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「試奏」→試しに演奏する事。
ピアノとか、ギターとか、ドラムとか、バイオリンとか?
の場合は、「手で触れる」だけの楽器のなので、試奏をしても、楽器店としてはイヤな顔はしないでしょう。
では、トランペットの場合はどうなんでしょう? 「吹く楽器」ですので、
- マウスピースに口を付けます
- 息を入れるので、つば…じゃなくて!水蒸気がたまります
もし試奏ができるのならば、見ず知らずの人と”間接キス”をすることになるわけで、
「そんなのいやぁぁぁ!!!」と思う人もいれば、「え…いいんですか?」と思う人もいるでしょう。
あなたもそう思っていますか?
実際、ピアニカとか、リコーダーの試奏を断っているお店も一部にはありますし、果たしてトランペットはどうなのか?
この記事では、「トランペットと言うのは試奏が可能な楽器なのか?」についての答えなどを、4つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください。
トランペットは試奏をするのが「基本」です
トランペットは、「試奏するのが基本」です。主な理由は、
- 同じメーカーの同じモデルでも「個体差(バラつき)」がある
- トランペットは値段が高いので十分に確認して買ってほしいというお店の思い
- 試奏することで「信頼できるお店」か、どうかが分かる
あたりですね。なので、あなたのできる範囲でいいので、十分に試奏して検討し、納得した上で買ってください。
納得いかなければ、買わなくても全く問題ありません。お店もその辺の事情は、十分に分かっています。
ただし、試奏して、納得のいくトランペットを見つけたら、
「試奏して気に入ったので、(同じメーカー、同じ型番の)”新品の在庫”を用意してください。」
とか言うようなトンチンカンな事は、間違っても言わないでくださいね。
新品の在庫は、「同じメーカーの同じ型番であっても」、個体差があります。
(「個体差」とは、同じメーカー、同じ型番であっても、”鳴り”とか”音程”が微妙に違う事を言います。)
なので、トランペットの場合「誰も吹いていない、まっさらな楽器」を手に入れられる。とは思わないでください。お店で”新品”として売られているものでも、誰かが試奏しています。
トランペットでは聞かないんですが、初心者さんが「マウスピースを買う時」に、ちょくちょく聞きますね。
(試奏して、「これください」と言ったら、そのものを渡された。新品が欲しかったのに…と言う話。)
マウスピースにも”個体差”があるので、「ありえない話」なんですけどね。
特にプロや上級者は、
「同じメーカー、同じ型番のマウスピース、在庫あるだけ全部出してください。」
と言うのが普通ですから、まっさらの新品があること自体が珍しいんですよね。
試奏できるか確かめる方法
「試奏できるか確かめる方法」なんですが、これはもうシンプルに、
- 行きたい楽器店とか
- 行こうと思っている楽器店
に電話をしてみて下さい。こう言えばいいです。
「すみません。トランペットの試奏をさせてほしいんですが、試奏室はありますか?」と。
- 「ありますよ~。」か
- 「担当につなぎますね~。」からの「担当変わりました。ありますよ~。」
のどちらかの返事がほとんどです。
・「ないんです~。」
と言われたら、その時点でそのお店は”行ってはいけないお店”なので、
「分かりました。ありがとうございます~。失礼します~。」
と、言って、さっさと電話を切りましょう。
また、一部の楽器店では、急に行くと試奏室が空いていないという場合もあるので、試奏OKのお店では、
「すみません。予約は必要ですか~?」
と聞いてみるのもいいでしょう。必要ならば予約をすればいいだけです。
試奏する時に覚えておくと良い事
試奏する時に「覚えておく」というか、「やった方がいい事」として、
マウスピースもトランペットも持っていない初心者さんなら、
- 試奏する時間から逆算して、「最低3時間前」には起きる(体の筋肉が”トランペットを吹ける状態になる”のにかかる時間です)
- 歯を磨いておく(食べかすを楽器につけるのは、やはり次に試奏する人の迷惑になるから)
上の2つ。トランペット経験者さんなら、
・自分のマウスピースを持っていれば持っていく
を追加、さらに、
- トランペットを借りられる(学校備品・友人・知人のものなど)
- そのトランペットで試奏前に練習できる環境がある
場合は、試奏に行くまでに”疲れるまで練習をする。”ですね。疲れるまで練習をした状態で試奏した方が、
「本当にあなたと相性の良いトランペット」が分かる。と言うのがあります。
が、やれる範囲でやればいいです。あんまりきっちり真面目に実行しても、変なプレッシャーかかりますしね。
試奏の際に見るポイントとは?
例えば、初心者さんだと、
「そもそも音が出せないのに、どこを見るかなんて分からない。」
ですよね。なので、見るポイントをあげていきましょう。
意外と「は?!」と言われがちなんですが、まず「見た目」です。
あなたの予算の範囲で買えそうな「できるだけ高いトランペット」を、可能な限り出してもらい、あなたが「そそる見た目をしたもの」をピックアップします。
あ、とりあえず「ヤマハ」製品は、必ず候補に入れておいてくださいね。
次に「重さ」。基本的にトランペットは左手で支えるものなので、左手で持ってみて、
- 「重すぎるな~」と思ったものは敬遠しましょう(10万円台で重いトランペットは、だいたい吹きにくいです)。
- 「軽すぎる」ものも敬遠しましょう(軽すぎるトランペットはコントロールが難しいです)
さて、何を基準に「重いか?軽いか?」を決めるか?ですよね。これを基準にしてください。
- ヤマハの「YTR4335GⅡ」
- ジュピター「JTR700またはJTR500」
金色(ラッカー仕上げ)か銀色(銀メッキ仕上げ)はお好みで。この2モデルより重いか?軽いか?を、判断基準にしてください。
最後に
いかがでしたでしょうか。「トランペットは試奏ができるの?」と言うことをテーマに、
- トランペットは試奏をするのが「基本」です
- 試奏できるか確かめる方法
- 試奏する時に覚えておくと良い事
の3項目に分けて書いてきました。
とはいえ、やっぱり
- プロトランペット講師や
- プロトランペット奏者
- トランペットに詳しい人
についていってもらうに越したことはないんですけどね。
できることなら、あなたが初心者の場合、あなた一人では行かずに、
- プロトランペット講師や
- プロトランペット奏者
- トランペットに詳しい人
に同行してもらう事を、「強く」おススメします。