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ネットの普及によって、トランペットの奏法に関する情報もだいぶ手に入れやすくなりました。
今まで、
「できない事がある?!練習が足りないからです!もっと練習しなさい!」
で、かたづけられてきた問題の答えも見つけやすくなりましたし。
その反面、情報が多すぎて、
「どれが自分に合っている答えなんだろう?」
と悩むことも多くなりました。
管理人個人的にはその中の一つに「粘膜奏法」があります。
粘膜奏法という言葉はネットで見て初めて知りました。それで自分自身の奏法を改めて見直してみたりして。
(管理人はどうやら粘膜奏法ではなかったようです。プロの方に確認しました)
この記事では、トランペットの粘膜奏法の直し方について、3つの項目について書いています。
どうぞご覧ください。
粘膜奏法を「自己流」で直せるか?
すでにタイトルでそれっぽい事を書いている通り、
1度あなたの自己流で身につけてしまった粘膜奏法を、あなた自身の知恵だけで直すのはまず不可能
だと思って良いです。
なぜなら、1度自分自身で苦労して身につけた奏法を捨てて、
- 現在の「そこそこ吹けている状態」を、あなた自身で否定し
- また初心者に逆戻りしかねない状態で
- 誰のアドバイスや助けも借りずに
やり直すなんて、よほど向上心のある人でないと無理ですから。
ふつうは、精神を病むほど追いつめられるか、挫折します。
(挫折とは、元の奏法に戻すか、または「トランペットそのものをやめてしまうか」のどちらか)
なので、やはり、
- プロのトランペット講師
- プロのトランペット奏者
のアドバイスを受けつつ直すのが理想です。
そもそもあなた自身が、「本当に粘膜奏法なのか?」の判断もしてもらう必要がありますし。
「結局いつも通りの”プロに頼れ”なの?使えない記事だね。」
と思われても仕方ありませんが、やはり1番確実な方法なので、この結論になるんですね。
とは言っても、そもそも
- 粘膜奏法とは何?とか
- 粘膜奏法って直す必要があるの?
と言う疑問もあるかと思います。その事について次の章で書きます。
そもそも粘膜奏法って何?
これ、管理人も引っかかった部分なのですが、「粘膜奏法」の言葉が出始めたのは、結構最近の事の様です。
上手く吹けなくて悩んでいる人の吹き方を見ると、どうやら
「唇の粘膜の部分に頼って吹いている傾向もあるんじゃないか?」
との事から、”粘膜奏法”という言葉が生まれたようなニュアンスを持ちました。
なので、だいたいこんな感じなんじゃないか?という事を書きます。
唇のあたりも見ていると、ざっくりと以下の3つのパーツに分かれます。
- いわゆる唇まわりの肌の色をしている所
- 唇の中でも顔面に露出しているピンク色の乾いた部分
- 口の中とつながっている唾液でぬれている部分
それで、マウスピースのリムが、
1.上下とも「1.いわゆる唇まわりの肌の色をしている所にかかっている時」はひと安心
2.上下のどちらかが「2.唇の中でも顔面に露出しているピンク色の乾いた部分」にかかっている場合には、粘膜奏法”かも”しれない
3.上下のどちらかが「3.口の中とつながっている唾液でぬれている部分」にかかっている場合は、ほぼ間違いなく粘膜奏法
のような解釈で良いと思います。
それで、この章を見て、「あ…自分、粘膜奏法かも。」と、あなたが思えた時にどんなことを考えれば良いのか?
それを次の章で書きます。
粘膜奏法って直す必要あるの?
よく、
- 「粘膜奏法はよくない」とか
- 「粘膜奏法ならすぐに直した方が良い」とか
言われがちですが、管理人個人の意見としては、以下の事に全部当てはまるのなら「無理して直さず、現状維持が無難」と思います。
- プロや音大を目指す気がない
- 現状、演奏に支障が出ているなど、特に困った事がない
- 十分な知識を持ったアドバイザー(プロや音大生など)が近くにいない
- 何度か自分で直そうと思ったけれど上手く行かなかった
ですね。
やはり、本気で直そうと思うなら、
- 十分な知識のある方(プロがベスト)についてもらって
- (顎を含む)唇まわりや体つきなどをチェックしてもらい
- マウスピース選定などのアドバイスをもらいつつ
- 段階を踏んでコツコツとやっていかないと
直らないものですので。下手にトライして挫折するよりは…、なんですよね。
だいたい「粘膜奏法」という言葉を知っていて、「え…直さなきゃいけないの?」と悩んでいる方って、
「うわ~、それ粘膜奏法だね~、直した方が良いんじゃない?」
と、”言っただけ”の、無責任な人の言葉に悩んでいるパターンですから。
(言った以上は、きちんと直す方法を教えないと、ですよね)
可能なら「そうですかぁ…」と悩んでいるフリをして”やり過ごす”に限ります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
「トランペットの粘膜奏法は直せるか?」をテーマに、
- 粘膜奏法を「自己流」で直せるか?
- そもそも粘膜奏法って何?
- 粘膜奏法って直す必要あるの?
の3つの項目に分けて書いてきました。
粘膜奏法はマウスピースの口径の小さいトランペットやホルンでやりがちで、
トランペットの場合は
- そもそも音を出しにくいうえに
- 「早く音を出せるようになって!」とせかされやすい楽器
でもあるので、「(慣れないうちに)音の出しやすい吹き方~」と走ると、ついつい粘膜奏法に行ってしまうという事実があります。
本当は初心者さんの段階で、プロの方に習うのがベストなんですよね。
やっぱりプロの「お墨付き」がもらえると、周りの”雑音”に惑わされなくてすみますから。