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トランペットって、特に初心者さんの時は吹くのに体力がいりますよね。
初めて吹いた時には、ほとんどの方が、
「え…、こんなにきついの?」
と言う印象を持つのではないでしょうか。
実際、ポピュラー音楽(特にロック。吹奏楽よりも全然キツいです)の世界では、トランペットはトロンボーンやサックスと共に、
「土木現場作業員や、建築現場作業員なみに体力を使う楽器たち」
と言われています。
とは言っても、例えば週4日、1日2時間ペースで2年間練習し続けて、その結果が、
「吹いていて、すぐに疲れてしまう」
のであれば、体力不足以外にも”疑うべきところがあるんじゃないか?”とは思えます。
(個人的な意見にはなりますが)
この記事では、「トランペット吹いていてすぐに疲れてしまう」問題を、3つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください。
自分自身を責める前に「楽器」を疑いましょう
「トランペットを吹いていてすぐに疲れる」
この症状が出た時には、”楽器のコンディションから疑ってみる”のも時には必要でしょう。
「トランペットを吹いていてすぐに疲れる」原因が、
- あなたの体の側にあるのか?
- 楽器側にあるのか?
の切り分けをするのは、とても重要です。
あなたのトランペット、
- 管内洗浄はこまめにしていますか?(1か月に1回くらい。1年オーバーなら要点検)
- マウスピースをブラシで洗っていますか?(できれば週1くらいのペースで)
- ピストンや第1~第3抜き差し管の動きはスムーズですか?
- トランペットやマウスピースを、落としたり、ぶつけたりしませんでしたか?
上にあげた4つの項目で思いあたるものがあった場合、楽器店にあなたのトランペットを持ち込んで、点検と、必要なら整備をしてもらいましょう。
コンディションの悪い楽器で「無理やり吹き続けた」結果、疲れやすいフォームに変化してしまった可能性は十分にあります。
また、楽器店に持っていくと「あなたが気がついていないような症状」も見つけられるかもしれません。
(実は組付けが悪かった、ほんのちょっと歪んでいた、息漏れがしている、など)
トランペットのコンディションを万全にした状態で「すぐ疲れる症状」がおさまらない時に、初めて、
「あ、原因は自分の体の側にあるんだな。」
と、疑う事をお勧めします。
特に、冒頭でも書いた通り
- 週4日以上
- 1日2時間ペースで
- ガッツリと”2年以上”
トランペットを練習していても、「すぐに疲れる」症状が出る場合は、楽器を疑ってみた方が良いでしょう。
必要ならマウスピースも点検する
マウスピースのシャンクにゆがみが出ている場合は修正してもらいましょう。意外とバカにできない要素です。
また、楽器店の店員さんや、できればプロのアドバイスを受けつつ、
「マウスピースのサイズが合っているか?」
を、改めてチェックしてみるのも必要かもしれません。
吹奏楽系にありがちな、
「顧問の先生や先輩の言われるがままに、バックの1番台クラスの大きいマウスピースを使っている」
と言うパターンはもちろん、
あなたの口に合っていない”小さすぎるサイズ”でも、疲れやすくなる傾向はあります。
また、マウスピースの番号だけで判断して、実際に試奏しないで敬遠していたものがあれば、一度は試してみた方が良いでしょう。
可能ならばプロに相談するのがベストです
「餅は餅屋」→その道の専門家に頼むのがベスト。の意味
「生兵法はけがの元」→中途半端な知識で取り組んでも痛い目にあう。の意味
のことわざが示す通り、一番おススメなのは、プロのアドバイスを受ける事です。
十分に知識のない状態で悩み続けたり、十分に知識のない人のアドバイスを受け続けるのは、
時間の無駄
とハッキリ言えます。
ただ、
- 近くにプロがいない
- 「いや…、そこまでは~…」
と言う方もいらっしゃると思います。
なので強制はしませんが、できるなら「プロの先生のアドバイスを受けた方が良い」と思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
「トランペットを吹いていてすぐに疲れる」悩みをテーマに、
- 自分自身を責める前に「楽器」を疑いましょう
- 必要ならマウスピースも点検する
- 可能ならばプロに相談するのがベストです
の3つの項目に分けて書いてきました。
最後に、”あるある”なパターンとして、
「トランペットを吹いているとすぐに疲れる」
事を周りの人に相談すると、
「体が疲れてるんじゃない?栄養のあるもの食べて、睡眠十分とって、ストレス溜めない様にすると良いよね!」
のような答えが返ってくる場合がありますが、正直言って、何の役にも立たないアドバイスですよね。
学生や社会人をやっていて、
- 良く食べ
- よく眠り
- ストレスを溜めない
を実行する事の難しさは、十分ご存じかと思います。「それができれば苦労はしない」と。
また、10代の中高生だと基礎代謝が活発なので、
- いくら食べても足りない
- いくら寝ても眠い
という事は普通に起こる事なので、尚更そんな時間は取れないでしょう。
機会があったら、その辺も込みでプロに相談する方が、意外と簡単かもしれません。
それから、2人以上で吹いていて「すぐ疲れる症状が出る場合」、この記事を参考にしてみてください。
無意識に、周りの方と合奏ではなく、「競争」していませんか?