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「トランペットを吹くのがシンドイ」
「もうちょっと楽に吹く方法はないのかなぁ…」
こんな風に考えながら、日々トランペットを吹いている方は多いんじゃないでしょうか。
トランペットって、音を出すのもきつければ、
- 音を外しやすいし
- 間違えると目立つからプレッシャーもすごいし
体力的にも精神的にも、「本当に疲れる楽器」ですよね。
ただ、その反面、
- メロディ担当で、金管楽器の”華”担当ですし
- 目立てるし
- 演奏がビシッと決まった時のあの充実感と言ったら
やめられませんよね~。
ということで、
「やめられないから、楽に吹く方法、何かない?」
と思われる方のために、トランペットを楽に吹く方法の参考になりそうなことを、3つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください。
トランペットを楽に吹くための基本とは?
トランペットを楽に吹くための一番の基本なんですが、
「今のあなたのレベルに合ったトランペットで吹く」
になります。
- きつすぎる楽器は、当然楽には吹けませんし
- 逆に「音を出すのが楽すぎる楽器」も、すぐに限界が来ます
さらに具体的にに言うと、まだ初心者なのに、
- ヤマハのXENO(ゼノ)
- バックの180MLストラディバリウス(市場に一番出回っているモデル)
のようなモデルに手を出すと、「きつすぎて」吹くことさえイヤになると思います。
(きちんとプロの先生についてレッスンするのであれば、話は別ですが…)
かと言って、逆に「音を出すのが楽すぎる(ライトウエイトモデルと呼ばれるもの)」は、音量を出すのが難しいんですね。
ライトウエイトのモデルって、誤解を恐れずに言うならば、
「マイクで音を大きくして吹くこと」を前提としている、ポピュラー系の音楽用
に作られているんです。
音が出しやすい分、繊細なコントロールを必要とするので、きっちり鳴らすのは難しいです。
ですので、マイクを使わずに「生音で勝負」しなければならない時は、他の楽器に音量負けして、バテてしまう場合が多いんですね。
なので、予算に余裕があるのなら、あなたのレベルに合わせて、
- 最初は「あなたに合ったほどほどの抵抗の」入門用モデルを買い
- レベルが上がってきたり、どういう音楽がやりたいか決まってきたら
「それ用のトランペットに買い替えていく」と言うのがのが一番おススメではあるんですが…。
実際はそうもいきませんよね。
という事で、次の章では、「現実的な対処法」を書いていきます。
大きいマウスピースにチャレンジしてみる
らんぼうな言い方になりますが、音量を出したいなら、「大きなマウスピースを使う」のが一番手っ取り早いです。
大きなマウスピースにすると、音量はとても出しやすくなりますので。
あなたが今使っているマウスピースはどのメーカーの何番でしょうか?
一度確認してもらいたいのですが、ほとんどは下の番号
- ヤマハなら11B4または11C4
- それ以外のメーカーで7C
のマウスピ-スのはずです。
さらにそれ以外のメーカーなら、こちらのリンク
ベストブラストランペットマウスピース対応表(外部リンク PDFファイルです)
を参考にしてみてください。たぶん日本で一番詳しい対応表です。ヤマハやバックで言うと何番かが分かります。
それで、もし、ヤマハの11番台やバックの7Cに相当するようなマウスピースを使っていましたら、
- ヤマハなら14B4や14C4
- それ以外のメーカーなら3C
と、少し大きめのマウスピースに挑戦してみる価値があります。
「え…、大きいマウスピースにしたら、高音も出ないし、かえってきつくなるんじゃないの?」
と思ったかもしれませんね。
意外とそうもならないんです。
その理由について次の章で書きます。
「出したい音量>現実に出ている音量」のギャップが原因です
これは、あくまで管理人個人の意見であり、あなたが「ちがう」と思えたのなら、聞いていただく必要はなのですが、
「楽に吹きたい」と思っている方の場合(高音を楽に吹きたい場合も含む)、
あなた自身が出したい音量>現実にあなた自身がフレーズや高音を楽に吹ける音量
のギャップに苦しんでいる場合が多いですね。
(理由はいろいろあると思いますが…「トランペット!音が聞こえない!もっと出して!」とか言われると…ですよね)
それで、あなたの体は「音量を出したいとがんばっている」のに、楽器側が「あなたの体のがんばりにこたえられない」と言うパターンにおちいっている、と。
例えば、大きな音を出そうと、
- 息を入れてもマウスピースが小さくて受け止められない
- 楽器の抵抗がなさすぎて、受け止められない
結果、あなたの体の側で「音を出すように無意識にがんばって」しまって、それがバテる原因だったり、吹いていてしんどい原因へとつながっていたりするのです。
なので、あなたの体の「大きな音を出したい」と言うがんばりを受け止める一つの方法として、マウスピースを大きくするというのがおススメなわけです。
特にクラシック系(吹奏楽系)の場合は有効な方法ですね。
そして、
大きな音をストレスなく出せるようになる事で、「意識を高音に集中させられる」ので、高音が出しやすくなる
ことも決して少なくないんです。良かったら試してみてください。
次の章では、
「いや!私は小さく浅いマウスピースで高音を出したいんだ」
と言うあなたのために、参考になりそうなことを書きます。
ピッコロトランペット+浅いマウスピースの関係
不思議なもので、カップの浅いマウスピースでも”ピッコロトランペットで吹く”と、唇がカップにつかなかったりします。
B♭管のトランペットに比べて、吹くのがキツイ(たぶん抵抗がキツイ)と思われるピッコロトランペット。
(誤解されがちですが、「ピッコロトランペットは高音が出しやすい」はウソです。慣れないとまともに音さえ出ません)
となれば、B♭管のトランペットでも
- トランペット側か
- マウスピース側
のどちらかに、抵抗の増える様な事をすれば、「カップの浅いマウスピースでも、唇がカップにつかずに演奏できる」のかもしれません。
管理人は、この考え方の応用でビッグバンドなどで高音を吹いています。が、”具体的なやり方を言う事”は避けます。申し訳ありません。
理由は、管理人自身、現在、
- 本当にその場しのぎ的にやっている方法で
- 時期的に「プロに習いに行く」ことが難しく
- 他人様には到底おススメできない方法
だからです。
(管理人は、正直「カップの浅いマウスピース」は、苦手ですが、必要にせまられて仕方なく…と言う理由なので)
そして、管理人の場合、たくさんのプロの方にレッスンを受けたり、話を聞いて「そこそこノウハウを持っている」からこそ、唇をを壊さずになんとかやれています。
どうしても”カップの浅いマウスピースで高音を出したい”のなら、プロに習った方が良いでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
「トランペットを楽に吹く方法」をテーマに、
- トランペットを楽に吹くための基本とは?
- 大きいマウスピースにチャレンジしてみる
- ピッコロトランペット+浅いマウスピースの関係
の3つの項目に分けて書いてきました。
最後に、特にマウスピースの方に言えるんですが、より多くのメーカーの試奏をする事をおススメします。
トランペット側とのバランスがうまく取れないと、高音も出せなければ、音を出すのもシンドイという事は、さほど珍しくありません。
参考にしてみてください。