スポンサーリンク

トランペットマウスピース7Cカップ比較!バックや他社など

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

バック(Bach)が、トランペットのマウスピースの基準を「7C」としてから、トランペットに標準で付属するマウスピースに、「7C」をつけるメーカーがたくさん現れました。

(「基準」という表現も諸説あるでしょうが、「とりあえず」ということで)

とはいえ、メーカーが違えば、当然バックと同じに作れるはずはありません。

また、バックの”7C”でも、「製造時期によって、微妙に違う」ともいわれています。

実際はどうなのか?

吹き心地は、それぞれ分かれると思いますので(管理人個人の”感想”は後半で書いています)、

この記事では、今手元にある「カップの断面図」から、違いを3つの項目に分けて書いていきます。

どうぞご覧ください。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

バック”7C”製造時期による違いとは?

まずは、バックの「7C」マウスピースどうしから見ていきましょう。

製造時期により、管理人の知っている限りでは、新しい順に、

  • ノーマルレター(VINCENT BACH 7C)
  • ラージレター(VINCENT BACH 7C)
  • ドットあり(VINCENT BACH CORP.7C)

【()内は、マウスピースに刻印されている表記イメージ】

に分かれるようです。

(ただし、これは諸説あるようですので、新しい情報が入り次第、更新します)

さて、この「バックの7C」どうしで、違いはあるのか?結果はというと、

「カップの”形自体”には、大きな違いは見えない」

でした。

これが比較図になります。

バック7Cノーマルレターとラージレター

バック7Cノーマルレター→白
バック7Cラージレター→黒

バック7Cノーマルレターとドットあり

バック7Cノーマルレター→白
バック7Cドットあり→黒

バック7Cラージレターとドットあり

バック7Cラージレター→白
バック7Cドットあり→黒

それでは、次に他社の「7C」はどうなのか? 次の章で書いていきます。

バック以外の「7C」マウスピースを比べてみる

管理人の手元にある、「バック以外の7C」というと、

  • ホルトン7C
  • ジュピター7C
  • 無印7C(SELVAと言う「激安トランペット」に付属していたもの)

になります。これを「バック7C」と比較してみました。

それで結論なんですが、少なくともカップにだけで見れば、

「”無印7C”だけが露骨に違う」

という結果になりました。

以下、バックの2020年の時点で発売中のモデルと比較した図です。

バック7Cノーマルレターとホルトン7C

バック7Cノーマルレター→白
ホルトン7C→黒

バック7Cノーマルレターとジュピター7C

バック7Cノーマルレター→白
ジュピター7C→黒

バック7Cノーマルレターと無印7C

バック7Cノーマルレター→白
無印7C→黒

カップの形はもちろん、リムの形まで違います。管理人が持っている他の「7C」、

  • ホルトン7C
  • ジュピター7C

と、バックの

  • ノーマルレター7C
  • ラージレター7C
  • ドットあり7C

の7Cを比べても、寸法のほんの少しの違いはあっても「形が露骨に違う」という事はないんですね。

なので、激安トランペット(アジア圏で製造されたモノ)についている”7Cマウスピース”を吹いてみて、

「ふ~ん…。7Cとはこういう口当たりのものなんだ~。」

と思う前に、一度でいいから「バックの7Cを吹いてみてください」と、管理人、声を大にして言いたいです。

次の章では、カップの形だけではわからない「実際の吹き心地」について書いていきます。

スポンサーリンク

見た目じゃわからない実際の吹きごこちとは?

前の章では、「カップの断面図」で7Cどうしを比較しましたが、図では比較しきれなかった”微妙な差”があります。

また、マウスピースの吹き心地を決めるのは、カップだけではありません。

ということで、この章では「管理人が実際に吹いてみた感想(できるだけ客観的に書くように心がけました)」を書いています。

結果はというと、こうなりました。

ちなみに、使ったトランペットは”ヤマハYTR800GS”です。

ノーマルレター(VINCENT BACH 7C)

感覚的なものですが、

  • パリッとした音
  • 反応が良い(セクションやパートで吹く時に楽)
  • リップスラーがやりやすい

バックの180ML37ストラディバリウス(日本で一番出回っているモデルで、比較的最近のもの)との相性がよさそうです。

ラージレター(VINCENT BACH 7C)

一番の特徴は、他のバック7Cより口当たりが大きく感じたことです。それをふまえて、

  • 広がりを感じる鳴り
  • ハイノートがキツイ
  • 反応はおとなしめ(息を入れた”本当に一瞬”だけ、音のならない時間がある)

ラージレター7Cで「早いフレーズにてこずっている」なら、最新のバック7C、または最新の5C等を試奏してみると、良いかもしれません。

ドットあり(VINCENT BACH CORP.7C)

  • 音は、「クラシックのホールで吹いてみたくなる」イメージ(あくまで管理人の主観です)
  • 最初は鳴らしにくいが、鳴らせるようになると楽しい
  • 音に存在感がある(「浮いている」という意味ではない)

ソロはもちろん、セクション(パート)でも、良い意味でハッキリと「トランペットの音」を主張するマウスピースです。

ただし”ドットあり”は、だいぶ前(数十年前)に作られたものなので、

「マウスピース自体が長年鳴らされて、そういう特徴を持った可能性もある」

ということは、覚えておいてください。

ジュピター7C

  • 明るい響き
  • 直線的に音が飛ぶ(音の輪郭がはっきりしているというニュアンス)
  • 吹奏楽ポップスに向いてそうなイメージ

ホルトン7C

  • バックより明るく、ジュピターよりドッシリな響き
  • 音色がまとまっている印象
  • ジャズコンボで使えそう

参考までに、この「ホルトン7C」に関しては、「ホルトンT101、T102シリーズ」につけた時の相性が抜群です。

(管理人、ホルトンT101を吹いていた時期がありますので)

機会があったら試してみてください。

無印7C

  • 鳴らしやすさは1番
  • 意外としっかりした鳴り
  • ただしセクションで吹いたときには、埋もれそうな音(鳴りやすいけど、飛びにくいような)

————————————————————————————
参考にしてください。

スポンサーリンク

最後に

いかがでしたでしょうか。「トランペットマウスピース7C」にスポットを当て、

  • バック”7C”製造時期による違いとは?
  • バック以外の「7C」マウスピースを比べてみる
  • 見た目じゃわからない実際の吹きごこちとは?

の3つの項目に分けて書いてきました。

管理人は、

  • バックの製造時期違いの7Cを3本
  • ホルトン、ジュピター、無印の3本

の6本のマウスピースを手に入れましたが、他にも「7C」とついているマウスピースは、多くのメーカーのものがあります。

また、バックの7Cでも、製造時期はもちろん、「個体差」がある場合も少なくありません。

なので、

「今の7Cに不満があるんだけど、別の番号(5C、3C、1-1/2Cなど)に変えるのも抵抗がある…」

という場合は、

  • 他社メーカーの7Cとか
  • バックの7Cを数本(プロや強者は「在庫あるだけ出して。」と、お店に言うこともあります)

試奏してみるのも良いかもしれませんね。

タイトルとURLをコピーしました