トランペットの個人練習。
- 合奏で出来ない(出来なかった)部分を、できるようにする
- 音出し、タンギング、スラー、音階などの基礎部分を磨くためにやる
- 渡された曲(の楽譜)の練習
など、個人練習でやる事は、結構ありまして、それを丁寧にやっていくのが理想ではあります。
ですが、管理人個人の経験になりますが、特に中高吹奏楽部時代は
「個人練習で何をやったら良いのか分かないな~」
と考えながらも、サボっていると怒られるので、個人練習をしている”フリ”で、ほとんど毎日を過ごしていた記憶があります。
たしかに、「やらなければならない事」は、山のようにあるんです。でも、いざ練習時間になるとやろうという気になれない。
こんな経験、管理人だけなんでしょうか?
たぶん、「あ~、あるある」と、同じような経験をされた方が結構いらっしゃるんじゃないかと思います。
その原因を探っていくと、
- そもそも練習のしかたを教わっていない(初心者の段階で「自分で考えて練習してね♪」と言われる)
- なので、自分なりに工夫してなんとか練習してみる
- 練習した成果を周りの人に”否定”される(「そうじゃないんだよね~」と)
- 「じゃあどうすりゃいいの?!」という”モヤっ”とした思いを持ちつつアドバイスを求める
- かと言って、アドバイスする側も練習のしかたを教えるスキルがない
- なので教えられない(「自分で考えて練習してね!」で逃げる)
- 結局自分で練習メニューを考えるしかない
そして、2~7のループをくりかえし、精神を病むか、その前に挫折するのが王道のパターンだったりします。
管理人も専門学校でプロの先生に”練習の仕方”を教わり、
「個人練習って言っても、何をどうすれば良いのかさっぱりわからない」
と言う、「中高吹奏楽部時代のモヤっとした練習のやり方から脱出」できていなければ、とっくの昔に挫折しています。
専門学校時代に、具体的な練習方法やテクニック的なものも教わりましたが、一番大きかったのが
- 小さな目標を達成する事で、「自分はできる!(自己肯定感)」という感情を手に入れるノウハウを身につけた
- 簡単にクリアできる事が増えたことで、次の目標を決めやすくなった
- 自分で練習メニューを考える事が出来るようになった
をくりかえし、自分で言うのもなんですが、一気に伸びました。
そして、「中高吹奏楽部時代に教わった事って何だったんだろう…」と、吹奏楽部時代のモヤモヤやトラウマから脱出することができたわけです。
そういうわけで、このカテゴリは、主に「教わる人に恵まれていない(特に吹奏楽部)の学生さん」向けに書いています。
なので、プロのレッスンを受けてトランペットを吹いている「社会人の初心者さん」には響かないかもしれません。
プロの方に教わるくらい、「トランペットをやりたい」という気持ちの強い方が、「何をやっていいのか分からない…」と思うのは考えにくいので。
(「(事情があって)嫌々レッスンに行っている」という事でもなければ、ですが)
特に吹奏楽系でありがちな悩みと言うと、
- 音程が合いません。どうすれば良いですか?
- きれいな音が出ません。どうすれば良いですか?
- 音域を広げるにはどうすれば良いですか?
ですね。
実際にお会いしてこの質問をもらえれば、だいたいの原因は分かりますが、このブログのような文字だけだと、原因も分からず、答えられる範囲は限られているのが実際の所です。
ですが、
- 音程が合わない
- きれいな音が出ない
- 音域が狭い
を、「悩むよりも前に解決しなければならない問題がある」事は、とても多いです。
- そもそも基本的な吹き方ができていない
- そもそもトランペットがきちんと調整されていない
- 音程が合った時の響き方を知らない
- きれいな音の見本(プロの生演奏が理想)を聞いたことがない
- 低音から高音まで、きちんと鳴っている演奏の見本を聞いたことがない
この5つができていないのに、
- 音程が合うはずはなく
- きれいな音が出るはずはなく
- 音域が広がるわけもなく…
なんです。頭の中でイメージする以上の事はできませんから。
ところが学校吹奏楽の現場だと、多くは、基本的な吹き方や、楽器の整備のしかたのノウハウを持っていません。教えられる人がいないところが多いのが現実ですね。
(「見本になるような音や演奏をする方」も限られていますし)
なのに、「〇月〇日までに、この曲仕上げといて」のように、課題だけはどんどんと出される。
そして、いざ仕上げて合奏になった時、指揮者や指導者に
- 音程が合ってない
- 音が汚い
- (音域の問題で)「そこのフレーズ出来ないの?」と言われる
などの”お叱りだけ”は受ける。
「無茶言うな。」って話ですよね。
足し算、引き算、九九や割り算も満足にできない人に向かって、いきなり「連立方程式を解け」って言ってるようなものです。それで解けないと、「なぜできないの?!」って責めてるんですから。
まずは、「足し算、引き算、九九や割り算を教えましょうよ」と、管理人は思います。
学校では音楽自体は小学校1年生からやっていると思います。ですが、トランペットの様な楽器を始める場合、「もう一度小学校1年生から音楽をやり直す」くらいの意識が必要です。中学校から始めようが、高校から始めようが。
小学校1年生が楽器を挫折しないで続けるためには、何が必要か?
「好きになってもらうように教える事」
ですよね。
「いや、好きになってもらうまで待ってる余裕なんてないの!」
と言う方もいると思います。
そういう場合に頼れるのがプロなんです。
プロって、教えてる相手(生徒さん、指導者)を、短時間で高いレベルに持っていける”プロ”でもあるんです。
管理人だって、このカテゴリのようにご立派な文章を書けるのも、プロに教わったからですし。
(ネットにあげてる以上、それなりの裏付けがあるものを書いていますので)
という事で、プロに教わるのが理想なんですが、事情があってそうもいかない方もいらっしゃると思います。
そこで、このカテゴリには、トランペットの個人練習に関係する、管理人がプロから教わった
- 「技術的な部分」
- 「考え方」
を書いています。
よかったら、どうぞご覧ください。