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「音感を鍛えるためにはどうすれば良いんですか?」
この質問に対して、管理人の個人的な意見になりますが、
・音感がなくてもトランペットを吹くのに困らない
・むしろ健康に気をつけた方が良い
と、いう事で、
「音感鍛えるよりも健康管理に気をつけた方が良いですよ~。」
と、管理人は声を大にして言いたいのです。
「はぁ?!何言ってんの?頭ダイジョウブ?!」
「いや、ちゃんと音感を鍛える方法を教えてよ。」
と、思えたなら遠慮なくページを閉じてください。
この記事では、なぜ「音感鍛えるより健康管理が大事」なんてことを言っているのかについて、3つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください。
日々の体調で、音感なんて簡単に狂います
特に40代以上の方に当てはまると思うんですが、そろそろ体に衰えが出てきて、音感を持っている方の中には、
「日々の体調によって音感が微妙に狂う。」
と、言う経験をされている方がいらっしゃるんじゃなんでしょうか?
例えばなんですけど、音楽を聴いていて、
- ピッチが低く聞こえたり
- 逆に高く聞こえたりとか
とかですね。
ちなみに、若い方でも疲れていると、音感が狂ってくるらしいですね。
(体より、「精神の疲れ」の方が音感に影響するようです)
また、
- 一部の咳止め薬で”音が低め”に聞こえる
- 歳を取ったり、うつ病などにかかると”音が高め”に聞こえる
という事もあります。
管理人は、「音が高めに聞こえる症状」に悩んだクチで、今はだいぶ慣れましたが、
- 楽譜に指定してある音と
- 実際に出している音が合わない
と言う目に遭い、トランペットを吹くのが苦痛だった時期があります。
どういうことかと言うと、
- 楽譜に”チューニングのド”と書いている(もちろん”音符で”です)
- 0番(ピストンを押さない)で、”ド”の音を出す
- 音が高めに聞こえるため”ド♯”に聞こえる
- 「あれ?指づかい間違えたかな?」と思う
- ほかの音でも1~4のような症状が起きる
- 頭が混乱する。曲が全くできなくなる
と、なってしまいました。
他にも、楽譜なしのフリーセッションの時に、
- まわりの音(のキー)に合わせて吹こうとすると、半音高いキーで吹いてしまう
(例えば、A♭のキー(inC)でやっていると思って吹くと、実際にはGのキーで演奏されていたりというもの)
- 「あ…半音高い」と気がつく
- 慌てて半音キーを下げようとするが、音の高さと指が合わないので、とまどう
結果、
「今、何のキーでやってます?」と、その都度確認しないとセッションができない…
と言うメにもあったりしています。
この症状は、”音感を持っていなければ済むもの”なので、音感を鍛えたいと思っているのなら、こんな目に合わないように、
「健康に気をつけてほしいな」
と、管理人は思うのです。音感を持っていると、その日の体調で音感に狂いが出る場合が本当によくあるんです。
それでも音感を鍛えたいと思えたのなら、次の章を読んでみてください。
ただし、ありきたりな事しか書いていません。
音感を鍛えるってどういう事?
音感を鍛えると言う事は、
「”音のものさし”を体に持つためのトレーニングをする事」
です。
- 基準になる音を聞き
- その基準の音から、他の音がどのくらいの幅だけ離れているか?
が分かるというのが、「音感を持っている」と言う状態なわけですね。
例をあげると”ド”の音を基準にして、
- レなら1音上
- ミなら2音上
- ファなら3音半上(ミとファの間が半音の幅しかないので)
- ソなら4音上
というのが分かるというわけですね。
ちなみにここまで書いた音感は「相対音感」と呼ばれるものです。
さらにすごいのが、「絶対音感」と呼ばれるもので、絶対音感を持っている人に、
「”ラ”の音歌ってもらえますか~?」と言うと、簡単にラの音を歌えてしまいます。
(確認のため、ピアノでラの音を鳴らすと、「あ…、(音の高さ)合ってる…」と驚かされます)
絶対音感は、
- 小さいころから訓練するか
- 音感トレーニングのプロのもとで、きちんとしたトレーニングをするか
のどちらかをやらないと、まず鍛えられません。
相対音感なら、ピアノがあればそんなに難しくはないので、相対音感を鍛える訓練にチャレンジしてみましょう。
その方法を次の章で書きます。
まずは”ド”の音を覚えましょう
音感を鍛えるのになぜピアノが良いのかと言うと、
すでにチューニングされている(ピアノでは”調律”と呼びますね)楽器が用意されている確率が高い
からです。
トランペットは、そもそも「音を出すことそのものが大変な楽器」なので、基準の”ド”の音を出すのがとても難しいですよね。
(年単位の経験があっても、「チューニングが上手くいかない…」と言う方の声をよく聞きます)
なので、できればピアノを用意していただきたいです。
- 電子ピアノでもOKですし
- スマホの”ピアノアプリ”でもOKです
電子ピアノはおもちゃのようなもので十分です(安いものならAmazonや楽天で2,000円くらいで手に入ります).
スマホの場合は、IphoneやIpadなら、
「GarageBand-ガレージバンド」
というアプリがおススメです。
標準で入っているアプリなので、画面で見つかります。削除していたらApp Storeからダウンロードしてみてください。
それでは本題、ドの音を覚えるんですが、ピアノのドとトランペットのド(B♭管)は、「ド」の場所が違います。
トランペットの「ド」の音は、ピアノでは下の図の位置になります。
音階はこうなります。
これを参考に、
- ドの音を鳴らして
- “ド”以外の音を鳴らして
- 何の音が鳴っているか
を覚えていきます。最初から暗記する必要はありません。慣れてきたら、他の方に、ピアノを鳴らしてもらって、
- ドの音を鳴らしてもらい
- “ド”以外の音を鳴らしてもらって
- 何の音が鳴っているかを当てる
と、いう事をやっていくと、すこしずつ音感が鍛えられていきます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
「音感を鍛えるには」をテーマに、
- 日々の体調で、音感なんて簡単に狂います
- 音感を鍛えるってどういう事?
- まずは”ド”の音を覚えましょう
の3つの項目に分けて書いてきました。
音感がない方から見れば、音感を持っているというのはうらやましく感じるのかもしれません。
ですが、音感を持ったら持ったで、また別の苦労があるんですよね。
それこそ、
「あれ?今日はなんか音が低めに聞こえる、高めに聞こえる」
などもありますし、音感を持っていると、調子の上下の差が激しかったりもします。
結論を言いますと、絶対音感はまず必要ありません。相対音感さえあれば耳コピだってできますので、相対音感を鍛える事をおススメします。