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「この記事では、ピボット奏法に関することを書いていきます。」と書くと、
「ほぉ。ピボットの事ね」と言う方(かた)か
「え?ピボット奏法って何?」と言う方の
どちらかに分かれると思います。
今でこそネットで「ピボット奏法」に関する情報を、かなり集める事ができます。
ですが、実践できるかはまた別問題で、管理人も専門学校で「ピボット」に関することを先生から教わらなければ、ピボット奏法について何の関心も持たずに、
- 高音も低音も満足に出せず
- すぐにバテる
と言う状態で、正直トランペットそのものを「こんなシンドイのもういい…」と思いつつ挫折していたと思います。
それで、改めてになりますが、この記事では、”ピボット奏法”について、
- 管理人の実践開始した時から現在までの変化
- ピボット奏法に対するプロの方の解釈的なもの
を3つの項目について書いていきます。
どうぞご覧ください。
トランペットのピボット奏法って何?
ピボット奏法をすごくざっくりと言うと、まず「ピボット」とは英語で回転軸の意味であり、
トランペットを構えて、
- 1番吹きやすいポイント
- 1番鳴りやすいポイント
- 1番高音を出しやすいポイント
を探りつつ、ていねいに音を鳴らしていくと、
マウスピースを当てているところを中心に、頭(またはトランペットのベル)が回転しているよう
に見えるのです。
(特に上下にうなずく様な動きが目立つ傾向にあります)
そして、日本人の場合は、
- 低音にいくほど頭が下を向き
- 高音にいくほど頭が上を向く事
が多いです。
特にポピュラー系のトランペット奏者が、分かりやすくやっています。参考にするならおススメです。
(管理人も、ポピュラー系の方からおススメされることが多いので)
ちなみに、この奏法を発見、研究した方は、「ドナルド・S・ラインハルト」と言うトロンボーン奏者で、
- タイプが9つあるとか
- 舌の使い方
- 呼吸のしかた
など、他にもありますが、これは書きはじめるとキリがなく、管理人もまだ研究中なので、ネット検索するのが良いでしょう。
(ものすごく詳しく書いている方がたくさんいますので)
それから、唇とマウスピースの「角度に注目する派」と「(上下の)スライド幅に注目する派」に分かれる人が多いです。
(管理人も、マウスピースのずり落ち=スライド幅に悩み始めて、角度に注目するようになりました)
ただし、このやり方、独学でやるのは、とても危険なんですよね…。
ひとりひとり、合っているやり方が違うので、きちんとしたノウハウを持っているプロの方に教わらないと大変なことになります。
ですので、実践する時は「プロの先生に教わって実践する事(わからないというプロの方は敬遠していただいて…)」を、強くおススメします。
管理人がピボット奏法をやりはじめたきっかけ
きっかけはまだ元号が「昭和」の時代、管理人が専門学校で「ポピュラー系のトランペット」を習っていた時の事です。
(このころは、ピボット奏法の事を知っている方は、プロでもごく一部だったと思います)
管理人「先生、トランペットを吹いていると、マウスピースがどんどん下へずり落ちるんです~(泣)」
先生「あ~、”ピボットに変化が出てきている”のかもしれないね。」
管理人「ピボットって何ですか?」
先生「それはね~(以降、先生からの説明)」
と言うやりとりがありまして、そこから管理人はピボット奏法を意識しはじめました。
それまでは、管理人は中高吹奏楽部時代のクセが抜けきれなくて、ポピュラー系の音楽を吹く時には、いわゆる
「ダブルアンブシュア(低音と高音でアンブシュアを変える)」
で対応していたんですね。
とは言え、ダブルアンブシュアでついていけるほど、専門学校の実技は甘くなく、曲やセッションをする時に、
- 高音が当たりにくい
- 音がすぐに出なくなる
という事が続き(吹奏楽の時と比べて本当にハードで…)、無意識に体が対応しようとした結果、
「吹いている時にマウスピースがずり落ちてくる」
という事が起こり始めました。
ここで先生に相談したところ、
「あ~、”ピボットに変化が出てきている”のかもしれないね。」
と言われたのです。
ピボット奏法が合う合わないとか、信用して良いんだろうかとか、考えるヒマはなく、
(実際吹けない状態になりつつあって、吹かなきゃ単位をもらえなかったので)
「ピボット奏法を意識して、実践するしかトランペットを続けるしかない」
と、腹を決めて、先生と相談しつつ”ピボット奏法の実践を開始”しました。
そんなこんなありまして、管理人が、ピボット奏法を実践し始めたらどうなったか?を次の章で書きます。
ピボット奏法を実践するとどうなるか?
あくまでも「管理人個人の感想」として見てほしいのですが、ピボット奏法を実践した結果、
(けっこうモノにするのに時間がかかりましたが。プレスの強さも一緒に見直したので)
- 2オクターブのスケールをスムーズにできるようになった
- リップスラーが楽になった
- 音色のバラツキがかなり減った
あたりは、わかりやすい変化として出てきました。
- ローC(inB♭)からハイC(inB♭)で、アンブシュアを変えなくて済むのは楽ですし
- リップスラーは特に1オクターブ以上下がる時に、低音が痩せないのが良いですし
- 高音が細くなったり、低音が開いたりと言うのもだいぶ減りましたし
そして、何よりバテにくくなったのが一番大きいですね。
ただ、改めて書きますが、ピボット奏法は
- 成果に個人差がある
- プロの先生につかないで独学でやるのは危険
なので、記事にはしましたが、合わないと感じたららない方が良いと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
トランペットでのピボット奏法をテーマに、
- トランペットのピボット奏法って何?
- 管理人がピボット奏法をやりはじめたきっかけ
- ピボット奏法を実践するとどうなるか?
の3つの項目に分けて書いてきました。
管理人も、ピボット奏法を未だに実践してはいるのですが、「まだ奏法がかたまっていかなぁ…」と思いつつ、日々研究しております。
どこか1か所(マウスピースの当て方とか)が変われば、他の箇所(姿勢や呼吸法)なども自然と変わりますし、
かと言って、2021年4月現在、なかなか動きがとれない状態が続いてますので…。
まだまだプロの先生に習いたいです。