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トランペットの高音を初心者が出す為のなりふり構わずの方法!

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この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。

「トランペットの高音を出す方法を教えてください。」

この質問、結構してくる方が多くて、ネットの世界でも、よく耳にします。

でも、この質問くらい、活字や動画だけで答えを伝えられない質問もありません。

管理人だって、本音は「プロのレッスンを受けてください」の一言で終わらせたい話題ですから。

でも、

  • 経済的なものとか
  • 時間的なものとか
  • その他の事情で

レッスンを受けられない方がネットで答えをさがしているんですよね。

あなたもそうですか?

この記事では、あくまでも”管理人の体験談から得た結論”と言う形で書いています。なぜなら、

「こうしましょう」と、断定的な言い方をすると、山ほど反論が返ってくるのが目に見えているからです。

「それでもいいので何かしらの答えが欲しい」というのであればご覧ください。

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トランペット歴半年以下の初心者さんに用意できる答えはありません

まず、この記事でいう「初心者さん」とは、

ローG(譜面の音)を、四分音符=72以下のテンポで「8拍以上」ロングトーンができる方

を最低ラインとします。

もし、あなたが、トランペット歴半年以下で、「そもそも、まともにロングトーンもできない」

と言うのであれば、高音を出すことを考える自体が”無茶”で”無謀”です。

まずは、

  • 音を出すこと
  • ロングトーンをやれるようになること

を考えましょう。

どうしても高音を出したいというのであれば、プロにレッスンを受けてください。

逆説的練習法。高音を出すのに手段を選んではいけません!

ここからは、管理人の中学生時代の体験談になります。なぜなら、まちがえた方法も多い”試行錯誤”の連続だったから。

教えてくれる人もいませんでしたし(吹奏楽部にいたのに。ですよ)。

で、こんなことをやっていました。

  • アンブシュアの形をいろいろ試した(上下の唇をビロンとさせたり、巻き込んだり)
  • 少しでも高い音が出るポイントをさがしてマウスピースを当てる位置を変えまくった
  • その時出せる限界の高い音を息がなくなるまで、ひたすらロングトーンした
  • どんなに音が細くても、出せる限界の高い音をひたすらロングトーンした
  • 音を出すためなら、口にマウスピースのあとが残るくらいのハードプレスもした
  • トランペットの角度を色々試して一番音を出しやすいポイントをさがした(上下左右)
  • 2か月くらい毎日腹筋100回した
  • ローCからとにかく出せる音まで、音階でかけあがった

「・ローCからとにかく出せる音まで、音階でかけあがった」の譜例がこれです。

これで、ハイCをかろうじて当てられるようになったのが、中学2年生になってすぐ位でした。1年ちょっとかかっています。

それでも、ローCからハイCには一気にかけ上がれず(譜例の様にはできなかったわけですね)

ミドルCでいったん休みを取り、赤枠の1小節で唇をセットし直さないと、ハイCへ上がれなかったんです。

これを見て、プロのトランペット講師や奏者、またはプロのレッスンを受けている人なら、

「こんな前時代的で非効率な練習…、バカじゃないの!」

って思うんです。でも…、

仮にあなたが、だれにも教わらずに高音を出そうと思ったら、

この「バカみたいな練習にさらに輪をかけてしんどい練習」をやらなければいけない場合だってありうるんです。

あなたは初心者なのに「誰にも教わらずに」、高音が出せるようになりたいんですよね。

だったら、バカと言われようが、何しようが、”高音を出せたもの勝ち”なんです。

本気で高音を出せるようになりたいなら、

  • 将来、吹き方を大幅に変えなくてはいけないとか
  • 少しでもあなたがやりやすいフォームで

とか考えるヒマがあったら、手段を選ばず、なりふり構わず、試行錯誤しまくるしかないんです。

それが面倒とか、嫌だなとか思うのでしたら、「プロのレッスンを受けてください」と言う話になります。

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リップスラーなんて初心者さんには効果はありません

ネットで”トランペット 高音の出し方”なんて検索すると、リップスラーをおススメしている人をよく見かけるのですが、

(リップスラーと言うのは、同じ指使いでスラーをする、初心者さんにはかなりの高等技術です)

あれは、

  • ロングトーンをできる
  • ミドルC以上の音が出せる

(この音より上ですね)

方向けのものです。

あなたがその域に達していないのなら、やる意味がないだけじゃなく、下手すると口をこわします。

例えば、あなたがミドルC(チューニングの音)が、やっと出るくらいで、それより下の音域でリップスラーをするとします。

やれるのは、この譜面の範囲(ピストンを押さずに出せます)

  • 1小節目が5度(ド→ソ)のジャンプ
  • 2小節目が4度(ソ→ド)のジャンプ

結構きつくないですか?

