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トランペットで倍音を出すとは?どのような状態なのかを紹介

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この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

「もっと倍音を出しなさい!」

あなた、言われたことがありますか? それで、意味わかりましたか?

管理人は専門学校で学んだのでわかるのですが、普通は「なんのこっちゃ?」って思いますよね。

これ「もっと倍音を出しなさい!」なんて、”あいまいな言い方”をする人が悪いんです。

(もっともあなたが言い返せる立場なら苦労はしませんよね…)

この記事では、「トランペット!もっと倍音を出しなさい!」と言われた時、どう対処すればいいか、3つに分けて書いています。

どうぞご覧ください。

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トランペットで”倍音”と言えばざっくり2種類あります

「トランペットの倍音を出しなさい!」

と、初心者さんやあんまり知識のない方だったら、全く”意味が分からないであろう”アドバイスをもらった時、思い出してほしいことを今から書きます。

おそらくそのアドバイスの主は「倍音を出すこと」によって、

  • 豊かな太い音を出してほしい
  • 明るく輝きのある音を出してほしい

のどちらかを望んでいるはずです。ためしに「どっちですか?」と聞いてみるといいですね。

この位なら、答えてくれるはずです。で、トランペットで出せる倍音なんですが、

ものすごくざっくりと言うと

  • 自然倍音
  • 高次倍音

の2種類になります。

※注
本当は高次倍音も自然倍音の中に入りますし、さらに整数時倍音、非整数時倍音などと言うのもあります。

が、あなたを混乱させるだけなので、ここではわかりやすくこう書きます。

トランペットの場合、これも諸説あるのですが、

  • 自然倍音は音階を変えるために使うのが主な目的で
  • 高次倍音は音色を変えるために使うのが主な目的

と、今はざっくりと覚えておいてください。それで、「倍音を出しなさい」と言われている場合に考えられる症状は、

  • トランペットの音が埋もれている
  • トランペットの音色が他のパートの音色と溶け合っていない

のどちらか。

では、あなたが言われたであろう「倍音を出しなさい」というアドバイスに対して、どうすればいいのか?

これを次の章でお答えします。

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トランペットで”音色のための倍音”を出す方法

まず、最初に言っておきます。

「トランペットで”音色のための倍音”を出す方法」で、この記事のような活字媒体でできることは、かなり限られてきます。それを知ったうえで見てください。

では、その方法とは、

  • ユニゾン(同じ音で吹くこと)を合わせる
  • 和音を合わせる
  • リズム(音の出だしと音を切るタイミング)を合わせる

の3つ。2人以上で吹いているときに有効な方法です。

一人で高次倍音を出す方法は、正直言って、あなたの状態をこの目で見ないと何とも言えません。

アドバイスした人が具体的な方法を教えてくれない(教えられない)のなら、

「プロのレッスンを受けてください。」

としか言えません。活字だけで「こうすればいいですよ。」と断言している人の言う事はあまり信用しない方がいいです。

もっとも一人で趣味でやっている人に「倍音を出しなさい」などと指示する人はいないと思うんですが…。

では次の章で、

  • ユニゾン(同じ音で吹くこと)を合わせる
  • 和音を合わせる
  • リズム(音の出だしと音を切るタイミング)を合わせる

と、なぜ高次倍音が出せるのか?について書いていきます。

活字で伝えられる方法をいくつか紹介

なぜ、

  • ユニゾン(同じ音で吹くこと)を合わせる
  • 和音を合わせる
  • リズム(音の出だしと音を切るタイミング)を合わせる

の3つをすることで高次倍音が出せるのかですが、トランペットの音色も、人の声と同じで、「まったく同じ人」というのはほぼいません。

簡単に言うと、

「それぞれの声の違い=それぞれの持っている倍音の違い」

なので、

ユニゾン(例:3人で同じ音を吹きます)

和音(例:3人で各音を吹きます)

これを合わせることで、倍音をぶつかり合わせることができるんです。

そうすると、豊かな音や輝きのある音が出やすくなります。

また、一体感が出ることで音圧をあげることもできます。

参考にしてほしいのが「うまい合唱団の合唱」ですね。ウィーン少年合唱団とか。

  • 上手いゴスペルとか(“天使にラブソングを”という映画で聞けます)
  • 上手いアカペラコーラスグループ(身近な所でリトル・グリー・モンスターとか)

でもいいですよ。

そしていったんトランペットを置いて歌で合わせてみる。

歌のほうが音程を合わせるのが難しいため、いい練習になります。

ちなみに、ユニゾンや和音を合わせられないと、個人個人の”アラ”が見えやすくなり、あなただけが

「倍音を出しなさい」

とか言うように個人攻撃されるようになります。

・リズム(音の出だしと音を切るタイミング)を合わせる

に関しては、直接関係ないように見えますが、気持ちの問題で、リズムを合わせる意識を持てるようになると、

「お互いの気持ちを分かりあう意識」を持つことができ、それが自然とユニゾンや和音を合わせる意識へとつながります。

そうすれば、「ユニゾンや和音が合う→倍音が出やすくなる」わけですね。

ただし!ここで、「ある意識」が出てしまうと、いつまでたってもユニゾンや和音が合わなくなります。

その意識とは? 次の章で話します。

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「俺が!私が!」「俺なんて…私なんて…」は禁止です

だいたい倍音の出ていない、まとまりのない演奏って、

  1. 俺は、私は、下手だから、自信がないから、小さい音で目立たないように吹こう
  2. 俺に、私に、合わせろ!好きに吹かせろ!

タイプの人がいるとできません。どちらかというと、「1」の方が多いんじゃないでしょうか。

でも、「1」の人をそうさせる原因を作っているのは「2」のタイプの人なんですよね。

ユニゾンにしても和音にしてもそうなんですが、合っていない時は「音のうねり」が出ています。

誰かを基準にして合わせる努力をしていくと、うねりがどんどんゆっくりになり、うねりがなくなった瞬間、

  • 弱く吹いていれば「ほわん…」
  • 強く吹いていれば「ぶあん!」

と、一気に音圧が上がる瞬間があります。それがお互いの気持ちが一つになった瞬間。

一度味わうと病みつきになりますよ。ですが、お互いが、

  1. 俺は、私は、下手だから、自信がないから、小さい音で目立たないように吹こう
  2. 俺に、私に、合わせろ!好きに吹かせろ!

という意識を持っている限りは、その瞬間が訪れる事は限りなく「ゼロ」に近いです。

(まぐれで起こるかもしれませんが、たぶんその瞬間に気が付かないでしょう)

なので、お互い「気持ちを一つに合わせる」意識を持ちましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。倍音の出し方をテーマに、

  • トランペットで”倍音”と言えばざっくり2種類あります
  • トランペットで”音色のための倍音”を出す方法
  • 「俺が!私が!」「俺なんて…私なんて…」は禁止です

という事を書いてきました。

でもやっぱり正直言って、あなたの状態を見ないと何とも言えません。可能なら、プロに見てもらってください。

管理人も実際に見れば、ある程度の原因はつかめますが、それをここで書いて、

「変な解釈をされて、余計に悪い方に行く」のは避けたいので、あえて書きません。

くりかえし言います。本当に悩んでいるのなら、プロに見てもらってください。

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