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トランペットのベルが下がるのは問題なし!その考え方を解説

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

「トランペットのベル!下がってるよ!」

管理人もトランペットを始めた中学1年の頃、よく言われました。

吹いている途中で「グイッ」っとベルを上げられた時もあり、正直、嫌でしたね。

専門学校に行って、プロの奏者に触れる機会も増えて、

「ベルを上げる事は、サウンド作りや見た目で『自分自身』が必要と感じた時にやれば良いんだな。」

と確信できたのは大きな収穫でした。

ポピュラーの時は、マイクで音を拾ってもらえますので尚更そう感じましたし。

とは言え、「トランペットのベルが下がる」問題、まだ悩んでいる方も多いようですね。

この記事では、トランペットのベルが下がって困る問題についての考え方を3つの項目に分けて書いています。

どうぞご覧ください。

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トランペットのベルを上げる必要は「本当に」ありますか?

まず、かなり乱暴な話にはなるのですが、

  • 吹奏楽のような”クラシック系の音楽”を吹いていて
  • あなたが日本人である(日本人の頭蓋骨の骨格を持っている)

場合、顔の角度に対して、構えているトランペットの角度が

「直角(90°)より上にあがる事は、ほぼありえない。」

と思ってください。ほぼ100%ベルは下がり気味になります。

  • 日本人の頭蓋骨の形は基本的に出っ歯であり
  • 欧米人に比べて、下あごを前に出す吹き方をしにくく

しにくい傾向があるからです。下あごを引っ込め気味で吹いた方が吹きやすいんですね。

そして吹奏楽の世界では、マーチングでもやっていない限り、直角になるほどのベルアップは必要ありません。

その一番の理由は、そもそも吹奏楽が、

音色を最優先する「クラシックを土台としている音楽」だから

です(少なくとも日本では)。

ベルを上げ過ぎると、この肝心の「音色」が犠牲になりやすいのです。

(「ベルを無理に上げると変な音になる」方も多いんじゃないかと思います)

日本人でも、ジャズやポピュラー系のトランペット奏者には、顔に対して直角に構える方がいますが、

  • 高音をたくさん使うため
  • カップが小さく浅いマウスピースで演奏しやすいようにするため
  • いわゆるポピュラー向けの「エッジのきいた音」を出すため

などの必要にせまられて”あの構え”をしています。

  • クラシックとでは必要とされる音色が違う
  • ポピュラー系では高音を多用する為、特にライブの時は「耐久力優先」の場合が多い

と言う”現実的な事情”は知っておいた方が良いです。

吹奏楽のような「クラシックを土台としている音楽」の場合は、

  • 何よりも音色が最優先、ベルの角度は二の次で良い
  • ベルを上げたために、音色が犠牲になるのでは「本末転倒」

なんです。

とはいえ、このブログを含め、ネットで情報を探しているからには、

「いや、その”テ”の音色優先的なアドバイスは聞き飽きているんだよね~」
「だからぁ~、私が知りたいのは『ベルを上げろって言われなくなる方法』なんですよ~」

と思っていますよね(たぶん)。

さて、ここで、ちょっと見方を変えてみましょう、あなたが「ベルが下がってる」と言われる原因について。

次の章で書きます。

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ベルが下がっていると不都合なのは「見た目」か「サウンド」か?

あなたが「ベルが下がってる」って思った時、あなた自身で気がつきましたか?

多くの場合、

  • 指揮者
  • 指導者(顧問の先生など)
  • まわりのトランペットの人など

に指摘されて”初めて意識して悩む”というパターンじゃないでしょうか。

なので、「ベルが下がってる。」と言われた時、勇気を出して聞いてみてはいかがでしょうか?

このように(以下例文)、

「○○さん(先生)がベルが下がってると思ったのは、『見た目が問題』だと思ったからですか?、それとも『サウンドに問題がある』と思ったからですか?」

(どうしても「ベルが下がってる」と言ってきた本人に聞きにくければ、聞きやすい人を探すのも良いでしょう)

よほど性格の悪い人か「なぜベルを上げなくちゃならないか」の理由を分かっていない人でない限り、

  1. 「見た目」に問題あり(まわりと比べて下がり方が目立つ)
  2. 「サウンド」に問題あり(まわりと比べて、完全に”こもって聞こえる”とか)
  3. 「両方とも」問題あり(見た目かサウンド、どちらかを直せば解決するかも)

と、1~3のどれかを答えてくれるでしょう。

あなたが聞くことで、相手も「何が問題なのかを再確認し」一緒に考えてくれるかもしれません。

そうなれば最高なんですが。

万が一ですが、

  • 「答えてくれない」とか
  • 「わからない」とか
  • 「昔からやっているから、伝統だから」とか
  • (最悪)「あんた、生意気!」とか

言ってきた場合は、もう、

「ハイ!」

と元気よく返事だけしておいて、

「一生懸命直そうとしているんですけど、上手くいかないんです~。」

アピールをしつつ、スルーするのもアリかと思います。

それから、

「高音になると下がり方がひどくなる、直そうとすると高音を外す」

という事も多いでしょう。その時の考え方を次の章で書きます。

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高音になるとベルが下がってくるのは「日本人なら当たり前」

日本人の場合、よほど特殊な吹き方をしている場合以外

  • 高音にいくほどベルは下がり
  • 低音にいくほどベルは上がる

傾向にあります。ピボット奏法など、難しい言い方はいくらでもできるのですが、

ピボット奏法に関して知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
トランペットのピボット奏法どうやる?管理人の変化を解説!

ざっくり言えば、

「高音を出す時に、体や唇の負担を減らすために、体が自動的に動いている」

ので、逆らわずにベルを下げましょう。

(これはプロ公認のアドバイスです)

最後に

いかがでしたでしょうか。

「トランペットのベルが下がる悩み」をテーマに、

  • トランペットのベルを上げる必要は「本当に」ありますか?
  • ベルが下がっていると不都合なのは「見た目」か「サウンド」か?
  • 高音になるとベルが下がってくるのは「日本人なら当たり前」

の3つの項目に分けて書いてきました。

管理人も、中高吹奏楽時代は、

  • ベルが下がり気味
  • ベルアップは顎ごと上げていた

吹き方をしていました。

ベルを上げるフォームへの変更は、自分で必要だからと思ってしたんですが、

(ポピュラー系を吹くには「バテやすくて」つらかったので)

「きちんとした理論を持った」プロの先生のアドバイスを受けたから、初めて成功したものだと今でも思います。

なので、根拠や必要と感じない「ベルアップ」なら、やらない方が良いと思います。

やるのなら「プロの方の指導を受けて」やる事をおススメします。

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