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管理人 この「音程が合わない」と言うテーマに関しては、日々考えさせられていまして、
- プロのクラシック奏者とか
- プロのスタジオミュージシャンとか
そういう人達以外で、「そんなに音程を気にする必要ってあるのかなぁ~?」と思っています。
※スタジオミュージシャン
販売するための音源(CDなど)を作るために、録音メンバーとして集められるミュージシャン。超高度な技術を求められる。
まわりに溢れていますよね。「ピッチが高いだ低いだ」という方。
(「音程が合わない」と「ピッチがあっていない」は、同じ意味で使われていますね)
気にしなきゃいいんですが、その声にビクビクしながら吹いている方は実際いるわけで。
あなたもそうですか?
この記事では、「音程が合わない…」と悩んでいる方に向けて、その対処法を3つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください。
音程が合わない時に真っ先に疑うのは楽器です
最初に結論を言いますと、
「音程が合わない」と言う場合、真っ先に疑ってほしいのは楽器(トランペット)とマウスピースです。
まず、マウスピース。「最近変えました」なんてことはありませんか?
メーカーやサイズを変えれば、あなた自身が、”新しいマウスピースに慣れる”のに、当然時間がかかります。
“あるある”なのが、「サイズを大きなものに変えて、チューニングの音より上の音程が下がり気味になる」パターンですね。
この音より上です。
特に目立って下がりがちなのが、
これらと、
これですね(ただし、これは吹き慣れると高めになる方も多いです)。
それで、
- 「音程合わないよ。」と言われる
- そう言われて、あなたが”必死に合わせよう”とする
- 無意識のうちに”無理な吹き方”をしてしまう
- 音程を修正するどころか、音そのものが出なくなる…
と、なって「負のループにハマる」と言うのが、一番避けたいパターンではあります。
さらに細かいこと(トランペットとマウスピースとの相性、マウスピースの個体差など)も、あげればキリがありませんが、
どうしても気になるのなら、メンテナンスのできる楽器店に相談しましょう。
次に楽器、
- 1年以上管内を洗っていない
- 最近落とした、ぶつけた(さらにいえばヘコませた)
上の2つに思い当たる部分はないでしょうか? これは楽器自体も問題ですが、それよりも、
「セッティングやバランスの狂った楽器を、あなたが無理して音を出すこと」の方が問題なんですね。
(ぶつけたり、落としたりすると、目立ったへこみのほかにも、微妙なバランスの狂いが出たりします)
それで、
- 無理して音を出す(無理に”楽器に合わせた”吹き方をする)
- あなたのフォームが崩れる
- さらに無理をした吹き方をする
- 音程を修正するどころか、音そのものが出なくなる…
と、こちらも「負のループにハマる」可能性があります。
管内洗浄ができるのであれば、やってみてください。もしできないのであれば、メンテナンスのできる楽器店に相談しましょう。
(お金がかかりますので、予算と相談してください)
マウスピースと楽器の両方に問題がないと分かったら、次の章を読んでください。
音程を合わせるよりも大事なステップを書いています。
豊かな音が出せているかをチェックしましょう
これも”あるある”なんですが、
「チマチマとした音を出していると、音程のずれは目立ちやすい」
んです。
どんな音かと言うと、
- 「ピー」とか
- 「ぺー」とか
いう音ですね。
そして、音程のずれを気にすれば気にするほど、「チマチマした音になりやすい」ものです。
という事で、音程を気にするよりも先に、”音色を気にするように”吹いていきましょう。
多少の音程のずれは目をつむって、あなたのできる範囲で「ゆたかな音でのびのびと吹く」ことを最優先してください。
- 「パーン」
- 「パー」
と言う音ですね。イメージがつかめなければ、天空の城ラピュタの「鳩と少年」を何度も聞いてみてください。
不思議なもので、ゆたかでのびのびと吹いているトランペットの音色の場合、音程のずれって、
- 1人で吹いているときはあまり気にならないし
- 2人以上で吹いているときもあまり不快に感じない
んですよね。
そして実は「音程がずれている」と言われているものの多くは、”音色のずれを勘違いしているもの”が多かったりもします。
じゃあ、どんな練習をすればいいのか? 次の章で書いていきます。
究極の練習方法はロングトーンです
「ロングトーン」
トランペットを吹いていれば、かなり多くの人が”1度は聞いたことがある練習方法”でしょう。
「同じ音を吹きのばす」と言う、シンプルですがとても大事で、極めると奥が深い練習。
今回の場合は、”豊かな音色でのびのびと吹く”ことを1番の目的にしますので、下に書いたことを気を付けてやってください。
- 音程のずれは気にしない(言われても可能な限り無視する)
- 最低4秒伸ばすことを目標にする
- 余裕をもってやれる音域でやる(無理な高音や低音をやらない)
- まっすぐに音をのばすのは「やれる範囲」でやる
特に「マウスピースを変えたとき」などはなおさらで、あなた自身が、変えたマウスピースに慣れるまでは、音程などは気にするべきじゃないです。
ロングトーンをじっくりやりこんで、慣れるのを待ちましょう。音程の事を気にするのは、そのあとでも全く遅くはありません。
最後に
いかがでしたでしょうか。
「トランペットの音程が合わない」という事をテーマに、
- 音程が合わない時に真っ先に疑うのは楽器です
- 豊かな音が出せているかをチェックしましょう
- 究極の練習方法はロングトーンです
の3つの項目に分けて書いてきました。
トランペットを吹けるようになる順番として、
- どんな音でもいいので「音を出せるようにする」
- のびのびと吹くように心がけ「音色を良くするようにする」
上の2つがきちんと出来上がった上で、
- スラーとか
- タンギングとか
表情を付ける練習をして、音程を合わせるなんて高度な練習は、本当に最後でいいんです。
音程を先にして、音色が「ちょっとなぁ…」と思える方や、本当に苦痛そうにトランペットを吹いている方を見てきていますので。
のびのび吹きましょう。