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「トランペットのピストンが、なんか引っかかる…」
“戻りが悪い”から始まって、”押すときに引っかかる”まで行くと、ほぼアウトですね。
正直言って、
- トランペットのピストンが引っかかるとか
- ピストンの戻りが悪くなるとか
トランペットを吹いている以上、「必ず1度は経験するものだ」と、割り切ってください。
どれだけ”ピストンをまっすぐに押すように”努力しても、なるものはなりますから。
それで、「ピストンが引っかかりはじめ次第」、すぐにプロに調整を頼むのが理想ですが、そうもいかない時もありますよね。
そんな時に”やれることはないか?”を、3つの項目に分けて書いていきます。
どうぞご覧ください。
ほとんど”プロに調整をまかせたほうがいい”場合とは?
まず、”あなた自身でやれること”を書く前に、
「これをやって、ピストンが引っかかるようなたったら、プロにまかせるしかない」
と、言うことを書きます。
こちらですね。
- ピストンを落とした
- ピストンをぶつけた
- トランペット本体ごと落とした
- トランペット本体ごとぶつけた(ピストン以外の部分でもです)
- マウスピースが抜けなくなるほどのショックをトランペットにあたえた
- ピストンやバルブケーシングの水分や汚れをティッシュで拭き取った
(例えば、ベルをぶつけただけでも、「トランぺット全体がゆがみ、ピストンの動きが悪くなる」という事は、”あるある”なんです)
何をやろうが時間の無駄ですし、あなた自身でヘタになんとかしようとしても、取り返しのつかない状況になるだけです。
スパっと頭を切り替えて、調整依頼をしましょう。
ですが、いろいろ事情があって、プロにまかせられない場合もあると思います。
(お店に行く時間が取れないとか、交通手段がないとか。ですね)
なので、そんな場合には、「どうすればいいか?」を次の章で書きます。
ひたすら汚れを取ることに全力を使いましょう
「プロのリペアマンさん頼みたいけど、どうしても事情があって頼めない…」
そんな場合もあるでしょう。
例えば、
- リペアマンさんのいるショップに持っていく時間が取れない
- リペアマンさんのいるショップに持って行くための交通手段がない
- 3日以内に本番があり、さらにスペアのトランペットがない(当日に調整が完了することは、まずありません)
ですね。
この場合は、「ピストンと、バルブケーシングの汚れをひたすら取る」事に全力を使うしかありません。
- 赤枠で囲んでいるところがバルブケーシング。ピストンが入っている所
- 黒枠で囲んでいるところがボトムキャップ。まわして外せます。
(元の画像はフォトACさんよりダウンロードしたものです)
特に、新品のトランペットの場合なんですが、
トランペットのピストンのボトムキャップを外した時、「黒い汚れ」が、たまっていることがよくあります。
この、
「黒い汚れ」+「バルブオイル」
を、できるかぎり落としてから、バルブオイルをさして、引っかかりがなくなればもうけもの。というわけですね。
(この汚れを落とさずに、バルブオイルをいくらさしても、ほとんど効果はありません。まずは汚れ落としからです)
それで、この「汚れ取り」に、必要な道具ですが、ざっとあげて3つ
- クリーニングロッド(ガーゼを巻き付けて、みがくための棒)
- 汚れを取るための布(ガーゼやハンカチ、綿100%のものがおススメ。タオルや不織布はNG)
- ピストンのオイルや汚れを落とすための液体クリーナー
です。
それで、”3.ピストンのオイルや汚れを落とすための液体クリーナー”ですが、管理人は、
ワーバートン クリーン ストローク バルブウォッシュ
と言うのを、使っています。
これですね
これでやってみてダメな時は、調整に出していますが、結構なんとかなる事が多くなりました。
と言う事で、次の章では、
ワーバートン クリーン ストローク バルブウォッシュ
の使い方と、どんな感じになるかを書きます。
ワーバートン クリーン ストローク バルブウォッシュの使い方
このように、ラベルに英語で使用方法が書いてあります。
どう書いてあるかと言うと、
1.wipe pistons with lint-free cloth
2. Apply CLEAN-STLOKE freely to valves
3. Use nomally for several hours
4. Wipe pistons dry them all
5. Enjoy clean.trouble-free valvesワーバートン クリーン ストローク バルブウォッシュのラベルより引用
それで、日本語に訳すと、こんな感じです(翻訳アプリで翻訳しました)。
- 糸くずの出ない布でピストンを拭きます
- CLEAN-STLOKEをバルブに自由に塗布
- 通常は数時間使用します
- ピストンを拭いてそれらをすべて乾かします
- 掃除 問題なくバルブをお楽しみください
さらに、補足しますと、
1.糸くずの出ない布でピストンを拭きます
→ガーゼ、ハンカチ、綿100%の布を使って、ピストンとバルブケーシングを、ガッチリと拭きます。
2.CLEAN-STLOKEをバルブに自由に塗布
→ワーバートン クリーン ストローク バルブウォッシュを、ピストンとバルブケーシングに、たっぷりと塗ります
3.通常は数時間使用します
→できるだけピストンを早く動かす曲や練習曲を最低1時間以上やります
4.ピストンを拭いてそれらをすべて乾かします
→ワーバートン クリーン ストローク バルブウォッシュを、きちんと拭かずにバルブオイルを塗ると、かえって動きが悪くなる場合があります
(ただし、同じワーバートンのPDQバルブオイルを使う場合は、拭かなくても大丈夫とも言われていますが、個人的には拭くことをおススメします。また、そもそも、ワーバートンのPDQバルブオイルは、手に入れにくいです)
5.掃除 問題なくバルブをお楽しみください
→ワーバートンのPDQバルブオイル以外のバルブオイルを使う時は、バルブケーシングとピストンに十分なじませた方がいいです
まだ引っかかるようなら、同じ事をもう一度やってみましょう。
それでなんとかならなかったら、プロに頼むしかないのですが、意外になんとかなります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
トランペットのピストンが引っかかった時に、「どうすれば少しはマシになるか」を、
- 100%プロに調整をまかせなくてはいけない場合とは?
- ひたすら汚れを取ることに全力を使いましょう
- ワーバートン クリーン ストローク バルブウォッシュの使い方
の3つの項目に分けて書いてきました。
ですが、「できれば、プロのリペアマンさんに、任せた方がいいですよ~」と言うのが、管理人の本音です。
本番の時に、
「”プロにきちんと調整してもらった”と言う安心感が、どれだけストレスの少ない演奏につながるか。」
と言う話です。
余分なストレスをかかえないためにも、プロにまかせるのがおススメです。