短音階(メロディックマイナースケール)」になります。

上がる時と下がる時の音の高さが微妙に違うのが特徴ですね。

吹いてみると分かるんですが、「あ、この短音階はアリだな」と思えるのではないでしょうか。

ここまでは、西洋音階の基本である、長音階と短音階を紹介しました。

次の章からは、「ポピュラー系のセッションで比較的使える音階」を紹介していきます。

スポンサーリンク

ポピュラー系で覚えておくと便利な音階

ポピュラー系の曲のセッションや譜読みで圧倒的に使えるのが、

  • ペンタトニック
  • マイナーペンタトニック
  • ブルーススケール

になります。5音(ペンタはギリシア語で”5″をあらわす)から6音で作られている音階ですね。

ペンタトニック

長音階(メジャースケール)の4番目の音と7番目の音を抜くとできる音階です。
(下の楽譜の場合は”ファ”と”シ”が抜けています)

マイナーペンタトニック

「自然短音階(ナチュラルマイナースケール)」の2番目の音と6番目の音を抜くとできる音階です。

ブルーススケール

ペンタトニックの2番目の音と3番目の音の間に、半音分の高さの音が入ります。

ポピュラー系(ジャズ系)のセッションで、特にトランペットで、より”ボロを出さないためのコツ”として、

「使う音数を可能な限り減らす(16分音符&半音階をなるべく使わない)」

と言うのがあります。なので

「オクターブ(8音)よりも、少しでも使える音の数を減らした方が良い」

と言う理屈から、ペンタトニックやブルーススケールがおススメになるわけです。

スポンサーリンク

譜読みに便利な教会旋法(チャーチモード)

最後に紹介するのが教会旋法(チャーチモード)と呼ばれるものです。どういうものかと言うと、

ある長音階の「主音から7音目までの各音」をスタート音にして、1オクターブで吹くとできる7つの音階

ですかね。

例:ハ長調(Cメジャースケール)の音階の場合

  • 主音から始まる音階→アイオニアン(イオニアン)モード
  • 2音目から始まる音階→ドリアンモード
  • 3音目から始まる音階→フリジアンモード
  • 4音目から始まる音階→リディアンモード
  • 5音目から始まる音階→ミクソリディアンモード
  • 6音目から始まる音階→エオリアンモード(=自然短音階)
  • 7音目から始まる音階→ロクリアンモード

(ロクリアンモードの4番目の音を半音下げると”オルタードスケール”になります)

ジャズやポピュラー系の理論を学ぶと、ほぼコードとワンセットで教わる音階です。

ただし、あくまで管理人の個人的感想にはなるんですが、セッションで使うというよりは、

  • ポピュラー系の曲の分析に使うとか
  • 譜読みを早くするために使う

事の方が多い印象を持ちます。チャーチモードを全部覚えても、あんまり使えたためしがないというか。

(管理人のセンスがないという事も原因ではあるんですが…)

ただ、チャーチモードを覚えると、こういう譜面が出てきても、全く動じなくなります。

#や♭がついていないので、どんなに細かい音符だろうが、元の調さえ見失わなければ、後は機械的に指を動かすだけですから。

最後に

いかがでしたでしょうか。

音階の種類について、

  • 譜読みや
  • セッション

で、使えそうなものを3つの項目に分けて書いてきました。

  • 別にセッションなんかやるつもりないし…
  • 楽譜を必ず用意するからアドリブなんか興味ないし…
  • 楽譜はその都度ゆっくり読むから必要ないかなぁ…

と、もしあなたが思えたのなら、スルーしていただいても構わない知識ばかりです。正直言って。

でも、たとえば吹奏楽などでも、

  • クラシックの専門教育を受けていない人で
  • 初見演奏で楽譜を見失わない人

は、だいたいこの音階の考え方(とコード)をマスターしています。

もし、「譜読みの時間が取れなくて困っている」という事が多いなら、試してみてはいかがでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました