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「1人で練習するとできるのに、合奏になると吹けない…。」
- フレーズだとか
- 高音だとか
- 何曲も連続で吹くと~とか
トランペットを吹いていれば、誰もが通る難問であり、カベです。
逆に、「一度もそんな経験がない」と言う方がいれば、ぜひお会いしたいものですね。
「だからそんなに気にすることはないんですよ~。慣れですよ、慣れ^^」
で、終わらせたいところですが、さすがにそれじゃ納得できませんよね(汗)。
と、いう事で、この記事では「トランペットが合奏の時に吹けなくなる原因」について、3つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください。
合奏の時に吹けなくなる原因はズバリ!これです
「1人の時だと吹けるのに、合奏になると吹けなくなる…。」
この原因は、ズバリ、
“あなたのペースで吹かせてもらえないから”
です。
- 吹奏楽
- ジャズコンボ
- ロックバンド
- オーケストラ
どれでもいいんですが、2人以上で演奏する場合、演奏者ごとに「それぞれのペース」と言うのがあります。
合奏に慣れていないと、”他人のペースにのまれてしまう”というのは、よくあることです。
ランニングで考えると分かりやすいでしょう。例えばなんですが、
あなたの周りを走る人たちが、一斉にペースアップをした時、あなたは自分のペースをキープし続けられるでしょうか?
無意識のうちにあなたは、「あなたのペースを見失い、ペースアップをしている」はずです。
その結果どうなるか?
- 心拍数が上がり(いわゆる”アガった”状態)
- 周りを見る余裕がなくなり
- 筋肉が固くなり
普段だったら楽に完走できるコースを、「なんで?!」と思いながらリタイヤしてしまう…。
合奏の時も同じことが起こる。という事ですね。
次の章では、具体的に、「演奏者それぞれのペースとは?」を具体的に書いていきます。
演奏者それぞれのペースとは?具体例を紹介
この章では、「演奏者それぞれのペース」の、代表的なもの3つを紹介しましょう。
これですね。
- 音量
- ピッチ
- テンポ
これで他の人に引っ張られると、間違いなく”合奏でうまく吹けない”と言うメにあいます。
もう少し詳しく説明しましょう。
音量
演奏者それぞれに、「演奏していて気持ちのいい音量」と言うのがあります。
そして、ほとんどの場合、いつの間にか「音量の大きい演奏者」に、合わせさせられます。
オーケストラや吹奏楽部、吹奏楽団のように、指揮者がコントロールできる所はいいです。
が、ジャズコンボ、ロックバンドのような「ポピュラー音楽のバンド」の場合は、リズム楽器、
- エレキギター
- エレキベース
- ドラム
の音量が大きく、トランペットは「マイクで音を大きくしない」と、簡単に音が埋もれます。
(ところが、たいていのバンドは、”マイクの使い方を教えられる人”がいません)
そして、慣れないうちは、自分の音が聞こえないと、(自分の音を聞きたい為)お互いにどんどん音量を上げていきます。
そうすると、スタミナのない「初心者さんからダウンしていく」事になるのです。
ピッチ
これは特に、アマチュアオーケストラや、吹奏楽部、吹奏楽団にありがちです。
完ぺきなピッチを持っている人は、ほぼいないんですね。
チューニングの音(吹奏楽なら「B:ベー(ドイツ語読み)」ですね)は、合っていても、他の音は合わないなどは、結構あるあるです。
(これは管理人も、まだまだ修行中です)
ある程度キャリア(吹奏楽経験3年以上が目安でしょうか)を積んでいる方でも、合奏の時に、
「狙った音に当たらない」
と言う事があります。そして、すぐにバテて吹けなくなってしまう…。
実はこの原因が、「まわりの演奏者」だったりすることが、よくあるんです。
- ピッチを高めにとっている人
- ピッチを低めにとっている人
どちらかに引っ張られてしまっても、あなたのペースが崩れてしまい、途中でバテる可能性が大です。
これについては、じっくりと周りの音を聞きましょう。
そして、あなたが、まだトランペット歴が浅いなら、ピッチのズレに気がついても「合わせに行くのは」やめましょう。
合わせに行くのは、もっと技術がついてからです。
テンポ
これは、キャリアのある方は「とにかく早いテンポ」でやりたがりますよね。
インテンポ(=楽譜で指定されたテンポ)ならともかく、吹奏楽部や吹奏楽団がポップスをやる時に、
「爆速(=ばくそく。インテンポよりもはるかに速いテンポ)」でやることが多いです。
バンドでも、本番になるとテンポを上げるところは多いですね。
原因は、
- 吹奏楽部
- 吹奏楽団
- バンド
の「リズム感のなさ(リズム音痴をテンポを上げることでごまかす)」だったりするんですが…。
「次回までに練習してきますので。」
と言って、その場は吹かずにやり過ごしましょう。あとは練習です。
合奏で音が出なくならないための対処法とは?
これもズバリ行きましょう。合奏で音が出なくならないための対処法、それは、
「バンド全体のサウンドを見渡せる人間を、必ず最低1人は置く」
です。
バンドの演奏者が、全員
- 自分のパートの演奏をするので精一杯
- 他のパートの演奏を聞く余裕がない
と言うのが最悪のパターンです。
こうなると、「自分の音が、自分に聞こえるかどうか?」だけが、演奏する時の基準になるので、
- 自分の音が聞こえないから音量を上げる
- 自分の音が聞こえないから無意識にピッチをずらす
という演奏者がどんどん出てきてしまい、
- スタミナ
- 周りの音に引っ張られない「強いハート」
の両方を持っていない方から、つぶれていきます。
誰か1人が「聞き役専門(1曲ずつ交代でもいいでしょう)」に回ることで、問題点が見えることは意外に多いです。
そうすれば、トランペット歴の浅い方がつぶれないバンドづくりも可能です。実践してみてください。
最後に
いかがでしたでしょうか。
トランペットを「合奏の時にうまく吹けない」あなたに向けて、
- 合奏の時に吹けなくなる原因はズバリ!これです
- 演奏者それぞれのペースとは?具体例を紹介
- 合奏で音が出なくならないための対処法とは?
の3つの項目に分けて書いてきました。
最後に一言でまとめてしまうと、
「あなたのペースとレベルに、”ある程度合わせてくれる”バンドを探しましょう」
という事です。
バンドをたくさん見学してみると、その辺の目利きができるようになってきます。
実践してみてください。