スポンサーリンク

マウスピースに真鍮製が多い理由とは?色々な方面から考える

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

トランペットのマウスピースって、

  • 「なんであんなに値段が高いの?」とか
  • 「なんであんなにズシっと来るの?」

とか、思ったことがありませんか?

あのマウスピース、真鍮の棒から「削りだして」作っていますよね。それも「0.0何ミリ」の精度で。

よくあんなに細かい加工ができるもんだと、管理人、感心します。

そして、トランペットの音を決める「めちゃくちゃ重要なパーツ」でもあり、値段が高いのも、仕方ないのかなとも思います。

さて、そのマウスピース、なぜ真鍮製が多いんでしょう?

この記事ではそのことについて、3つの項目に分けて書いています。

どうぞご覧ください。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

マウスピースが真鍮でできている理由とは?

トランペットのマウスピースが真鍮(しんちゅう)で作られている代表的な理由として、

  • 響き
  • 加工のしやすさ
  • 保管のしやすさ
  • 強度
  • 値段

の5つがあげられます。

(ちなみに、真鍮とは”銅”と”亜鉛(あえん)”の合金で、「トランペット本体の材料」としても、一番多く使われています)

特にトランペットの場合、マウスピースのメーカーは他の金管楽器とくらべても多いです。

つまり、

それだけ「作っている人(職人さん)も多い」というわけで、今の真鍮製にたどりつくまでに、色々な材料で作られていますね。

そして、その”作っている人”たちが、

「やっぱりマウスピースは真鍮製だよね~。」

と言う結論に行きついているわけで、あと数十年(いや…数百年ですかね)くらいは、大きく変化はしないんじゃないかと思われます。

次の章では、真鍮製”以外”のマウスピースについて、

  • どんな材料で作られているか?
  • なぜ普及しなかったのか?

について、書いていきます。

真鍮以外の材料で作られているマウスピースとは?

「なんで、真鍮製”以外”のマウスピースがないんだろう?」

これは、あなたも一度は考えたのではないでしょうか?もちろん管理人も考えました。

そして、今まで「トランペットのマウスピースを作っている人たち(職人さん)」も、当然考えたわけで、実はいろいろな材料でマスピースが作られています。

ざっくりあげると、

  • プラスチック
  • アルミ

その他に、管理人は見たことがないですが、

  • アクリル

などもあるようです。さがせば、まだ見つかるんじゃないでしょうか。

プラスチックはヤマハから、「TMP-TR」という型番で発売されていますね。

(ただし、練習用マウスピースだそうです。1種類しか出てないですしね)

その他「ブランド」と言うブランドから(ややこしい…)、樹脂製が何種類か出ています。

  • アルミ

は、本当に見ただけです。さわったり、吹いたりするのがちょっと怖かったというか…。

つまりそういう事なんでしょうね。

という事で、次の章で、「真鍮製以外のマウスピースが普及しなかった理由」を書いていきます。

スポンサーリンク

真鍮製以外のマウスピースが普及しなかった理由とは

ズバリ、「取り扱いが難しい」からでしょう。

  • 木は、雑な保管をするとひびわれそう…
  • 銀は高級そう…
  • アルミって、変形させたら修理がきかなくて、買い替えるしかないんじゃなかったっけ…

プラスチックだって、長い間使えば弾力性がなくなり、シャンク(トランペット本体に差し込むところ)から、「パリッ」と行きそうだし…。

シャンクとは(画像はPIXTA様より有料で購入しています。無断使用を固く禁じます)

それに、多く作られていないので、値段が高いです。

(機械を使って大量生産すればするほど、安くなるのは”あるある”です)

それに、

トランペットのマウスピースは、「0.0何ミリ」の精度で作られているものなので、真鍮が一番加工しやすかった。

というのもあるようですね。

そして、いろいろ試した結果、真鍮が一番響きが良いようです。

「トランペットのマウスピースに真鍮が使われる理由はわかった。でも、使えない人もいるよね。」

と、思いましたか?

という事で、次の章で”真鍮製のトランペットマウスピースが使えない方”のパターンと対策を書きます。

スポンサーリンク

金属アレルギーの方がトランペットを吹くには?

マウスピースに使われている真鍮は、前にも書いた通り

  • 亜鉛

の合金です。それで、この”銅”と”亜鉛”なんですが、どちらも、「金属アレルギーを比較的起こしやすい金属」なんですよね。

そして、多くのマウスピースには”銀メッキ”がかかっていますが、「銀メッキのかかったマウスピースで金属アレルギーを起こす方」も多いようです。

対処法は、「マウスピースに金メッキをかける」事なんですが、ここで注意点があります。

  • 金メッキの実績が豊富な楽器店に依頼する事
  • 通販では買わない事
  • オークションや、フリマアプリの物には手を出さない事
  • 必ず新品を買う事(またはあなた自身で金メッキを依頼する事)

金メッキをすることで、金属アレルギーを起こす確率を「少なくすること」はできますが、「ゼロ」にすることはできないんです。

  • メッキをする金の純度(24Kとか18Kのように純度があります)とか
  • ていねいにかけてくれるかとか

を見分けるのが精いっぱいの対策ですが、アマチュアでできる方は限られているでしょう。

  • 詳しいプロの意見を聞くか
  • 専門家である管楽器店の店員さんに聞くか

が、間違いのない方法です。

それから、中古だと、当然”いくらかは金メッキがはげている”わけで、最悪「もう一度金メッキをかけ直し…」と言う事もありうるわけです。

金属アレルギーを起こしたくなければ、慎重に行きましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。

「トランペットのマウスピースはなぜ真鍮製が多いのか?」をテーマに、

  • マウスピースが真鍮でできている理由とは?
  • 真鍮製以外のマウスピースが普及しなかった理由とは
  • 金属アレルギーの方がトランペットを吹くには?

の3つの項目に分けて書いてきました。

管理人も”トランペット吹きあるある”で、何十本もマウスピースを、

  1. 買って
  2. 試して
  3. 売って

(以下くり返し)

を、したわけで、「あ~、やっぱり真鍮製がいいよなぁ~」などと、ぼんやり考えながら、この記事を書きました。

あ、そういえば、リム(唇に当たる部分)のメッキが、もしはげてきたら、早めに手を打った方がいいでしょう。

金属アレルギー対策もなんですが、真鍮むき出しのマウスピースで吹いていると、

「唇にうっすらと緑の跡がつく(たぶん緑青と言う錆です、あんまり気持ちのいいものではないです)」

と言う、怖い体験をしていますので。

タイトルとURLをコピーしました