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トランペットで高音を奇麗に出す方法!邪道に恐れず挑戦する

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

ある程度トランペットを吹けるようになって、高音が出てくる曲をやる機会が増えると、

「ああ~、高音しんどいな~。」と悩みつつ、「浅いマウスピースを使うと高い音が奇麗に出せるらしい。」

と言う情報手に入れ、「使いたいな~」と思う方は多いでしょう。

ですが、一部のジャンル(クラシックや吹奏楽)では、浅いマウスピースで「演奏する」のを”邪道”と呼ばれる事は多く、

「深いマウスピース(と言っても、バックやヤマハの”Cカップ”くらい)で出せる高音こそが、本物であり”王道”」

と言われ、浅いマウスピースをなかなか使わせてもらえないのが現実です。

(逆にビッグバンドジャズやポップス系は、「浅いマウスピースの方がむしろOK」な風潮がありますね)

この記事では、

「練習だけでも」、浅いマウスピースを使わせてくれませんか?

と言う見方で、高音の”練習方法”を書いています。

どうぞご覧ください。

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浅いマウスピースで練習する目的とは?

この記事での浅いマウスピースを使う目的とは、

「高音を出すための、唇まわりの筋肉の使い方を覚える事」

です。

本当は、プロの先生に習って、”高音を吹くための唇の使い方を覚える”のが理想です。

(実際、プロに習えば、バック7Cやヤマハの11B4のような「付属のマウスピース」でも、実音ハイB(べー)くらいは出せるようにしてくれます)

ですが、そんな環境がまわりにないという場合は、この方法が一番ではないでしょうか。

浅いマウスピースで音を出すという練習そのものが、「高音を出すための唇まわりの筋肉の使い方を覚える」きっかけづくりに有効なんです。

ただ、そのかわりと言ってはなんですが、浅いマススピースを使っている間は、

・音色がペラペラになります(「パーン」ではなく「ぺー」とか「ピー」になる)
・高音が出せても(ジャンル問わず)「使えない音だね」と言われる可能性が”大”です

(浅いマウスピースで、いわゆる「使える音」を出すのは、かなりの高等技術です)

なので、浅いマウスピースは「高音を出すための練習目的以外には使わない」と、割り切って”選ぶとか買うとか”した方が良いでしょう。

また、そもそも「浅いマウスピース自体が吹けない」方もいるはずですので、そういう方はプロに習った方が良いです。

実際、高音は主に以下の5つ

  1. 唇まわりの筋肉の使い方
  2. マウスピースのプレス
  3. ピボット(これが一番説明しにくいものです)
  4. トランペットの抵抗をうまく使う
  5. おなかまわりの筋肉を含む、体全体の筋肉の使い方

の絶妙なバランスで出すものなので、それはプロの方がきちんとあなたの状態を見ながらでないと、うまく説明できません。

それでは、浅いマウスピースを買うにあたっての注意点を次の章で書きます。

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試奏は絶対必要です!トランペットに詳しいお店で買いましょう

浅いマウスピースを買う場合は必ず、管楽器に詳しいお店で「試奏」をしましょう(これは絶対です!)。

その時に「あなたがふだん使っているトランペット」を持って行って、それで試奏するのは言うまでもありません。

(トランペットを持っていかずに選んで、大失敗した人間(中学生時代の管理人です…)が、ここにおりますので)

マウスピース選ぶ基準は、

「今まで使っていたマウスピースで出なかった高い音が出る」事よりも
「今まで出せていた音が、より楽に出せる」

ほうが大事です。

その他、

  • 唇がマウスピースにつきにくい事
  • ロングトーンがやりやすい事
  • 疲れにくい事
  • トランペットにきちんとはまること(メーカーによってはあります)

を優先します。それから「音量」を出すことは、考えてはいけません。音量まで求めると、そもそも浅いマウスピースは吹けません。

そして、お店の方とキチンと相談しながら(おサイフとも相談しながら)、「できるだけたくさんの候補を出して」もらいましょう。

次の章で、浅いマウスピースでどのような練習をすれば良いかを書きます。

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浅いマウスピースに慣れるための練習方法とは?

浅いマウスピースというのは、慣れるまでは、とにかく吹きにくいものです。

雑な吹き方をすると、唇がすぐにマウスピースのカップについてしまい、音が出ません。

なので、真っ先に考えることは「どれだけ唇に余分な動きをさせずに吹くか?」になります。

具体的に言いますと、慣れるまでは、

  • タンギングをしない
  • 音の出だしは、エアーアタックでやる(Fooーですね)
  • スラー、ロングトーンを中心に練習する
  • 音量を出そうと考えない
  • 音色がペラペラなのも「そんなもんだ」と割り切る

さらに可能ならば、「鼻で息を吸うようにして、アンブシュアを動かさない」ようにしてみてください。

迷ったならば、以下の楽譜のような練習をしましょう。

(楽譜を見ると難しそうですが、つまりは”ド”から始まる半音階です。慣れてきたら、”レ”からとか、”ミ”からと、徐々にスタート音を上げていって下さい)

実際にやってみると分かるんですが、浅いマウスピースで吹くと、高音を出せるというメリットよりも、唇がカップにつきやすいため、

  • ウォームアップに時間がかかる
  • 雑に吹くとあっという間に疲れる
  • アンサンブルがやりにくい(音色合わせに苦労する)

というデメリットの方が多いです。だからこそ、ていねいに吹いたり、練習をやる習慣がつきます。

そして、ていねいに吹く事で、トランペットで高音を出すための筋肉の使い方を、体が覚えこんでくれるんです。

1度筋肉の使い方を体が覚えこむと、

  • ヤマハのBカップやCカップとか
  • バックのCカップでも

意外と高音が出せるようになります(ピッチが下がり気味になるので、そのための練習は必要ですが)。

そうなったら、マウスピースを戻せば良いのです。

最後に

いかがでしたでしょうか。

トランペットの高音を奇麗に出す(ための練習)方法をテーマに、

  • 浅いマウスピースで練習する目的とは
  • 試奏は絶対必要です!またトランペットに詳しいお店で買いましょう
  • 浅いマウスピースに慣れるための練習方法とは?

の、3つの項目に分けて書いてきました。

「浅いマウスピースを使って出す高音など、本物の高音ではないし、そもそも邪道。」

と言う声も(ジャンルによっては)聞きますが、じゃあ、

  • 深いマウスピースを使って、高音を出すための練習方法を教えてくれるか
  • 高音が必要な曲を免除してくれるか

の、「どっちか選ばせてくれるの?」と、言いたくもなりますよね。

理想はあくまで理想です。「高音を出す」と言う結果を求められるのなら、この記事のやり方も一つの方法だと思います。

参考にしてみてください。

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