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「トランペットが下手で悩んでいるんです。どうすれば良いでしょうか?」
トランペットを長年吹いていると、こんな相談を受ける事、ありませんか?
そして、その時、吹いているところを見せてもらって、練習方法やフォームのような”技術的なアドバイスをしがち”ですよね。
その「技術的なアドバイス」をして解決すれば何の問題もないのですが、意外と解決しなかったりもします。
「はい…」
「そうですね…」
と口では言うものの、
「本当に聞きたいのは、そういう答えじゃないんですよ…」
と漂うオーラ。
という事で、この記事では、
「トランペットが下手で悩んでいるんです。どうすれば良いでしょうか?」
と相談された時の相手の真意や、どう答えれば良いかなどを3つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください。
「下手な事を相談してきた」人の想いを考える
管理人の感想だと言われてしまえばそれまでではあるんですが、
「トランペットが下手で悩んでいるんです。」
と相談してくる人の中で、
「はい。そうですね」と言われて、やめるのきっかけをつけるための”とどめの言葉”が欲しい。
と思ってる方って少ないと思うんですよね。
多くの方は、
「続けられるものなら続けたくて、そのために背中を押してくれる言葉が欲しい」
なのだと思います。
となれば、
「そんなに結論を急がなくても良いんじゃないですか?」
「練習のやり方を見直した方が良いかもしれませんね」
と、声をかけつつ、分かる範囲でサポートをするのが良い方法でしょう。
とは言っても、技術的なアドバイスやサポートは”ほとんどスルーされる”のが現実です。
ではどうすれば良いか?
次の章で書いて聞きます。
「聞き役に徹する事」の必要性
「トランペットが下手で悩んでいるんです。どうすれば良いでしょうか?」
と相談されて、
- すぐに答えを言ってしまう(アドバイスをする)
- 「そんなことないですよ~」と答えて終了
が、相談してきた相手にとって、一番「そうじゃないんです~」と思わせる行動ですよね。
では、どうすれば良いか?ですが、
「トランペットが下手で悩んでいるんです。どうすれば良いでしょうか?」
と相談された時、
「トランペットが下手って、なんでそう思うんですか?」
と聞いてみる。
「音色が汚くて…」
「高音が出なくって…」
「フレーズがうまくできなくって」
「もう何年も吹いているのに後から始めた人にも追い越されて」
など、色々言い分はあるでしょう。
質問のやり方次第ではありますが、まだまだ言いたい事、ため込んでいることがあるはずです。
それで、ここからが肝心なのですが、
とにかく「なぜ、下手だと思ってしまったのか?」を十分に聞き出す方向に質問を持っていき、相手に想いを徹底的に吐き出させましょう。
確実にとは言えませんが、かなりの確率で、「相談してきた本人が自分で勝手に答えを導き出し」ます。
- 相手が言葉につまっていたり
- うまく言葉にできないような顔をしていたり
しているようなそぶりを見せたら、あなたのできる範囲で構わないので、「言語化して」あげましょう。
その上で、技術面で解決する問題に関しては、プロなどの詳しい人に聞きに行く事を進めるのが良いでしょう。
最初からプロに頼る事の「デメリット」とは?
このブログでは、トランペット関連の悩みがある時は、
「早い段階で専門家(プロ)の力を借りましょう」
と書いている記事が多いです。下手なアドバイスをして回り道をさせるくらいなら、プロに教わった方がよほど早く問題が解決するからなのですが、
「トランペットが下手で悩んでいるんです。どうすれば良いでしょうか?」
という相談をしてくる場合に限っては、相談してきた人が、
- 自己肯定感は、ほぼ”0″の状態で
- 「プロみたいな輝いている人に、自分の気持は分からない」
と、まわりに強い心のバリアを作っている状態なので、プロに合わせたところで聞く耳は持たないことが多いでしょう。
聞いていたとしても「右から左へアドバイスが流れている状態」です。
そもそも、
「トランペットが下手で悩んでいるんです。どうすれば良いでしょうか?」
という相談をあなたにしてきた段階で、その方は“あなたに心を開くのが精いっぱい”なのです。
なので、「ひたすら話を聞き、想いを吐き出させ」て、自己肯定感を上げさせてからがおススメです。
プロに相談するのは、その後ですね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
「トランペットが下手で悩んでいるんです。どうすれば良いでしょうか?」
と相談する方の心理をテーマに、
- 「下手な事を相談してきた」人の想いを考える
- 「聞き役に徹する事」の必要性
- 最初からプロに頼る事の「デメリット」とは?
の3つの項目に分けて書いてきました。
もちろん、
「トランペットが下手で悩んでいるんです。どうすれば良いでしょうか~?」
と、”ものすごく軽い気持ちで聞いてくる”方もいますし、
「そんなにじっくり話を聞くほどこちらは暇じゃない!」
「面倒だなぁ…。」
と思った方もいるでしょう。
確かにそうなんですけどね…。
でも、人間って基本的に
- 自分の話を聞いてもらいたいもので
- 聞き役にまわれる人間には人が集まってくる
んですよね。
楽団やバンドをまとめる人間になれると思うと、決して悪くない役回りではないかと思うんですが…、
いかがでしょうか。