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まず、爆弾発言をさせていただきますと、
「トランペットで唇を引く吹き方をするといい。」
というアドバイスをもらったら、管理人は全力で拒否します。
中高吹奏楽時代に、うすうす”唇を引く吹き方”で限界を感じていましたし、
専門学校でレッスン受け始めの段階で、「(唇を引く吹き方は)直さなくちゃダメだ!」と確信しましたので。
この記事では、
- 専門学校での師匠のアドバイス
- 管理人の試行錯誤の経験
- エリック宮城氏の言葉
から得た答えを書いていきます。どうぞご覧ください。
トランペットで唇を引く吹き方を管理人がやめたきっかけ
きっかけはシンプルで、専門学校でトランペットの師匠(当時はポップス系の第一線でバリバリ吹いていた方)から、
「唇を引く吹き方って、あんまりよくないと思うなぁ。」
と言われたからです。実は管理人、当時は”唇を引く吹き方”をしていたんです。
中高吹奏楽部時代のクセで、
- バテてもむりやり音を出さなければならないことが多かった
- 高音をずーっと吹き続けなければならないことが多かった
ので、「いつのまにかやっていた」という感じですね。ところが専門学校で教わったことは、
- 吹奏楽よりもはるかに高音を多く使い
- はるかに耐久力を必要とされる
ロックホーンセクション。”唇を引く吹き方”では1曲すらまともに吹ききれませんでした。
そして、師匠から、
「ためしに、唇を引かないで、普通に閉じた状態で吹く練習してみたら。」
と言われて、試しにやってみたところ、
「あれ?思ってたより楽だぞ」
という事になり、小変更をくりかえしつつ現在にいたります。
トランペットで唇を引く吹き方を管理人がやらない理由
専門学校で教わったことなのですが、
- 唇っているのは、音源でギターの弦のようなもの。あんまり張りすぎると、振動しにくくなる
- “唇を引く”っていう事は、ギターの弦をピンと張っているようなものだから、音のコントロールが難しくなる。
ということで、それを根拠に師匠は、
「普通に唇を閉じた状態で吹いてみる練習してみたら。」
と言ったようです。
もっともその前に、体の効果的な使い方をさんざん習っていたので、その上での
「唇を引くのをやめてみたら」
と言うアドバイスだったと思うので、唇を引いて吹く方法を完全にダメ!と言うわけではありません。
あくまで”管理人はやらない”というだけで、あなたに強制するつもりはありません。
正直、あなた自身の状態を見ていないので、「こうしなさい。」と断言はできませんから。
逆に、あなた自身を見ていないのに、活字だけで断言する人の言う事は信じない方がいいでしょう。
やってみて合うかどうかはあなたしだいです
ただし、もしあなたが、
- 高音をずーっと吹き続けなければならないとか
- 2時間くらいのライブやコンサートを吹き続けなければならないとか
そういう状態になっている場合には、「唇を引く吹き方」を試してみるのもいいかもしれません。
逆にあなたの唇がすぼまっているとか、張りが緩すぎるという事もあり得ますし。
また、唇を引く吹き方は、高音の出しやすいアンブシュアを作るために”通らなくてはいけない道”である可能性もあるので。
試しにやってみて、合うかどうかを試してみるのもいいかもしれません。ただし、
1週間やっていい結果が出なかったら、おそらく”あなたに合っていない”のだと思われるので、やめた方がいいでしょう。
1年とか使って直すものではありません。それならプロのトランペット奏者や講師に見てもらった方がいいです。
鼻呼吸のススメ
「ん?なんで突然”呼吸”の話が出てくるの?関係ないんじゃないの?」
と思いましたか? 実は管理人、練習の時に”カルーソー金管教本”と言うのを使っているんですが、
この教本をさらうときのルールの1つに「鼻で息を吸う」と言うのがあるんです。
参考までに、カルーソー金管教本のさらい方には他にも3つルールがあり、
- 足で拍子をとる
- 一つの練習を終わるまでトランペットを口から離さない
- 一つの練習がおわったら十分休憩をとる
と言うのがあります。
色々と効果があるんですが、この記事に関係のある所を出すと、
- 唇周りの筋肉がきたえられる
- (かたちは人それぞれですが)唇の形を覚えこませる
この2つができるんです。口呼吸をすると、呼吸の瞬間、一瞬ですが唇の形がくずれるので、
- 音が出なくなったり
- 音をが外したりする
確率が上がります。鼻呼吸だと逆に確率が下がります。
鼻呼吸だと、唇の形が崩れにくいので、練習の時だけでもいいので試しにやってみて下さい。
(曲をやっているときは鼻呼吸をやっている余裕はないと思いますので)
息の吸い方は「鼻の真下の空気を吸う」イメージです。吸うときは休符分めいっぱい使ってゆっくり吸います。
最後に
いかがでしたでしょうか。「トランペットで唇を引く吹き方はアリ?」というテーマで、
- トランペットで唇を引く吹き方を管理人がやめたきっかけ
- トランペットで唇を引く吹き方を管理人がやらない理由
- やってみて合うかどうかはあなたしだいです
- 鼻呼吸のススメ
と、4つに分けて書いてきました。エリック宮城氏の本で見ましたが、
「ひっぱるのではなく、上下の筋肉の力でサンドイッチしてやるんですよ」
とありましたので、師匠の言葉を聞きつつ、エリック宮城氏の言葉、
(今振り返ると、師匠とエリック宮城氏、ほぼ同じことを言っています)
を参考にして、管理人も研究途上だったりします。ただ、「唇を引く吹き方はもう2度としないかな」とは思っています。
今の唇の形でも、吹奏楽で2時間くらいのコンサートならまずバテることはないので。
今は「より高い音を安定して出すために、どういう唇の形にしていくか」を研究中です。
ご参考になれば幸いです。