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あなたも言われた経験ありませんか?
「なんか、アンブシュア変だよ。」と。
また指導者レベルになると、
「そのアンブシュアはおかしいから直しなさい!」
とか言い切る人もいたりして。
- 今のアンブシュアで気持ちよく吹けてたんだけどなぁ…
- 音も一番まともに出ていたと思うんだけど…
「変えなきゃいけないのかなぁ…」とあなたの事を悩ませる。
トランペット歴が浅い人にとっては、「悪魔の一言」でしかないですよね。それで、
- さんざん悩まされて
- アンブシュア変えてみて
- あげくに吹けなくなって挫折…
というパターンがいかに多いことか。
この記事では、「アンブシュア変だよ」と言う人に対して、どう答えればいいか、
またその理由について4つの項目に分けて書いていきます。どうぞご覧ください。
第一線で活躍しているプロなら簡単にアンブシュアに口を出さない
だいたい、
- 「そのアンブシュア違うよ」とか
- 「そのアンブシュア直しなさい!」
と簡単に言う人って、アマチュアが多いですね。もしくは吹奏楽指導の経験しかない指導者とか。
プロはそんなに簡単に「そのアンブシュア違うよ。」とは言いません。理由は、
- アンブシュアを変えるとなると時間がかかるので
- また吹けるようになるまで数か月単位で面倒を見続けなければならない
- その時間は自分には取れない
という事が分かっているから。
- きれいな音が出ていない
- すぐバテる
- 高音が出ない
- タンギング、スラーなどのアーティキュレーションの表現がうまくできていない
と言うのが完全に分かっていて、「少し直せばよくなりそうだ」と判断できればアドバイス位はしますが、
曲を演奏するのに問題がなければ、「直しなさい!」というような強い言い方はしません。
その人が。”プロのトランペット奏者”を目指しているのなら話は違ってきますが、趣味で楽しむ程度の人や、
- もうひとつ上を目指したいとか
- 悩んでいるので助けてほしい
と、「本人が求めてこなければ(これ大事です)」、口は出さないものです。
「そのアンブシュア違うよ」と簡単に言う人の心理
この章では、
- 「そのアンブシュア違うよ」とか
- 「そのアンブシュア、正しくないので直しなさい」とか
簡単に言う人の心理を説明していきましょう。まずは何といっても、
知識不足。
この一言に尽きます。その結果、
- 「自分が教わった事が正しいんだ」と思い込み、それをそのまま押し付ける
- 自分がそこそこ吹けているものだから、そのアンブシュアを押し付ける
- 指導者の場合は「自分の理想の音」があり、その音を出せるように矯正する
と言う、イタい事態が起こります。またごくごく少ないパターンですが、
- 教えることで自分が優位に立ちたい
- 自分の地位をおびやかされたくないので「可能性を早めにつんでおく」
なんていう”イヤらしいパターン”もあります。
次の章では
- 「そのアンブシュア、ちがうよ。」とか、
- 「そのアンブシュア、正しくないので直しなさい!」
と、言う人の言葉が”信用できるかどうかを見分けるポイント”を説明します。
これを聞けば本当に信用できる言葉かどうかが分かるポイント
やる事は簡単です。ズバリ、
- 「そのアンブシュア、ちがうよ。」とか、
- 「そのアンブシュア、正しくないので直しなさい!」
と言った人に、
「もしよければ、どうしてそう思ったのか教えてもらえませんか?」
と聞くだけです。
なぜならば、正しいというより、「あなたに合ったアンブシュア」を判断するには、最低以下の8項目、
- 唇の形
- 歯並び
- 舌の形
- 上あごの形
- 下あごの形
- 音が綺麗に出ているか
- タンギングがはっきりと発音されているか
- 低音から高音まで、ある程度出ているか
をじっくりと見てからでないと分からないはずだからなんです。
(“・低音から高音まで、ある程度出ているか”の。だいたいの音域の基準はこれです。ローCからミドルA位)
それで、相手がこれに答えられないのなら、ぶっちゃけ、いう事を聞く必要はありません。
とはいっても、学校吹奏楽の現場ではきついでしょうが…。
ただし、あなたが「プロのトランペット奏者」を目指している場合は指導者が、
「自分で考えてみなさい」
と言ってくる可能性はあります。
自分で考え、試行錯誤できない人間はプロにはなれませんので。
「これはさすがにマズい」と思えるアンブシュアを公開
さて、今まで基本的に、
- あなたが気持ちよく吹けていて
- あなたが自分で満足のいく演奏ができているなら
他人の「アンブシュア違うよ」的なアドバイスは聞く必要はない。と言う事を書いてきたのですが、さすがに管理人でも、
「これはマズい。」
と言い切れるアンブシュアがありますので、のせておきます。
これです!
【確実にマズいアンブシュアの動画を後日公開します】
ぶっちゃけ、初心者さんが手っ取り早くきれいな音を出そうとしてやりがちで、実際最初のうちはきれいな音が出るのですが、
- すぐバテる
- 高音が出ない
- ゆくゆくは音色が悪くなる
の三重苦なので、これだけはやらないようにしてください。
最後に
いかがでしたでしょうか。アンブシュアのことで、他の方から色々言われているあなたに向けて、
- 第一線で活躍しているプロなら簡単にはアンブシュアに口を出さない
- 「そのアンブシュア違うよ」と簡単に言う人の心理
- これを聞けば本当に信用できる言葉かどうかが分かるポイント
- 「これはさすがにマズい」と思えるアンブシュアを公開
ということについて書いてきました。
つまるところ、アンブシュアに「絶対に正しい答えなどない」わけで、
あなたが、より吹きやすいアンブシュアで吹けばいいのです。
ただし、動画にあげた「これはさすがにマズい」と管理人が思えるアンブシュアは…、やらない方がいいと思います。
ただ、「どうしてもこのアンブシュアじゃなきゃ吹けない」というのであれば、管理人に止める権利はないわけで…。
あなたが、問題なく吹けているアンブシュアは、「あなたの体が求めているアンブシュア」だという事を忘れないでください。