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トランペットを吹き始めて初めて知る事の代表が、
「3本しかピストンが無くて、なんで音階ができるの?」
ですよね。
答えは「同じ指つかいで出せる音がいくつもある」なのはご存じかと思います。
そして、さらに追い打ちをかけるように、実際に吹いてみると、「あまりの音の出ないっぷり」に四苦八苦する事になり、それで、
音を出すのさえもしんどい+さらに音階まで出さなきゃならない=音を外しまくる
さらに、
「1度音を外すとその恐怖からさらに音を外しやすくなる」
と、沼にはまるのが初心者さんのお約束で。
さて、どうするか?
この記事では、トランペットで音を外す原因について、初心者さん、中級者以上の方とレベル別に3つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください。
初心者さんにありがちな「音を外す」原因
最初にも書きましたが、初心者さんが音を外す原因は
- そもそも音を出すのに苦労する
- 高い音になると「音を出す」のがよけいにキツい
- 同じ指つかいで出せる音がいくつもある
- 慣れるまで「何の音が出ているのか?」分からない
特に、
4. 慣れるまで「何の音が出ているのか?」分からない
のが結構”壁”だったりしますよね。特に指導者に恵まれていない方はそうなりがちです。
例えば、「ソ」の音を、
- 出してみて~とか
- 楽譜をポンと渡されて
それで音を出してみても(もちろん指は「0番(どのピストンも押さない)」で)、
- もしかしたら「チューニングの”ド”の音」が出ているかもしれないし
- その1オクターブ下の”ド”の音が出ているかもしれない
- もしかしたらきちんと”ソ”の音が出せているかもしれない
と、音を覚えるまでは、なんの音が出ているのかさえ分からず、多くの方は「ビクビクしながら吹く」ので、当然音を外しやすくなります。
できれば、知識のある方(プロの先生がベスト)についてもらうのがおススメなんですが、難しい方も多いようですね。
そして練習を重ねていって、何曲か曲をできるくらいのレベルになると、今度は「レベルが上がったなりの」音を外す原因が出てきます。
次の章でその事について書いていきます。
中級者以上になると出がちな原因
中級者さん以上で音を外す原因と言うと、主に合奏やセッションの場面で、
- 吹きすぎ(オーバーブロウ)で外す
- 音のツボ(各音の一番気持ちよく鳴るポイント)から大きく外れて外す
- 自分が思っていたよりも早くバテてしまい外す
パターンになってきます。
中級者さん以上になると、一人で吹く機会よりも、たくさんの人数で吹く機会が増えていく方は多いでしょう。
- ポピュラー系バンド
- ジャズコンボ
- 吹奏楽
- ビッグバンド
など。
そして、バテる事が原因で音を外すパターンも多くなるはずです。
特にアマチュアでメンバーそれぞれが、「自分の演奏しか聞いていないパターン」の場合、メンバー同士で息を合わせる余裕がないため、
- 音量
- 音程
- テンポ
など、お互いのメンバー同士で(無意識のうちに)競争してしまい、
- 1人で吹いている時よりも大きな音で吹いてしまう(オーバーブロウ)
- 1人で吹いている時よりもピッチに気を使う(ツボを外してでも合わせに行く)
- 1人で吹いている時のテンポでやれない
と、徐々に自分を見失い、バテてどんどん音を外しはじめ、曲を吸う曲吹き終わるころには
「音さえも満足に出せない」
と言う状態になりがちです。
「マラソン大会」に例えると分かりやすいでしょうか。
自分のペースを見失わないことがマラソン大会で完走する秘訣ですが、大勢で走ると他人のペースにひっぱられ、自分のペースを見失い、思うように走れずにバテてしまう。
身に覚えのある方も多いんじゃないでしょうか。
どうすれば解決するかは、とにかく「自分のペースを見失わない事」に尽きるんですが、
「なぜ自分(あなた)のペースが乱されるのか?」
の原因をつきとめる事も重要です。あなた自身に原因がある場合は練習が必要ですし、他の方が原因の場合、例えば、
- リズム音痴の人がいる
- まわりの音を全く聞いていない人がいる
などは、やんわりと教えてあげる事も必要だったりします。
楽器のコンディションを疑ってみる
本当は、真っ先にこれを疑ってほしいんですが、
「そもそもコンディションの良い状態を知らない」
という声をチラホラ聞くようになりまして、「楽器に詳しい人」がそばにいない方が多い事から、今回は後ろ章で書いています。
できれば管楽器に詳しいショップにあなたのトランペットを持ち込んで、点検してもらうのがベストではあるんですが、
- 点検、調整代がいくらかかるかわからなくて怖い
- なんやかんや言われて新しい楽器を買わされそう
などの理由で敬遠している方が意外と多いようです。
楽器店について不安に思える事がありましたら、こちらの記事を参考にしてみてください。
(このリンク先の記事の「トランペットを選ぶ事より”お店を選ぶ事の方”が大事です」の章にショップ選びの事について書いています)
楽器をきちんと調整してもらう事で、音を外しにくくなるのは本当にあるので、できれば試してほしいな~と思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
トランペットを吹いていて音を外す原因について、
- 初心者さんにありがちな「音を外す」原因
- 中級者以上になると出がちな原因
- 楽器のコンディションを疑ってみる
の3つの項目に分けて書いてきました。
このトランペットで音を外す問題、本当はトランペットだけの問題じゃなく「金管楽器全体の問題」のはずなのですが、
音を外した時の目立ち方が、「トランペットがダントツ」である為、問題になりやすいわけです。
(管理人も吹奏楽部時代、本番の「ここを決めなきゃ曲が台無し級の音」を外し、翌日怖くて部室に行けなかった思い出があります)
まとめますと、
- 自分を見失わないように気をつける
- 楽器の点検はできるだけやるように心がける
ですね。