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「トランペットを趣味で始めたい!」
と思い立った時に、真っ先に「どんなトランペットがあるのかな~」とネットで調べると思います。
で、その値段を見て「高っ!」と思うわけですね。その後、
- 激安トランペットを買おうと考えるか
- ヤマハやバックなどの有名メーカーの中古トランペットを買おうと考えるか
- あきらめる…か
の、3通りに分かれるんじゃないかと思います、それで
1.激安トランペットを買おうと考えるか
は、管理人はおススメしません。それなら、
2.ヤマハやバックなどの有名メーカーの中古トランペットを買おうと考えるか
の方がまだマシなわけでして。
この記事では、初心者さんが「トランペットの中古品を買う時の注意点」を4つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください。
初心者さんが”絶対に手を出してはいけない中古品”とは
勘のいいあなたなら、もうお気づきでしょう。
初心者さんが「絶対に手を出してはいけない中古品」とは、
「現物を見ることができない中古品」
です。具体例をあげると、
- ネットショップの中古品
- ネットオークションの中古品
- フリマアプリの中古品
のようなものですね。
本当に、絶対に手を出してはいけません!
(どうしても、これはキツめの言い方になってしまいます…)
あれは、
- 腕のいいリペアマン(トランペットの修理や調整をする人)を知っているとか
- ネットでなければ出てこなそうな「レアもの」のトランペットが出ているとか
そういう事情を持っている「トランペットに詳しい人間が手を出すもの」です。
某オークションサイトで「有名メーカーの安い中古トランペット」が出ていたりしますが、あれも、
- リペアマンを知っているとか、修理や調整をできる店を知っているとか
- 落札している人間がリペアマン本人だとか(修理、調整の練習用に使う)
- 「修理、調整をして売り物にできる自信のある」販売店や業者
が、落札している事が多いです。
管理人も「美品」とタイトルに書いてあったトランペットをネットで手に入れたら、
- へこみだらけ
- ベルに歪みあり
- 大きな傷アリ
というものを手に入れた経験があります。
正直言って、この記事を書くために手に入れたトランペットだったので、
「ま、こんなもんでしょ。」
と、最初から期待はしていませんでしたが、初心者さんだったらダメージ大きいでしょうね…。
と言うことで、初心者さんが中古品を手にする場合は、
- 現物を確かめられる環境で買う(お店に行く、知り合いから譲ってもらう)
- ネットでは絶対に買わない
は守ってください。絶対の絶対に!です!
とある映画で、ボロボロの中古楽器を「自動車修理業者の兄弟が直す」なんていうシーンがありますが、
あれは、完全にファンタジーですから!
中古品を買うなら、「品物よりも店」を見ましょう
初心者さんが中古トランペットを買うなら、「現物を見て買う」は絶対条件です。
とはいえ、初心者さんに、中古トランペットの「良し悪し」を判断するのはまず不可能…。
「トランペットに詳しい人」に一緒についていってもらうのが一番なんですが、それが「無理」と言うあなたは、
とにかく”信頼できるお店”を見つける事を考えてください。
次の章で、「管理人が思う、信頼できる”トランペットを扱う中古楽器店”の条件」をあげていきます。
信頼できる”中古楽器店”の条件とは?
この章では、信頼できる”トランペットを扱う中古楽器店”の基準を書いていきます。
まず第一に覚えていてほしいのが、
- お店の大きさや
- お店の名前(ブランド)は関係ない
と言うこと。
- あなたでも聞いたことがあるような有名な名前のお店とか
- 全国展開しているとか
- 複数店舗を持っているとか
その辺には惑わされないようにしましょう。意外と「こじんまりしている楽器店」の方が信頼できたりします。
それで、「具体的にどのポイントを見るか」ですが、まず店員さん編として、
- お店にトランペットに詳しい店員さんがいるか
- あなたの「どんな小さな不安、質問」にも答えられるリペアマンがいるか
- 店員さんと話していると「トランペットへの熱い思いや愛情」を感じられるか
- 店員さんが愛想良すぎないか(無愛想なのも問題ですが、愛想良すぎも問題です)
- トランペットを扱う時に白手袋をしている事
お店の雰囲気編として
- お店全体の最低4分の1は金管楽器(トランペットに限らない)で占められている
- 何階もあるお店の場合は、1フロアの最低2分の1は金管楽器で占められている
- “常連さん”のような人がいるか(初心者さんにはハードルが高いですが、大事な要素です)
- お店に清潔感があるか(建物自体や内装は関係なく、きちんと清掃、整理整頓されているか)
- 「調整中」と書かれたトランペットがあるとさらにいいです
また、品ぞろえ編として
- 品数が多いにこしたことはないですが、品数が少なくても「大事に保管されている雰囲気」があればOK
- 「レアもの」や「高額なトランペット」ばかりが置いてある店は”目利き力のある方”向きです
- 「ヤマハ」や「バック」のようなメジャーブランドからマイナーブランドまでまんべんなく置いているお店はOK
です。
お店を見つけたら、勇気をもって試奏をしましょう
「いや!そもそも吹けないんだから、試奏って言われても…ねえ…。」
と、言いたい気持ちは分かります。なので、初心者のあなたでもできる「試奏のポイント」を、紹介します。
まずは、勇気をもって、
「私は初心者です。トランペットの事をよく知りません。でも、予算がなくて中古を買おうと思いました。アドバイスを頂けませんか?」
と、店員さんに話してみて下さい。
- 「初心者さんなら、新品を買った方がいいですよ。」
- 「それじゃあ、いくつか見つくろってみましょうか。」
の、どちらかを言ってくれるお店なら、信頼していいでしょう。
例えば、あなたの知らないマイナーブランドのトランペットを持ってこられたら、
「このメーカーはどういうメーカーですか?」
と聞いてみましょう。店員さんがスラスラ答えられたら、信頼できるお店です。
逆にNGなお店は、
- 店員さんに鼻で笑われたり
- やたら高い(20万円以上のトランペット)ばかり勧めてくる
ですね。そういうお店なら、話をそこそこに「出直します。」と言って、逃げた方がいいです。
で、吹けなくても、最低限、ピストンを動かすくらいの事はしましょう。
それで、ピストンを動かして”シャリシャリ音を立てて、ピストンを動かしにくい”トランペットを持ってきたら、
そもそもが、
「トランペットのピストンにバルブオイルをさしていない=試奏できる状態にして持ってきていない」
ので、
そのお店は、買うにも値しない”お話にもならないお店”と言えます。
こういうお店も、「出直します。」といって逃げた方がいいでしょう。
(こういうお店に限って、ガツガツ売り込んでくるんですよね…)
最後に
いかがでしたでしょうか。「トランペットの中古を買う時の注意点」をテーマに、
- 初心者さんが”絶対に手を出してはいけない中古品”とは
- 中古品を買うなら、品物よりも店を見ましょう
- 信頼できる”中古楽器店”の条件とは?
- お店を見つけたら、勇気をもって試奏をしましょう
の4つの項目に分けて書きました。
一応、中古トランペットの選び方を書きました。が、初心者さんなら、新品を買う事を管理人は”正直”、おススメします。
ヤマハの一番下のグレードなら、新品と中古で2万円位しか違いませんから。
中古の2万円安い分は、”部品に早く寿命が来る”ので、その分の交換修理費(主に工賃)を考えると、結局新品と差がなくなるんですよね。
なので、結局、”中古トランペットを選ぶ”のって、ある程度知識のある人が、「あえて選ぶもの」なんです。
覚えておいてください。