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「トランペットの音色をよくするには?」
最初から結論を言いますと、
基準になる「生音での良い音色」を聞いていないと、どうすれば良いかの方法が全く見えない
んですよね。
- クラシック系の「ホールの残響が込み」の音や
- ポピュラー系の「マイクを通し、いじられている」音
を生音で再現するというのは、そもそも無理な話なので。
そして、それ以前に、初心者さんのうちに「あなたに合った吹き方」に遭えないと、良い音が出せずに「ずっと苦しむ」ことになるんですが、
それは知識のない指導者の力不足であって、あなたが自分のせいにする必要はないわけで。
この記事では、「トランペットの音色をよくするには」をテーマに、対処法など、4つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください。
良い音を出すための一番基本の答えとは?
あなたが「本気で」、良い音を出そうと思っているのなら、答えは簡単で、
- プロのレッスンを受け
- プロの生音をたくさん聞き
- プロに楽器選びをしてもらう
これが一番なんですが、正直言って「いや…そこまでは…」と思いますよね。
お金も時間もかかりますし、「なんか、怒られそう…」とか思ったりしているんじゃないでしょうか。
ちなみに、プロは一般的に、”素直に言う事を聞く”アマチュアには優しいものです。
逆に「知ったかぶりの人」にはキビシイです。
なので、
- そばにいるちょっと詳しいくらいの人に聞くとか
- ネットで出来るだけ情報を仕入れたい
と思っているのなら、どうすれば良いか?
そして、あなたイメージしている「良い音色」にたどりつくにはどうすれば良いか?
その方法を次の章で書きます。
音色をよくするために最初に手をつける事とは?
トランペットの音色をよくするために最初に手をつける事は、
「マウスピースを大きなものに変える」
です。これが一番手っ取り早いです。
- バック他7C相当の番号
- ヤマハ11番相当の番号
を使っているのであれば、
- バック3Cくらいのもの
- ヤマハなら14番台くらいのもの
を使います。場合によっては
- バック1番台
- ヤマハ16番台
を使っても良いかもしれません。
音色をよくする事ができない原因は、「唇の使い方が上手く行っていない」事が多いです。
「こんな小さなカップの中で唇をプーっとさせるなんてできないよぉ…」
とか思っていませんか?
トランペットのマウスピースって、ただでさえカップが小さくて吹きにくいものなんです。
特に初心者さんのうちは、音の出し方のコツさえもつかめていないので。
せめて、コツがつかめるまでは、少しでも吹きやすそうな、”大きなマウスピース”を使った方が良いです。
ただ、大きいマウスピースを使うと、音が鳴らしやすくなる半面、別の「やりにくい事」が出てきます。
「いや…、あれでしょ。またあれが出せない状態にもどるの…。」
うすうす感じている方もいるかと思うんですが、音色が良くなるまでの間で良いので、一時封印していただきたいのです。
そのことについて次の章で書きます。
音色をよくするために一時封印するものとは?
「トランペットの音色をよくするために一時封印するもの」とは、ズバリ、高音です。
- 音色をよくしたい
- 高音も出したい
のように両方は無理です。「高音を一時封印する覚悟」を持ってください。
ただ、大きいマウスピースで
- 音の出し方
- 唇の使い方
のコツをつかんでしまえば、意外と「高音が出ない…」なんて悩みも、少しずつ解消できたりはします。
指導する側も、最初から
- 良い音を出しなさい
- 高音も出せるようにしなさい
という「無茶ぶりをしないこと」が大事です。
次の章では、「良い音を出すために」マウスピースと同じくらい大事なことについて書きます。
トランペットのコンディションはどうか?を確認する
初心者さんに「きちんと調整されていないトランペット」を吹かせて、良い音など出せるはずがありません。
- 管内洗浄は当然やり
- 必要なところにオイルやグリスをさす
- 大きくへこんでいるところは修理業者に直してもらう
最低、これだけはされている事が必要です。
自転車や自動車に例えればわかりやすいですが、
- ハンドルが曲がっている
- オイルをさしていない
- ブレーキの調整もロクにされていない
- そして、”日常点検さえも”されていない
そんな”まともに走るのかもアヤシイようなもの”で、「レースに出て勝ってこい」と言っているようなものですから。
もし、トランペットのコンディションが怪しいようなら、まずは楽器店に点検に出してみましょう。
直接、楽器店に持ち込んだ時は、だいたいどのくらいお金がかかるか「見積もり」を出してもらえるので、予算と相談しながらお願いしましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
「トランペットの音色をよくするには?」をテーマに、
- 良い音を出すための一番基本の答えとは?
- 音色をよくするために最初に手をつける事とは?
- 音色をよくするために一時封印するものとは?
- トランペットのコンディションはどうか?を確認する
の4つの項目に分けて書いてきました。
- 良い音で
- 高音も出せるようになって
- しかも短期間で曲も仕上げなさい
と言う環境で、良い音を出すための練習に使う時間もロクにもらえず、次々に曲をやらされるような状況で、良い音なんか出せるはずがないんです。
- 悩んでいる方も
- 指導する方も
一度プロに正しい知識を習えばよいのに…、とは管理人いつも思っております。
ですが、それができないのなら、最初から高音を出そうとしないで、
- まずは大きいマウスピースで「良い音を出せる」ようにして
- 良い音が出せるようになったら、高音の為に小さいマウスピースに変えていく
とステップを踏んで上達するのが一番ですね。