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「トランペットのマウスピースだけでの練習(バズィング)は必要か?」
という問いに対して、管理人の答えを言わせていただきますと、少なくとも管理人は必要と思っていません。
理由をあげると。
- 練習時間がとれない社会人の身としては、マウスピースの練習をしているヒマがあったら、さっさとトランペットを吹いて、トランペット本体を温めたい
- マウスピースだけの練習をすると、変な癖がつきそうで、音が汚くなりそうな気がして怖いから
です。
ただし、だからと言って、「トランペットのマウスピースの練習をやらないで!」と言うつもりはありません。
なので、この記事では、
- トランペットのマウスピースの練習は必要ないとしつつも
- 時にはマウスピースの練習が場面もある
という事を4つに分けて解説していきます。どうぞご覧ください。
初心者の方にはマウスピースだけでの”練習”はおススメしません
まず、ここで誤解してほしくないのは、
「マウスピースだけでの”練習”はおススメしない。」
と言っている事です。練習とは、
あなたが1日のトランペットの練習に使える時間のほとんどを、トランペットマウスピースしか吹かなかった。
くらいの状態の事です。最初の10分くらいマウスピースだけで吹き、その後トランペットを吹くのなら問題はありません。
正直、エリック宮城さんの言っている事の”うけうり”ではあるのですが、実際管理人も自分でやって確かめて、
更に、トランペットを教える知識を持っていなかった中学校、高校吹奏楽部時代を振り返ってみた時、
「そういえば、トランペットマウスピースだけでずっと練習させていた人で、きちんと音が出るようになった人を見たことがないな…。」
と、気が付いたのです。それに専門学校時代も師匠から「マウスピースの練習は必ずしなさい!」と言われたことはなかったですし。
今では、本人が「どうしてもトランペットマウスピースだけで練習したい!」と、強く希望しない限り、できるだけ早くトランペットを吹いてもらうようにしています。
トランペットのマウスピースの練習が必要な人とは誰?
これは、あくまで”管理人個人の考え”としてとらえていただきたいのですが、
(実際、その場であなたの状態を見ないとと分からない部分も多いので)
「音自体は出せるが、まだまっすぐ伸ばせない人や、タンギングをすると音が途切れてしまう人」ですね。
まだ、トランペットの音を出すのに不慣れで、
- 口周りの筋肉の使い方や
- 音を出すための体全体の筋肉の使い方
を完全にマスターできていないので、トランペットを吹くための筋肉をほぐすためのウォームアップのためと、
トランペットを吹く場合、トランペットキーの
・Low-CからLow-G
・Low-GからMiddle-C
の様に倍音が切り替わる時に、音が出なくなったり、無理な力を加えて音を上げる癖がつく可能性が高いので、
マウスピースだけでスムーズな音のアップダウンを練習し、音をスムーズに出すきっかけづくりにはなります。
トランペットマウスピースだけでの練習が必要な場面とは
基本的に管理人は、練習の時には、いきなりマウスピースをトランペットにつけて練習します。
が、ごくたまにですが、マウスピースだけで練習(というか正確にはウォームアップですが)する時があります。
その時とは、
- 午前中にリハーサルや本番がある時(体が起きていない時)
- 本番の前にリハーサルの時間がもらえない時(意外に多いです)
- 家や宿泊先から会場までの移動時間が長い時
さすがに、この時は、会場のはじっこで迷惑にならない程度にやります。
出発前にある程度は吹くのですが、移動時間が長いとさすがに楽器も体も冷えてしまうので。
(もっともその時間すら取れない時は、最後の手段として、会場でマウスピースを握ってあっためておきます)
トランペットとコルネットのマウスピースの”音の違い”を紹介します
最後に、管理人の体験から、「これで悩んでいる人、いるんじゃないかな…」と思える事をお伝えします。
実は管理人、中学で吹奏楽部に入って、トランペットパートになり渡されたのが”コルネット”だったんですね。
それで、最初は「マウスピースから練習」と言う話になって、先輩が”トランペットのマウスピース”で、
「このような音を出しなさい。」と見本を見せてもらったのですが、管理人が持っていたのは”コルネットのマウスピース”。
どう吹いても先輩の様なトランペットのマウスピースの音が出せず、「なんで出せないんだ!」とか理不尽な言葉を浴びせられたりして…。
ズバリ言います。
コルネットのマウスピースでトランペットのマウスピースの音はどんなに頑張ってもだせませんから!
「こういう音が出ます」っていう音、貼っておきますね。
トランペットマウスピースの音
【トランペットマウスピースの音の動画。近日公開します】
コルネットマウスピースの音
ショーコルネット
【ショートコルネットマウスピースの音の動画。近日公開します】
ロングコルネット
【ロングコルネットマウスピースの音の動画。近日公開します】
最後に
いかがでしたでしょうか。「トランペットマウスピースだけの練習は有効か?」と言うテーマで、
- 初心者の方にはマウスピースだけでの”練習”はおススメしません
- トランペットのマウスピースの練習が必要な人とは誰?
- トランペットマウスピースだけでの練習が必要な場面とは
- トランペットとコルネットのマウスピースの”音の違い”を紹介します
について書いてきました。
管理人が吹奏楽部に入った時は、ネットもスマホもなく、かなりいい加減な練習をやっていました。
でも、今はスマホで簡単にたくさんの情報が入る時代です。
「まさか、これだけネットで情報が手に入る時代に、マウスピースの練習を強制するような”前時代的な人”いないよね。」
と思ってたんですが、いたんですよ…。
平成が終わり令和がすでに始まっているのに、いまだに「昭和時代の練習」をさせている人が。
まぁ、正直、アドバイスをするヒマもないですし、最後まで面倒をみきれる立場でもないので、”見なかったフリ”をしていますが。
どうしても、あなたが困ったらこの記事を参考にしてください。