もうちょっとジャンプの幅の少ないものになるとこの譜面(1番、3番ピストン→手前から1番目と3番目のピストンを押してだします)

  • 1小節目が4度(レ→ソ)のジャンプ
  • 2小節目が長3度(ソ→シ)のジャンプ

これでも結構きついと思います。できるのなら問題ないですが、できないのに無理やり”やり続ける”と、本当に口をこわします。

そもそもがリップスラー自体の練習をしているのじゃなくて、「高音を出すためにリップスラーの練習をしている」んですもんね。

参考までに、一番ジャンプの幅が少ないリップスラーの譜面です。1、2、3番ピストン全部を押す事で出せます。長2度ですね。

(でも、「このリップスラーができるなら、高音出せるんじゃないの?」と思うのは管理人だけでしょうか?)

高音の練習にリップスラーを取り入れるというのは、

「リップスラーをすることにより、柔軟な唇と唇の筋肉、そして体全体の筋肉を作ることによって”高音を出しやすくする”体を作る」

と言う目的があります。

そしてリップスラーの練習が有効なのは、

ミドルC(チューニングの音)より上の音域が曲で使えるくらいの技術を持っていないと

意味ないんじゃないかと思います。

さらに言うなら、管理人は高音の練習にリップスラーを取り入れたことがありません。

リップスラーと言うのは、分かりやすく言うと、階段を3段から5段くらいとばして、「登ったり下りたりする」ようなものです。

1段ずつ登ったり下りたりするのに比べて、はるかにケガをしやすいですよね。

トランペットの場合、ケガをする場所と言うのは「唇や口周りの筋肉」です。ケガをすればそもそもトランペット自体を吹きにくくなります。

さらに無理して吹き続ければ、あなたのトランペット生命が終わる。と言う事もあるのです。

なので、管理人個人の意見になりますが、”高音のためのリップスラーの練習”はおススメしません。

また、リップスラーをおススメする人の中で、具体的に「どの教本の何番の練習をさらえばいいか?」を紹介している人がいないんですよね。

その辺も「初心者さんが迷うだろう…」と管理人が思えるので、リップスラーをおススメしない理由になっています。

実際に管理人も、「どの教本の何番の練習をさらえばいいか」、見つけられていませんから。

まず、アーバンの最初の方にはリップスラーの練習曲がありません。

そして管理人が持っている、

チャールズ・コリン著「アドヴァンスト・リップ・フレキシビリティーズ」という、リップスラーの練習曲が「これでもか!」と載っている教本があります。

が、ぶっちゃけ初心者向けではありません。

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結局は「プロのレッスンを受けてください」になります

それで、あなたが、

  • 自分に合った吹き方で
  • 将来、つぶれないような吹き方で

高音を出せるようになりたいと思うのでしたら、やはり「プロのレッスンを受けてください」と言う結論になるんです。

実際、管理人も、中高6年間吹奏楽部でモノにした”自己流の高音の出し方”で、専門学校に行き、ロックホーンセクションの教育を受けた時、

  • 音を外しまくる
  • 高音が細くてロックホーンセクションではまるで使いものにならない
  • 圧倒的な音圧不足

と言う理由で、大幅な吹き方の改造をしています。改造後は、

  • ハイCまでは、どんなに疲れていても、調子が悪くても、確実に当てられる音になり
  • ローCからハイCまでの2オクターブの音階でのかけあがりは余裕でできて
  • ローCからハイCまでのリップスラーもできる(ゆっくりですが)

と言う状態になりました。ちなみに、これをできるようになるまでにかかった改造期間は”たったの1か月”です。

「あの苦労した中高吹奏楽部時代の6年間はなんだったんだ…orz」

と、がっくり肩を落としたのを覚えています。

最後に

いかがでしたでしょうか。「トランペットの高音を初心者さんが出す方法」と言うテーマについて、

  • トランペット歴半年以下の初心者さんに用意できる答えはありません
  • 逆説的練習法 高音を出すのに手段を選んではいけません!
  • リップスラーなんて初心者さんには効果はありません!
  • 結局は「プロのレッスンを受けてください」になります

の3つの項目で書いてきました。管理人が中学生のころと言うのは、30年以上前の話で、

  • ネットもなく
  • スマホどころか携帯電話さえもなく
  • プロの先生をさがそうと思ったら、膨大な手間と費用がかかっていたわけで

ネットでプロのトランペット講師やトランペット奏者をさがせる現在は、「とても恵まれている」と言えます。

なので、やっぱり、

「お手軽な情報ばかりを手にしようとしないで、きちんとプロに教わりましょう」

と、いう事になるんです。

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